第19回 マリーンカップ(Jpn3)

【予想】
◎トロワボヌール
〇サンビスタ
▲アクティビューティ
△サマリーズ
△マーチャンテイマー

 前走のTCK女王盃は、ヨーイドンの瞬発力勝負の肝心な処で、多少不利があり逡巡したのが痛かったトロワボヌール。仕上がり上々、得意の脚抜きのいい馬場でチャンスとみました。58キロでも地力上位サンビスタとの争い。常連アクティビューティ、逃げるサマリーズと続く。

【レース】
 外枠から馬なりでサマリーズがハナ。積極策でサンビスタが2番手。これをマークのトロワボヌール。マーチャンテイマー、ケンブリッジナイスと続いてアクティビューティは中団。ペースは平均。手応え良く4コーナーで先頭に並びかけたサンビスタが、残り300で先頭。全く付け入る隙を与えぬ完勝でした。2着トロワボヌール、3着アクティビューティと順当な決着。

【各馬の寸評】
1着 サンビスタ
 JBCをレコード勝ち後もGTチャンピオンズC、フェブラリーSで善戦。今や牝馬では当代一の実力馬に成長。58キロでも当然主力候補でした。この日はプラス5キロの481キロ。馬体増好感、活気もあり申し分なし。レースは岩田騎手が距離と馬場を意識した積極策で2番手から。道中の手応えは抜群。4コーナーで逃げるサマリーズに併走。残り300で先頭に立つと、一気に後続を突き放す圧勝劇を演じました。次に出走予定のかしわ記念でも有力。

2着 トロワボヌール
 JBCではサンビスタに敗れましたが、続くクイーン賞で待望の重賞ゲット。前走のTCK女王盃は不利が響いての4着。得意の左回り千六、脚抜きのいい馬場、2キロ差があれば、サンビスタ雪辱できるとみました。この日はマイナス1キロの479キロ。馬体をフックラ映して気合も乗り好気配。レースは出たなりで外3番手、サンビスタをマーク。勝負処から仕掛けて出ましたが、サンビスタに比べると反応今イチ。最後の直線も突き放される形で完全に力負けでした。

3着 アクティビューティ
 牝馬交流路線の常連。近走は内田博騎手とのコンビで先行策。ただし前走のエンプレス杯は、逃げるワイルドフラッパーを深追いし過ぎた感じも。対戦比較で分の悪い2頭がいる今回、どういう戦法に出るか注目していました。この日はプラス3キロの512キロ。ここ一連と同様に、メッキリ落ち着きが出て安定した状態。レースはやや躓いたこともあり外7番手から。ある程度控えて行くという意識もあったか…。ポジションを上げられる正味直線勝負。ソコソコ押し上げて3着は力通りでしょうか。崩れない点を評価。

4着 サマリーズ
 昨年の当レースは、スタートひと息で脚を使ってハナに行き1秒9差の4着。以降はクラスターCを含め千二で2勝。ただし千六までは守備範囲だし、この馬場状態で楽に逃げられれば残り目ありとみていました。この日はマイナス4キロの508キロ。いくらかテンションは上がり気味でしたが、体つきは悪くありません。レースは馬なりでハナ。無理のないペースでしたが、サンビスタにジカ付けされる形では分が悪い。残り300で交わされ4着に終わりました。これも力通り。

5着 マーチャンテイマー
 転入緒戦が交流重賞になりましたが、昨年のブリーダーズGCではサンビスタ、ワイルドフラッパーに次ぐ3着。稽古の動きも悪くないので、地方勢では筆頭の評価。この日はプラス10キロの488キロ。ややテンションが上がり気味。全く太目感はありません。マズマズ。レースは繁田騎手が気合をつけて内4番手から。勝ちを意識した競馬でしたが、勝負処で追走が厳しくなり置かれ加減。流れ込む形の5着。もう少し距離があった方がいいのかも。

6着 カイカヨソウ
 昨年の当レースは離されながらも3着。ただし以降は勝負圏内に入っておらず、南関牝馬界を支えてきた実力にもやや翳り。印は付け切れませんでした。この日はマイナス4キロの452キロ。昨年は470キロ。それほどの細目感はありませんが、現状維持が一杯。レースは出遅れながら川島騎手が仕掛けて中団6番手へ。そのポジションをキープして入線。前途は険しい。