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【予想】
◎ロンドンアイ
○パンタレイ
▲ベルモントレーサー
△エミーズパラダイス
△ゴールドメダル
△アートサハラ
休養を挟み３連勝のロンドンアイ。２戦目にパンタレイを千切った際の勝ちタイム千五で１分34秒７は極めて優秀。ひと叩きされてここ照準にキッチリ仕上げてきたとあれば、スケールの違いで圧倒できるとみました。前哨戦の京浜盃を逃げ楽勝のパンタレイ、馬っぷりの良さが目立つベルモントレーサーなど川崎勢を重視。
【レース】
１コーナーの入りが５頭雁行状態。ここでゴチャついて不利を被ったのがベルモントレーサー。キタサンツバサもやや進路が狭くなり、ゴールドメダルとエミーズパラダイスはやや外に振られる形。一旦はロンドンアイが逃げる体勢も、内からゴールドキャヴィアがハナへ。パンタレイも絡み異例のハイペース。３、４コーナーにかけて差し馬勢が殺到して一団に。４コーナー先頭のエミーズパラダイスに、アートサハラが並びかけ直線へ。ゴール前３００で先頭に立ったアートサハラが後続の追撃を凌ぎ１冠目を制しました。牝馬エミーズパラダイスが２着と大健闘。
【上位馬の寸評】
１着 アートサハラ
マンハッタンカフェ産駒の大型馬で使い出しが千六の新馬。以降も長目の距離主体のローテーで着々と前進。持ちタイム的にやや物足りない面はありますが、その差を埋める可能性を秘める素質馬とみていました。この日はプラス４キロの５３２キロ。パドックを周回する姿は落ち着き払っており、精神面の成長を確認。レースはスタート直後に隣のパンタレイとやや接触して逡巡するシーン。外10番手から進み、速い流れの追走に手こずったものの、３、４コーナーから一気に進出して、４コーナーでは先頭のエミーズパラダイスと併走。残り３００で先頭に立つと、辛抱強い走りでゴールを駆け抜けました。展開に恵まれた印象は拭えませんが、間違いなく距離が延びていいタイプ。ダービーでももちろん主役候補の一頭です。
２着 エミーズパラダイス
良血馬らしい垢抜けた好馬体。前走はこの時期の３歳では異例の古馬交流挑戦。軽量とはいえ、クラーベセクレタと同じタイミングで動いて１秒差の４着と善戦。川島正行厩舎が送る牝馬の刺客。怖い存在でした。この日はプラス３キロの４６９キロ。数字以上に大きく見せる好馬体は相変わらず。レースは出たなりで先行。１コーナーでやや外に振られるロス。外５番手を進み、いち早くスパートを開始して４コーナー先頭。残り３００でアートサハラに交わされましたが、渋太く２着を死守しました。全体の流れを考えると、なかなか価値の高い走り。古馬相手に善戦は伊達ではないし、牝馬のレベルの高さを証明する形に。次はどこに出てきても注目。
３着同着 プレティオラス
近走千八路線に絞りソコソコの成績を残していますが、いかんせん重賞のメンバーに入っては格下感は否めず。とても印は付け切れませんでした。この日はマイナス２キロの４５１キロ。冬場に比べると体つきがシャープになり、気配的には申し分なし。レースはダッシュが鈍く、ビービーアフェットと２頭だけ大きく離れた後方から。先頭からは４秒近い差。４コーナーでもまだ離れた後方でしたが、直線だけで外一気に追い込み３着同着。展開に乗じたとはいえ、上がり３ハロン37秒５は、№２がジャルディーノの40秒４だから抜けて速い。常に大駆けの可能性を秘める曲者です。
３着同着 ジャルディーノ
川崎交流に矛先を向けた前走は、積極果敢に動いて好タイムＶ。常識に掛からない面はあるものの、ワイルドラッシュ産駒らしい爆発力がセールスポイント。このメンバーでも案外侮れない存在とみていました。この日はプラス12キロの４６４キロ。多少テンションが上がり気味なのはいつも通りですが、スマートな馬体が大分フックラしていい感じに。レースは出たなりで外８番手から。３、４コーナーからマクって出て直線の入口では５番手まで進出。最後の直線もジリジリ詰めて３着と善戦。これからマダマダ良くなってきそうな馬です。
