第22回 マイルグランプリ(S2)

【予想】
◎ソルテ
〇リアライズリンクス
▲グランディオーソ
△トーセンアドミラル
△ゴールスキー
△ムサシキングオー
△サトノデートナ

 ハイペースを強気に動いて完封勝利の京成盃GMがインパクト大のソルテ。サンタアニタTは大事に乗って相手なりの楽勝。千六ならどう乗っても強いのひと言。休み明けでも仕上がり上々なら破綻はないとみました。もし逆転があれば、距離延長でスンナリ逃げられた際のリアライズリンクス。

【レース】
 好スタートを決めたソルテが無理なくハナへ。左海騎手がステッキを振るっても行き切れなかったリアライズリンクスには厳しい状況。3番手にムサシキングオー。直後にトーセンアドミラル、インフォーマー。グランディオーソは中団。ペースはスローに近い平均。余裕を持って直線に向いたソルテは、二の脚を繰り出しての楽勝。モノの違いを見せつけました。前々粘ったムサシキングオーが2着で先行決着。

【各馬の寸評】
1着 ソルテ
 重賞3勝を含めて千六を4連勝中。その勝ちっぷりも危なげなし。仕上がり上々、斤量も有利で負けられない一戦でした。この日はマイナス3キロの500キロ。太目感なく仕上がり適度な気合乗りに好感。レースは近走と同様に好スタートを決めて先行策、無理なく逃げる形。リアライズリンクスも早々にギブアップして競られることもなく単騎マイペース。余裕を持って直線に向き、更に脚を伸ばしてモノの違いを見せつけました。ソロソロ南関の枠を越えて欲しい。

2着 ムサシキングオー
 千六〜二千まで好走例はあるものの、ベストは速い時計のあるこの千六。特に外目番手の際に力を発揮。その形に持ち込めば重賞でもソコソコやれるとみていました。この日はマイナス1キロの497キロ。以前より体つきに幅が出て全体的にパワーアップした感じ。好気配。レースは笹川騎手が多少気合をつけて外3番手。3、4コーナーでは甘くなったリアライズリンクスを交わして2番手。ペース的にもポジション的にも理想の展開。勝ち馬は別格で、3着に3馬身差をつける危なげない2着でした。

3着 インフォーマー
 今夏3連勝と注目の上がり馬。ただし、スタートミスがあったとはいえ前走が意外に伸びを欠き一頓挫。勢いがストップしたところで重賞挑戦、しかも斤量差がなくどうかなとみていました。この日はマイナス3キロの515キロ。気合乗り十分の好馬体は相変わらずで気配落ちなし。レースは好スタートから張田騎手が気合をつけて外6番手。4コーナーでは4番手。最後は離された3着ですが、実績馬グランディオーソとの3着争いに競り勝った点は注目すべき。これを糧に自己条件戻りなら狙える。

4着 グランディオーソ
 1年以上勝ち星から遠ざかっていますが、交流重賞でも好走がある実力派。休み明けとはいえ鉄砲実績があるし、このレベルの争いなら2着の有力候補とみていました。この日はプラス1キロの509キロ。馬っぷりはいいし毛ヅヤも上々。好仕上がりと判断。レースはスタート躓いて外10番手から。手応え良くマクって出て4コーナー4番手。インフォーマーとの3着争いに競り負けたのは不満ですが、先行決着では致し方ない面も。叩いての変わり身に期待。

5着 トーセンアドミラル
 こと千六の実績ではソルテを上回る古豪。8歳を迎えた今年も存在感を発揮していますが、さすがに上がり目は薄く、△に留めました。この日はマイナス8キロの538キロ。気合乗り十分の好馬体は健在です。レースは本田騎手が気合をつけて外5番手から。勝負処ではステッキが入り、ややポジションを下げ気味。それでも最後はある程度差を詰めて一応の格好はつけました。以前よりも馬込みで辛抱が利くようになった半面、ビュンと行くスピード能力は減退した感じ。

7着 リアライズリンクス
 道中グングン加速して後続を引き離して逃げる形に持ち込むと、抜群の強さを発揮する馬。距離が千六に延びて、そのパターンに持ち込めば、ソルテを逆転する可能性もあるとみていました。この日はマイナス2キロの505キロ。休養明け当初に減らしていた馬体も回復して馬がシッカリ。気合乗りも上々。レースは左海騎手がかなり気合をつけて行ったものの、先手を取り切れず2番手。これでは厳しい。3コーナーあたりで手応えが怪しくなりギブアップ。どうも好調時の行きっぷりがない。それと基本的には左回り向きか。

10着 ゴールスキー
 取消しを挟み実質移籍緒戦。調整不足の懸念はありますが、実績のある馬なので一応△は打ちました。この日はプラス7キロの493キロ。別段太目には映らないし、活気もあり見た目は悪くありません。レースはヤンワリ出て11番手から。特に動きは見られず叩き台ということか。ビシッと追い切ってきたら注目。