| 第２回 川崎マイラーズ（Ｓ３）
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【予想】
◎イーグルショウ
○サプライズゲスト
▲クレイアートビュン
△ヴァイタルシーズ
△ユキチャン
△エースオブタッチ
△ブライトフェース
極端に時計の速い決着になると不安もあるイーグルショウですが、順調の強味と距離、コース適性、そして斤量面などを総合して◎。格下でもスピード上位のサプライズゲスト、『タフガイ』クレイアートビュンが本線。
【レース】
注目の逃げ争いはアッサリ決着がついて、サプライズゲストがハナ。２番手にヴァイタルシーズで、好スタートを決めたユキチャンが３番手。メンバーと軽い馬場を考えると、ペースは平均からやや速目。気合をつけながらインコース３番手を進んでいた坂井イーグルショウが、３コーナーでは外２番手に上がり自力で勝ちに行く態勢。渋太く粘るサプライズゲストをゴール前で首差交わして重賞レース初制覇を果たしました。
【上位馬の寸評】
１着 イーグルショウ
３歳の早い時期から左回り志向でしばしば遠征、それなりの結果を残してきたこの馬。遂に重賞ゲットに到りました。レースは坂井騎手がかなり気合をつけて内３番手、外ユキチャンと併走。前半は多少追走に手こずるシーンもありましたが、勝負処での手応えは良く、これならと自力でサプライズゲストを捕まえに。３コーナーでは２番手に上がり、最後の直線はマッチレースの形。ゴール前で首差交わしました。脚抜きのいい馬場としても１分38秒５はなかなか優秀。時計の速い競馬に対応できたのは収穫。距離は1600〜1800メートルがベストか。パドックでは適度な気合乗りでキビキビ周回。今がピークのようです。
２着 サプライズゲスト
取消しを挟み、長期休養明けを３連勝。前走はＢ１下でスマートキャリーを相手に首差。これには少々不満もありますが、 ３歳春のクラウンＣ、東京湾Ｃのレースぶりからは、間違いなく世代屈指のスピード馬。53キロの軽量も加味して○を打ちました。レースは１番枠の水野ヴァイタルシーズが出ムチ連発で行く構えを見せたものの、これを難なく抑えてハナに。さすがにダッシュ力は抜群です。緩みないラップを刻み、後続の脚をなし崩しに使わせる形。最後はイーグルショウに競り負けたものの、容易には抜かせず、並みの逃げ馬ではいないことをアピールしました。この日のマイナス10キロは絞れた分と判断。気合乗り、毛ヅヤ上々で、今の勢いを感じさせる好気配。今後も重賞路線の台風の目に。
３着 クレイアートビュン
前走のマイルグランプリは、スタートで煽りながら鮮やかな差し切り勝ち。埼玉栄冠賞以来、１年半ぶり、二度目の重賞制覇。そこから約２ヶ月ほどあいた今回はマイナス５キロの４４８キロ。全く細目感はありません。前走に比べるとややモサッとした感じですが、それほど見映えする馬ではなく、マズマズといったところ。レースはスタート五分に出て的場文騎手が気合。内６番手の好ポジション。４コーナーでは３番手まで押し上げて前を追う態勢でしたが、最後の直線は意外に伸びず水が開いた３着。58キロを背負ってこのスピード決着では仕方ないところでしょう。少しレース間隔があいたのも影響したか…。
４着 プライドキム
名古屋のかきつばた記念を使って中８日の強行軍。約２年前にダートグレード競走のクラスターＣを勝っているので、規定により59キロ。８歳という年齢からもどうかなとみていました。最近はかなりズブくなってきており、この日も後方10番手からの競馬。内を進んでいたところ、うまい具合に前があいてスルスル進出。４コーナーでは５番手に。最後の直線も内を突いて４着は健闘の部類。上位とはかなり開きがあるし、現状ではこれが精一杯でしょう。ただし、馬っぷりは相変わらずいい。
５着 ブライトフェース
準オープンでは屈指の実力派も、重賞では入着ライン。今回もそんな感じの結果に終わりました。レースはテン乗りの松岡騎手がジックリ構えて９番手から。前半は折り合いに専念するという近走のレースパターンを踏襲。３、４コーナーからマクって出て馬群の一番大外へ。使える脚が一瞬だけに、最後の直線は余力が残っていませんでした。やはり根が先行タイプで、あのポジションでは厳しい。重賞では役不足ということ。馬っぷりは目立っており、デキは決して悪くありません。
９着 ユキチャン
前走のマリーンＣは、デッドヒートの末に惜しい３着。交流重賞を３勝の実績はピカイチですが、今回は男馬を相手に57キロ。平均ペースの先行タイプで、基本的には1800〜2000メートルくらいが合っている馬。人気に見合う信頼性はないとみていました。レースは好スタートから今野騎手が気合をつけて３番手。内で包まれるのを嫌い、外に持ち出しイーグルショウの外併走の形。ただし、勝負処でのイーグルショウとの手応えの差は歴然で、こちらは置かれ気味に。最後は完全にバテてしまい大差の９着。マリーンＣは意外なスローペースに番手で流れに乗れたものの、今回は忙しい流れに対応できず。この日はプラス15キロでも、全く太目感はありません。落ち着きもありいい雰囲気。牝馬同士の適条件なら当然巻き返しは可能です。
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