５着 ダイヤモンドダンス
メンバー最速の上がりを駆使して３着の前走も、無欲のイン狙いが奏功した感じ。未だに未勝利が示すように勝ち味に遅く、このメンバーで勝ち負けできるレベルの馬とは思えませんでした。この日はプラス３キロの４８５キロ。パドックを周回する姿はキビキビ感があり好気配。レースはヤンワリ出て後方10番手から。終始ロスのないインを回るも、３コーナーで前が狭くなり、進路を外に変更。外詰めて５着は、展開に乗じた面も拭えません。次に繋がるかは微妙。
６着 ゴールドメダル
前走の京浜盃は、鞍上がジックリ構えてイン狙い。千切られたとはいえ２着確保はせめてもの意地。数字通り多少太目も響いた様子。叩いての変わり身注目も、必ずしも距離が延びていいタイプかは？ 正直半信半疑でした。この日はマイナス２キロの５１５キロ。多少立派に映りますが、馬っぷりの良さは相変わらず。レースは逃げ先行争いから一歩引いて５番手から。１コーナーでやや外に振られるロス。道中は徐々にポジションを下げて、特に見せ場もなく５着。大負けしたわけではありませんが、印象の薄いレース内容。今後距離が延びて反撃は難しいかも。
７着 キタサンツバサ
クラウンＣ優勝を含めて５戦４勝の好成績。ただし、クラウンＣ上位組が、先日の船橋東京湾Ｃで枕を並べて討ち死に。レースレベルに疑問符が付くし、距離の延長も微妙で無印にしました。この日はプラス１キロの４９６キロ。馬体をキープして活気もあり好調と判断。レースは好スタートから逃げ争いに加わるも、２コーナーで進路が狭くなり、一旦４番手に引く形。以降もその番手を死守して最後の直線もソコソコ粘っていましたが、もうひと伸びする余力は残っていませんでした。それでも流れを考えれば案外頑張った方。条件次第では次走で改めて注目。
８着 ロンドンアイ
２戦目にパンタレイを千切った際のレース内容が出色。前走の勝ち時計は平凡でも、これは次を意識してあえて馬込みに入れる競馬。スケールの大きな走り、馬体は異彩を放っており、このメンバーでも勝ち負けになるとみていました。この日はプラス４キロの５２４キロ。いくらかテンションは上がり気味でしたが、気合乗り十分の好馬体で毛ヅヤも上々。万全の仕上がりと判断。レースは逃げ争いを切り抜けて一旦はハナに立つ体勢でしたが、内からゴールドキャヴィアに行かれて２番手。折り合ってはいましたが、４コーナーで１、２着馬にマクられてアウト。厳しい流れに晒され、キャリアの浅さを暴露した格好です。これはひとつの試練。基準外とみて次走改めて。
９着 パンタレイ
前走の京浜盃を好タイムＶ。問題は一度敗れたロンドンアイとの対戦で、自分の形に持ち込めるかどうかでした。この日はプラス１キロの５２５キロ。馬っぷりは冴えているし、活気もあり依然として絶好の気配。レースは森騎手が気合をつけて行くも、先手を取り切れず３番手から。道中の手応えは今イチで、３、４コーナーあたりで既に一杯加減。逃げ馬のモロさを露呈する形に。距離云々よりも、今回の場合はあくまでも展開。こういったタイプだけに、当然次走で即豹変もある。
12着 ベルモントレーサー
２戦目で北海道２歳優駿２着。休み明け、転厩緒戦の京浜盃を見せ場十分の３着。叩いて稽古の動き一変なら当然注目の一頭でした。この日はマイナス１キロの５０１キロ。均整の取れた好馬体で気合乗りも上々。申し分ないデキ。レースは逃げる勢いで飛び出したものの、１コーナーで進路が狭くなり、大きくポジションを下げる不利。その影響が大きく、全く抵抗できず殿りに敗れました。今回は参考外です。
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