第2回 JBCレディスクラシック(重賞)

【予想】
◎クラーベセクレタ
○ミラクルレジェンド
▲サトノジョリー
△クィーンズバーン
△アースサウンド
△ハルサンサン

 前走は大敗を喫したクラーベセクレタですが、予期せぬ馬体増で調整に誤算があったのか…。しかも落鉄のアクシデントもあったとのこと。別段調子に問題はないので、ベストの左回り千六なら打倒ミラクルレジェンドを果たすとみました。もちろん相手はミラクルレジェンドで順当な一戦。割って入ればこの距離で決め手生きるサトノジョリー。

【レース】
 テン速いクィーンズバーン、エーシンクールディが無理をせず、プレシャスジェムズも手控えたので、1番枠から好スタートを決めたサクラサクラサクラの単騎マイペース。注目のミラクルレジェンドは中団外目。クラーベセクレタは中団イン。そのポジション通りにミラクルレジェンドは外マクって出て4コーナーでは大外4番手へ。クラーベセクレタは我慢して内を狙う形。一足早く抜け出したミラクルレジェンドが、内からジリジリ詰めるクラーベセクレタを抑え、貫録を示しました。

【各馬の寸評】
1着 ミラクルレジェンド
 昨年のレディスプレリュード、JBCレディスクラシックでラヴェリータに引導を渡して新女王の座に。特にレコードVのJBCが鮮やかで、近年のダート路線の牝馬では最強レベルに到達。今年も牝馬交流を2勝していますが、前走のレディスプレリュードが勝ったとはいえ内容今イチで、昨年の勢いは? 距離的にもクラーベセクレタに次ぐ2番手の評価にしました。この日はマイナス1キロの441キロ。馬体はキープできていたし、集中してパドックを周回する姿はいつも通り。レースは岩田騎手が気合をつけて外7番手から。勝負処からマクって出て4コーナーでは4番手。完全な勝ちパターンに持ち込み、最後は地力の差を見せつけました。ただし、前走に続き時計も含めて内容は平凡。若干衰えの懸念もあり、他馬との差は縮まってきた感じも。

2着 クラーベセクレタ
 前走のレディスプレリュードは予期せぬ馬体増で、調整に誤算があった感じ。それと道中落鉄のアクシデントも。体調に問題はないので、ベストの左回り千六なら、反撃確実とみていました。この日はマイナス13キロの467キロ。フックラとした体つきで適度な気合乗り。見た目は前走時とそう変わりませんが、絞れた分と判断。レースは好スタートから戸崎騎手が気合をつけて内6番手から。ペースを考えるともう少し前目のポジションが欲しかった気もしますが、テンの行き脚が今イチ。外へ出すタイミングを見出せず、我慢して内を狙う形。窮屈な処から脚を伸ばしましたが、一足先に抜け出したミラクルレジェンドには及びませんでした、今回に関しては内枠が裏目に出たか…。

3着 サクラサクラサクラ
 今夏は古巣の道営に戻り2勝をゲット。ただし、南関での評価としてはB1B2レベル。前走レディスプレリュードのレース内容からも苦しいとみていました。この日はマイナス3キロの464キロ。スリムな体型の馬であまり見栄えしませんが、大体がこんな感じの馬です。レースは1番枠から好スタートを決めてハナ。他の快速馬が控えたので望外の単騎逃げ、負担の軽い平均ペース。常に1馬身のリードをキープして直線へ。楽をしていた分、容易に脚いろは鈍らず、2強には交わされたものの、3着に粘り込みました。展開の恩恵は否めませんが、自分の形に持ち込めば渋太いことを証明。

4着 プレシャスジェムズ
 前走のレディスプレリュードは溜め逃げを打ったものの離された5着。この馬の場合は、もっと思い切って飛ばした方がいい感じ。ただし、ここは他に快速馬がおり、自分の形に持ち込めるかは疑問符が付きました。この日はプラス4キロの506キロ。馬っぷりはいいし適度な気合乗りで状態面に関しては文句なし。レースはテン乗りの張田騎手がヤンワリ出て抑える作戦。現状打開を図るべく、ひと工夫凝らしたようです。内4番手で意外に折り合いスムーズ。最後の直線も内を突いてソコソコ脚を伸ばしてきましたが、悲しいかな追って味がなくイン粘りという走りで4着まで。どう乗っても勝ち負けまでは難しいということか。

5着 サトノジョリー
 ウィリアムズ騎手で積極果敢に攻めて2着した関東オークスが見処満載の走り。過去2勝はダート千四で、本来は短目の距離で瞬発力を生かすタイプ。千六なら過不足はないし、3歳馬の分、斤量も53キロなので怖い存在とみていました。この日はマイナス7キロの433キロ。これは絞れた分と判断で、丸みを帯びた体つきに好感。レースはテン乗りの福永騎手が出たなりで中団7番手から。勝負処から進出して4コーナーでは4番手に上がりましたが、追い比べで後れを取り5着。1、2着馬とほぼ同じポジションでこの結果は、現時点での能力差とみるべきでしょう。

8着 クィーンズバーン
 芝路線の馬だけに評価が分かれるところですが、この馬のスピード能力からすれば、逃げも十分に考えられるところ。とりあえずダートでも新馬1着の実績。鞍上デムーロでもあり気になる一頭でした。この日はプラス14キロの458キロ。見た目はもう少しあってもいいくらい。テンションが高目。レースはデムーロ騎手がハナには拘らず2番手から。スムーズに折り合っている感じでしたが、最後の直線で後続に殺到されると、無抵抗に後退。やはり逃げてこその馬、そしてダートは合わないと断言してよさそうです。