第2回 習志野きらっとスプリント(S3)

【予想】
◎ラブミーチャン
○ジーエスライカー
▲ギオンゴールド
△トーセンクロス
△セントラルコースト
△ダイワディライト
△バトルファイター

 昨年の当レースでは、逃げるジーエスライカーにジカ付けして楽に突き抜けたラブミーチャン。地元船橋千bの常連メンバーとは完全に格が違う超A級スプリンター。出たままで相手なりに動いて楽勝を決めるとみました。極端な競りがなければ相手もジーエスライカーで、昨年の再現。

【レース】
 注目のスタートは、珍しくラブミーチャンが出脚ひと息。好スタートを決めたジーエスライカーも坂井騎手が無理をせず、結局ハナに行ったのはギオンゴールド。ジーエスライカーは、セントラルコースト、バトルファイターと2番手を併走の形。ラブミーチャンも徐々に進出。3、4コーナーで先頭に立つジーエスライカー。手応え良く馬を外に回したのがラブミーチャン。正に昨年の再現となり、底力を発揮したラブミーチャンが1着。ただし、ジーエスライカーが昨年以上の頑張りを見せて、最後まで食い下がり2着。

【各馬の寸評】
1着 ラブミーチャン
 昨年と同じローテーションで、名古屋のでら馬スプリントを楽勝しての参戦。一連の短距離交流路線では、負けても必ず一旦は先頭に立つ見せ場。間違いなく現役屈指のスプリンター。このメンバーでは負けようがないとみていました。この日はマイナス13キロの499キロ。500キロを割ったのは久しぶりですが、元来が馬格のタップリした馬で、全く細目感はなし。気合乗り上々、トモの張り、踏み込みの力強さはいつもながら。万全の状態と判断。レースは珍しくスタート今イチ。ただし、濱口騎手は慌てず騒がず馬の能力を信頼し切って行く気に任せる競馬。手応え良くマクって出て4コーナーでは2番手。残り150で先頭。ジーエスライカーの頑張りに少々手こずりましたが、半馬身競り勝って1着ゴール。苦戦の原因はやはりスタートの出負けでしょう。今年下半期も短距離路線での活躍が期待できる。

2着 ジーエスライカー
 移籍を経て、再び大井の栗田裕厩舎に戻ってきた同馬。ことテンのダッシュ力だけなら、JRAの馬を含めてもトップクラス。狙い澄ましたこのレースで、ラブミーチャン以外には負けられないとみていました。この日はプラス11キロの503キロ。多少コロンとした体つきですが、500キロ超えでも好走例はあるし、稽古はビッシリ行っているので、仕上がりOKと判断。レースは例によって好スタート。ただし、ラブミーチャンのジカ付けを嫌ったのか、坂井騎手が慎重な立ち回り。内のギオンゴールドを行かせて2番手からの競馬になり、3、4コーナーで先頭。最後の直線は案の定ラブミーチャンとのデッドヒート。残り150で交わされたものの、差し返す根性を発揮して差を広げさせず、半馬身差の2着。こういった我慢を覚えれば、もうひと皮剥ける可能性も。

3着 ギオンゴールド
 2走前の川崎スパーキングスプリントでは7着に敗れたものの、それを除けば短距離では実にコンスタント。抜群のスタートセンスに加えて、ある程度差す脚があるのが強味。勝つのは難しいにしても、3着の有力候補とみていました。この日はマイナス9キロの488キロ。ほぼ連闘の形だし、絞ってきた分か。落ち着きがあり、普段と変わりない状態。レースは人気2頭の動向を察知した和田騎手が、気合をつけてハナを主張。ただし、3、4コーナーでジーエスライカーに並ばれ交わされて劣勢。あの形で3着に粘ればマズマズでしょうか。

4着 トーセンクロス
 前走の川崎スパーキングスプリントは、出遅れて後方一気の1着と、川崎九百ではありえないような走り。ただし、時計が今イチで他が走らな過ぎのきらいも。船橋千bに替わったのは文句なくプラスで、3着くらいに追い込みそうな感じはありました。この日はマイナス6キロの490キロ。体つきが引き締まって適度な気合乗り。申し分のないデキ。レースはまたもや出遅れ。大きく置かれた後方から進みましたが、懸命に追い上げを図り、終わってみれば4着と一応の格好はつけました。自己条件の千二あたりでスタートを決めればいつでも勝てそうです。

5着 バロズハート
 JRAでは千七を4勝に千八を1勝と中距離タイプ。ただし、南関でのレースぶりは一本調子のスピードタイプ。前走は川崎九百のスパーキングスプリントを2着。印は付けませんでしたが、上位2頭以外とは、そう差はないとみていました。この日はマイナス9キロの516キロ。これは絞ってきた分で、前走以上のデキと診断。レースは序盤からスピードに乗り切れず追走に四苦八苦。流れ込んだ程度の5着。やはりもう少し距離が欲しいか…。