第7回 ユングフラウ賞(S2)

【予想】
◎スターローズ
〇リボンスティック
▲アクティフ
△カリエン
△ゼッタイリョウイキ
△サピド
△ロゾヴァドリナ

 道営最終戦では不利が重なり敗れたスターローズ。転入後はワンサイド2連勝と勢い衰えず。重賞組が相手でもこの馬の素質能力が一枚上とみました。いかにも浦和千四が合いそうな差し馬リボンスティックが本線。

【レース】
 予想通りアクティフがハナに行き、これを追いかけたのがトーセンマリオンとロゾヴァドリナ。ペースは平均。向流しに入るとリボンスティックが早目に進出の構え。それに連れて後方からスターローズ、更には最後方からアイスキャンドルも進出。人気のアクティフは4コーナー手前で交わされ後退。最後の直線、競り合うリボンスティック、トーセンマリオンを外からまとめて交わしたのがスターローズ。着差以上い強い勝ちっぷりで、牝馬クラシック路線の最有力候補に躍り出ました。

【各馬の寸評】
1着 スターローズ
 道営最終戦は出遅れに加えて最後の直線での不利が響いて4着に敗れましたが、転入後はワンサイド2連勝。馬体を増やして更に成長している感じ。浦和千四で序盤の追走がカギですが、地力で十分にカバーできるとみました。この日はマイナス2キロの472キロ。体をフックラ映して適度な気合乗り。申し分なし。レースはスタート普通に出たものの、1コーナーで大きく外に振られる不利。立て直して徐々に進出。4コーナーでは3番手。ここでもまだ前2頭とは差がありましたが、ゴール寸前、測ったようにリボンスティックを差し切りました。長く脚を使って完全に力が違うという競馬内容。もう少し距離はあった方が良さそうだし、牝馬クラシック路線の主役を荷う一頭。

2着 リボンスティック
 ローレル賞、東京2歳優駿牝馬と、キレのいい末脚を繰り出して連続3着。いかにも浦和千四に合致しそうなタイプ。有力候補とみていました。この日はプラス2キロの405キロ。馬体はキープできていたし、活気もあり好気配。レースは急遽手替わりの佐藤博騎手が出たなりで序盤は折り合いに専念。向流しに入ると外6番手から積極的に展開。4コーナーでは先頭に並びかけ、残り100で一旦先頭。最後は勝ち馬の強襲に屈しましたが、なかなか中身の濃い走りでした。距離が延びていいかは微妙ですが、小兵ながら味のある馬です。

3着 トーセンマリオン
 JRAダート1勝馬なら通用していい力関係ですが、印がここまで回りませんでした。この日はマイナス2キロの446キロ。仕上がり切った体つきでカリカリした面も。見た目は今イチ。レースは左海騎手がかなり気合をつけて2番手、アクティフにジカ付け。3コーナーでは先頭へ。4コーナーではリボンスティックに並ばれてかなり厳しい状況になりましたが、イン粘りで辛抱。差のない3着に頑張りました。この走りができれば今後にメド。もう少し体を増やしたい。

4着 アイスキャンドル
 これもJRAダート1勝馬ですが、やはり印が回りませんでした。この日はプラス6キロの482キロ。数字以上に大きく見せる好馬体。気合が乗って毛ヅヤもいいし目立った一頭。レースはダッシュが利かず最後方から。向流しの中間地点過ぎからようやくエンジンが掛かり徐々に進出。4コーナーは大外へ。ジリジリ詰めて4着は、多少距離不足の印象も。奥行きという点ではまだ見限れない。

5着 ゼッタイリョウイキ
 ローレル賞は一旦先頭に立つ見せ場を作ってララベルの2着。東京2歳優駿牝馬は意外に伸びを欠きましたが、走り慣れた左回りに替わって反撃可能とみました。この日はマイナス1キロの430キロ。ややテンションが上がり気味でしたが、一応馬体はキープ。レースは好スタートから瀧川騎手がステッキを入れて内4番手。流れに乗って終始経済コースを回りましたが、勝ち負けに加われずに離された5着。成長力? クラシック路線での出番はなさそうです。

8着 アクティフ
 千四を好タイムVの勢いを駆って、前走は桃花賞1着。千六を番手競馬で凌いだのが高価値。今回はベストの千四。初の左回り、イレ込み、馬体減などの懸念はありますが、スンナリ先行なら当然怖い存在でした。この日はマイナス8キロの457キロ。若干減った感じも。ただしイレ込みは軽微。レースは好スタートを決めてハナへ。ただし向流しからトーセンマリオンのジカ付けを食って息の入らない流れ。3コーナーあたりで早くも交わされてギブアップ。今回に関しては諸々条件が厳しかったか…。地元での反撃に期待。

8着 カリエン
 距離延びてどうかの懸念はありましたが、東京2歳優駿牝馬4着、桃花賞2着。繁田騎手が苦心の騎乗で距離を克服。千四への短縮は文句なくプラスなので注目していました。この日はプラス6キロの443キロ。これは戻した分で、もっと増えてもいいくらい。落ち着きもありマズマズ。レースは近2戦と同様に繁田騎手が折り合いに気を遣いつつ。外5番手を進みましたが、向流しからの後方グループのスパートに圧倒されてポジションを上げられず四苦八苦。完全に脚をなくして8着に終わりました。この馬は右回りの方がいいのか…。クラシック路線で云々という馬ではない。