第6回 川崎マイラーズ(S3)

【予想】
◎ソルテ
〇スマートジョーカー
▲マズルブラスト
△ロンドンアイ
△メイショウパーシー
△ポイントプラス

 一連の重賞路線での走りから、同世代はもとより南関を代表する実力馬に成長したソルテ。左回り得意。ここ照準に狂いない仕上げなら信頼度の高い本命とみました。実績重視で相手もスマートジョーカー、マズルブラスト。

【レース】
 一旦は逃げる体勢のオキナワレッドを抑えてサトノタイガーがハナ。ソルテ、ポイントプラスと続いてその直後にスマートジョーカー、ロンドンアイ。ペースは平均やや速目の緩みない流れ。前2頭の行きっぷりは快調。4コーナーではソルテが1馬身圏内に食い下がっていましたが、最後の直線でサトノタイガーがラストスパートをかけると差は広がり余裕の1着ゴール。ロンドンアイの追撃を抑えてソルテが2着。

【各馬の寸評】
1着 サトノタイガー
 JRAでは芝の中長距離路線。ところが前走のプリムローズ賞で浦和千四の高速決着に対応して2着。新味を発揮したし追い切りも動いていたので気にはなりましたが、印が回りませんでした。この日はマイナス4キロの475キロ。フックラとした体つきに適度な気合乗り。レースは町田騎手が気合をつけて先行。内のオキナワレッドに行かせる感じもありましたが、馬に逆らわず2コーナーで先頭。緩みないラップを刻みつつ快調な逃げ。4コーナーではソルテに1馬身差まで迫られましたが、最後の直線でラストスパートをかけると楽に振り払って1着ゴール。久々の勝利をゲットしました、脚抜きのいい馬場としても1分38秒4の時計はマズマズ。今後どういう路線を歩むかはわかりませんが、注目したい一頭。

2着 ソルテ
 クラシックレースで活躍した世代を代表する実力馬。今年もフジノウェーブ記念2着など安定度アップしてすっかりオープン馬としての地位を確立。ここ照準に万全の仕上げなら譲れない一戦とみました。この日はマイナス2キロの483キロ、もうひと絞りといった印象を受けますが、最近はいつもこんな感じ。気合も乗って悪くありません。レースは和田騎手が多少岸をつけて2番手へ。終始サトノタイガーをマークして射程圏内で進めましたが、最後の直線では突き放される形。2着死守に汲々でした。今回に関しては完全に力負けですが、こちらは伸び盛りの4歳。雪辱のチャンスは残されています。

3着 ロンドンアイ
 ソルテのひとつ上のクラシック候補。長期の戦線離脱を経験しましたが、順調に使えるようになり着実にステップアップ。A2下の準重賞を1、3着して久々の重賞挑戦。スパッと切れる脚がないので単のイメージは沸きませんが、素材的には互角で有力な一頭とみていました。この日はプラス3キロの537キロ。気合乗り十分の好馬体はピカイチ。レースはスタートで若干外にヨレ気味。立て直して5番手へ。4コーナーでは内3番手。最後の直線は外に切り替えて前を追いましたが、惜しくもソルテにハナ届かず3着。力は出し切ったと思います。鋭い脚がないので、先行して早目に動く競馬がベター。

4着 スマートジョーカー
 昨年の当レースが重賞初挑戦で、切れ味鋭く快勝。休養明けを叩かれつつ調子を戻しここ2連勝。器用に動けるタイプで川崎コースは3戦3勝。鞍上吉原。当然勝ち負けを争う存在。この日はマイナス5キロの477キロ。昨年に勝った際に比べるとやや減っていますが、丸みを帯びた体つきで毛ヅヤも上々。全く問題なし。レースは吉原騎手が気合をつけて外4番手から。ほぼ予想通りのポジションですが、道中の反応ひと息で4コーナーではポジションを下げ気味。最後やや盛り返したものの差のある4着に終わりました。この馬には時計が速過ぎたか…。

5着 ウインペンタゴン
 JRAではダート中距離主体。地方では盛岡二四のせきれい賞2着、大井二四の東京記念3着など、やはり長目の距離志向。川崎千六の高速決着への対応は難しいとみていました。この日はプラス8キロの496キロ。大体この馬の理想体重の範囲で悪くありません。レースはスタートひと息で挟まれ気味。後方10番手から。正味直線勝負で内ラチ沿いを伸びて5着は、想定内の結果。なかなか勝ち負けに加わるまでは難しい。

7着 マズルブラスト
 今年に入りオープン特別を2勝と健在ぶりをアピール。このレベルの重賞なら出番があるかなとみていましたが…。この日はマイナス4キロの537キロ。相変わらず馬っぷりは冴えており年齢を感じさせません。レースは張田京騎手が気合をつけるも行き脚がつかず7番手から。結局そのポジションで流れ込んだ程度の7着。完全に見込み違いでした。1分40秒かかる決着ならともかく、38秒台の決着では全く競馬になりません。