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【予想】
◎ディアーウィッシュ
○フジノウェーブ
▲ナイキマドリード
△ラインプレアー
△イーグルショウ
△ケイアイライジン
別定58キロ同士ならはやり実績を重視。そこに距離適性も含めてディアーウィッシュに期待。大型馬の休み明けがどうかですが、基本的には暑い盛りよりはこの時季の方が力を発揮できると判断。フジノウェーブは距離の許容範囲が広がり１５００程度はＯＫ、もちろん実績一番。ナイキマドリードは稽古の動きから復調ムード。浦和コースも４戦３勝と得意。ただし、ラインプレアー以下△勢の出番も十分にあるとみていました。
【レース】
好スタートからハナを主張したのが川島ケイアイライジン。今野ディアーウィッシュ、戸崎ナイキマドリードと続いて、その内に坂井フジノウェーブと人気馬が上位を形成。ペースは馬場状態を考えると平均からやや速目。向正半ば過ぎに一瞬先頭に立ったディアーウィッシュを、抑え切れない手応えで交わして行ったのがナイキマドリード。他馬とは別次元の脚いろで、４コーナーでは既にセイフティリード。激しい２着争いを尻目に余裕の１着ゴール、完全復活をアピールしました。伏兵イブロンが２着と大健闘。
【上位馬の寸評】
１着 ナイキマドリード
昨年の最優秀短距離馬も、今年はさきたま杯の１勝のみ。下半期は３戦して４、６、８着。本来のキレのいい走りが影を潜めていますが、今回はＳⅢ戦で相当恵まれた組み合わせ。58キロ同士という斤量面からも、有力な一頭とみていました。この日はマイナス５キロの４８１キロ。好調時の溌剌とした感じは見られませんが、一つ歳を重ねて枯れた面も。入念に調教メニューをこなして過去の連対時の体重の範囲に。状態は持ち直しつつあると判断。レースは好スタートから馬なりで３番手へ。折り合いは実にスムーズ。向正面で一瞬先頭に立ったディアーウィッシュをすぐさま交わして３コーナー先頭。後続との差は広がる一方で、４コーナーでは完全にセイフティリード。２着のイブロンに８馬身差をつけるワンサイド勝利を収めました。メンバーに恵まれたにせよ、南関屈指の実力のほどを改めて実感。現状はあまり忙しい距離よりも１４００、１５００あたりが合っていそう。再び上げ潮ムードなら、今後の活躍が楽しみです。
２着 イブロン
ＪＲＡで７勝を挙げた強豪ですが、９歳を迎えての転入で、移籍後は10、９、６着。調教はソコソコ動いているものの、勝ち負けまでは難しいとみていました。この日はマイナス11キロの５０３キロ。休み明けの前走時はノンビリした感じでしたが、体つきがグンと引き締まり、気合乗りも一変。状態アップを確認。レースは出たなりで中団８番手からの競馬。３コーナー過ぎからマクって出て４コーナーでは一番大外、４番手まで進出。最後の直線もジリジリ脚を伸ばして２着に食い込みました。混戦の２着争いに乗じた形ですが、さすがに伊達にキャリアは積んでいません。メンバー次第では今後も出番がありそうです。
３着 ラインプレアー
ＪＲＡでのダート実績は１２００に集中でも、芝では１６００を勝っており距離ＯＫ。転入二度目の前走で馬体を絞って着実に前進。穴として注目していました。この日はマイナス１キロの５３６キロ。体型的なものでやや太目に映りますが、転入緒戦当時に比べれば大分スッキリ。力を出せる仕上がりと判断。レースはスタートひと息でほぼ殿りから。水野騎手が追い詰めでもなかなか差が詰まらず正味直線だけの競馬になりましたが、ジリジリ伸びて３着。一応の見通しは立ちました。ただしもう少し器用に立ち回れないと勝ち負けまでは？。
４着 ドリームトレジャー
転入緒戦で埼玉栄冠勝を勝った際が11頭立て６人気。２走前の京成盃グランドマイラーズが13頭立て11人気で３着と、意外性のある追い込みタイプ。休み明けの前走勝島王冠は11着と大敗でも、叩き二度目、コース替わりで不気味さはありました。この日はマイナス３キロの４８１キロ。もうひと絞りといった体つきですが、馬っぷり上々で変わり身ありと判断。レースはダッシュがつかず後方10番手から。道中も追い通しで追走にひと苦労。４コーナーでは２番手集団に取り付いてソコソコは詰めてきましたが、４着が精一杯。１５００はいかにも忙し過ぎた感じ。長目の距離で少々もつれた展開にならないと難しいか…。
５着 ピサノエミレーツ
帝王賞を勝ったネームヴァリューの弟で父ブライアンズタイム。血統背景は申し分ありませんが、どちらかと言うと長目の距離志向。休み明けで忙しい浦和の１５００に対応できるかは疑問が残りました。この日はマイナス７キロの５０９キロ。ややテンションは上がり気味でしたが、馬っぷり良くさすがに良血馬という雰囲気。レースはムンロ騎手が気合をつけて５番手からの競馬。バテるでもなく伸びるでもなく、そのポジションで流れ込んだというメリハリのない競馬。どうやらあまり切れるタイプではないようです。距離が延びて変わる可能性はありますが、あまり大きな期待は？
８着 ディアーウィッシュ
これまで休み明け好走の実績はありませんが、結構乗り込んでいるのと、基本的には暑い盛りよりはこの季節が向いていると思うので、力関係と距離適性も込みでこの馬に◎を打ちました。この日は計量不能。見た目は意外に太目感なし。少し減っているくらいの感触。大人しいのはいつも通り。走れる仕上がりと判断しました。レースは好スタートから２番手。３コーナー手前で一瞬先頭に立ったものの、すぐさまナイキマドリードに交わされてズルズル後退。中身が伴っていなかったと言わざるをえません。次走での変わり身に期待。
９着 フジノウェーブ
盛りを過ぎたのは否めませんが、今年の３月には距離１４００の東京スプリング盃を１着。往年の名スプリンターも、歳を重ねた現状では１４００あたりがベスト。１５００程度なら守備範囲で、このメンバーなら好勝負になるとみていました。この日はマイナス３キロの４７６キロ。体に緩みがないし、気配的にもここ一連と同等。順調な仕上がりと判断。ただしレースは内６番手を進み、最終４コーナーでは３番手まで進出したものの、直線の伸び脚はサッパリ。前走の手薄なオープン特別３着に続いて、この日の敗戦。さすがに衰えは否めないか…。
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