【予想】
◎マスターエクレール
〇ケイアイヘルメス
▲ナイキマドリード
△トレボーネ
△エーシンブランコス
△ウィキマジック
△ピエールタイガー
△トーセントレジャー

　注目は４連覇を狙うナイキマドリードですが、さすがに９歳を迎えて若干渋い面が出てきたのでテンに置かれる懸念。ここは転入緒戦を快勝したマスターエクレールが斤量有利で狙い目とみました。出脚が利けば地力上位のケイアイヘルメスも有力。

【レース】
　内枠からスタートを決めたマスターエクレールが難なくハナ。左海騎手がかなり気合をつけてモレサンドニが２番手。注目のナイキマドリードは好スタートから無理なく３番手。その外にウィキマジック。その内にケイアイヘルメス。ピエールタイガーは中団。エーシンブランコスは後方から。予想よりもスンナリした流れ。最後の直線、残り１００で先頭に並びかけたナイキマドリードが、粘るマスターエクレールに首差競り勝って、４連覇の偉業を達成しました。

【各馬の寸評】
１着　ナイキマドリード
　当レース、３連覇、昨年７月の習志野きらっとスプリントも１着。言わずと知れた南関東の短距離王。ただし、最近いくらか渋い面が出てきたので、追い込み切れない懸念はありました。この日はマイナス４キロの４８８キロ。いつになく活気があって、この時季にしては毛ヅヤも上々。オヤッと思わせる好気配。レースは絶好のスタートを決めて外３番手。この時点で勝利の半分は手中に。勝負処からマくって出て直線入口では前を射程圏内に。残り１００で並びかけ、首差競り勝って見事に４連覇の偉業を達成しました。意外に時計のかかる決着が幸いしたし、全てにうまく運んだ感じは否めませんが、今回の気配から察すると、この１年もソコソコの戦果を挙げそうな気がします。

２着　マスターエクレール
　転入緒戦を圧勝。昨年の当レース３着馬で、韋駄天で鳴らすリコーシルエットとビッシリ競り合いながら突き抜けた走りは圧巻。それが軽量51キロなら、重賞でも優位に立ち回れるとみました。この日はプラス３キロの５２１キロ。転入前に比べると大きく馬体を増やして馬っぷり上々。レースは好スタートから無理なくハナ。意外にスンナリした流れになり、４コーナーでもまだ楽な手応え。最後の直線は、バテたというよりも、決め手負けの形で首差の惜敗。これは相手を褒めるべきでしょう。今後も短距離路線の注目株。

３着　ピエールタイガー
　マイルグランプリ１着など、マイラーとしては十二分の実績を積んできた馬。逃げずとも外目番手ならＯＫ。近走もコンスタントに駆けておりマークすべき存在ですが、この距離では置かれ過ぎる懸念は拭えませんでした。この日はプラス３キロの５０３キロ。それほど気合を表に出すタイプではありませんが、ここ一連と同様の気配で好調キープ。レースは的場文騎手が気合をつけて行ったものの外８番手と、この馬としては厳しいポジション。４コーナーではまだ前とはかなりの差。勝ち負けに加われるという感触はありませんでしたが、外からジリジリ脚を伸ばして３着まで押し上げました。外枠プラスだったとはい、やはりこの距離は忙しい。千�b出走が刺激になるとみれば次走注目。

４着　ハードデイズナイト
　３歳時はアフター５スター賞を含め４連勝を達成。ただし、以降が今イチ。同条件の習志野きらっとスプリントも５着とスピード負け。早熟のきらいもありますが、久々に53キロの軽量で出られるので、ソコソコやれる可能性はあるとみていました。この日は増減なしの４６６キロ。フックラとした体つきに適度な気合乗り。悪くありません。レースは好スタートから山崎誠騎手が気合をつけて行きましたが、外９番手から。正味直線勝負。上がり３ハロンではメンバー最速の脚を使い４着まで押し上げました。やはりこの距離は忙しい。ベストの千二で手薄なメンバーならチャンス掴める。

５着　ウィキマジック
　２走前の船橋千�bでは、前半の２ハロン11秒９〜10秒７で飛ばして４着。前走の川崎九百では１番枠でスタートひと息ながら、ハナを主張して際どい３着。これの逃げとみれば残り目警戒ですが、外枠がどうかでした。この日はプラス５キロの５３４キロ。欲を言えばもうひと絞りですが、馬っぷりの良さが目立つ。レースは外枠もあり御神本騎手が無理をせず外４番手から。スンナリ流れに乗りましたが、直線の追い比べで後れを取り５着。追っての味ひと息で、やはり逃げてこそか。