第19回 TCK女王盃(Jpn3)

【予想】
◎ホワイトフーガ
〇ディアマイダーリン
▲パワースポット
△ノットオーソリティ
△タマノブリュネット

 待機策が展開とマッチして鮮やかに突き抜けたJBCレディスのホワイトフーガ。今回は追われる立場。斤量増で切れ味が鈍る危険性もありますが、それでもこの相手では負けられないとみました。相手も順当にディアマイダーリンとパワースポット。

【レース】
 予想通り内から吉原ノットオーソリティがハナを主張。2番手セキショウで、ホワイトフーガは外3番手。その内にディアマイダーリン。スローペースでパワースポット、タマノブリュネットも置かれず追走。全馬一団のダンゴ状態。4コーナー先頭に並びかけたホワイトフーガが残り300で先頭。格の違いを見せつけて1着ゴールを駆け抜けました。外伸びたパワースポットが2着。

【各馬の寸評】
1着 ホワイトフーガ
 対古馬3、3着と揉まれつつ地力を培い、JBCレディスで一気にブレイク。サンビスタ以下をなで斬りに。斤量増であの脚が使えるか…、人気になっての立ち回りなど課題はありますが、力の違いで楽にカバーできるとみました。この日はマイナス5キロの501キロ。相変わらず丸味を帯びた好馬体。程良く気合も乗って申し分なし。レースはJBCレディスの作戦を踏襲して抑える競馬。ただし、ペースが遅く行きたがる素振り。勝負処から徐々に動いて4コーナーで3頭の外併走。残り300で先頭に立つと、危なげなく押し切りました。ペースが遅くかなり乗りづらかったようですが、これをクリアして更にひと回り成長。男馬一線級との対戦が楽しみです。

2着 パワースポット
 デビューから12戦連続してダートを使い4勝ゲット。以降は基本芝路線でも、改めてダート適性を示したクイーン賞は、出遅れを挽回して4着。脚の使い処如何では肉薄する可能性もあるとみていました。この日はマイナス2キロの475キロ。クイーン賞当時に比べると落ち着きがあり好気配。レースはスタート五分で出たなりの競馬。内6番手で抑え込む競馬。勝負処から手応え良く外に持ち出して追い込み体勢。上がり3ハロンはホワイトフーガを凌ぐ36秒6で、2着に食い込みました。安定感はありませんが、スムーズに走れば結構力を発揮します。

3着 タマノブリュネット
 レパードSは内々で脚を溜めて直線勝負、強豪に肉薄。以降2戦は自己条件で5、8着ですが、自力で勝ちに行くと甘くなる感じ。交流重賞でも腹を括って末脚勝負に賭ければ、食い込むチャンスはあるとみていました。この日はマイナス3キロの467キロ。コンパクトにまとまった好馬体。適度な気合乗り。レースはスタートひと息でも、ペースが遅く馬なりで6番手から。4コーナーでは4番手に進出して前を追い、最後の直線は粘り込む形で3着。正味目イチで、この馬の力は出し切った競馬。

4着 セキショウ
 JRAではオール芝で、千八〜二二を5勝。距離は問題ないとしても、やはりダート対応が課題。気ムラな面もネックで信頼度? この日はマイナス1キロの509キロ。体重の割に意外にスッキリした体つき。やはり芝向きのイメージ。それと毛ヅヤ? レースは内田博騎手が多少気合をつけてノットオーソリティの2番手から。比較的折り合いはスムーズ。4コーナーでは3頭併走の中。最後の直線も決してバテたわけではありませんが、決め手負けの4着。頑張った方でしょうか。

5着 ディアマイダーリン
 デビューから芝路線で、牝馬クラシックに乗った実力派。課題の初ダートを克服したクイーン賞は、自力で逃げるノットオーソリティを交わしに行き、トロワボヌールの追撃を封じる好内容。ダート二度目で更に前進可能とみれば、ホワイトフーガにどう立ち向かうか注目でした。この日は増減なしの490キロ。馬体はキープできていたし、活気があり前走と同様の仕上がり。レースはやや躓き気味のスタートでも、さして影響はなく内4番手から。手応え良く折り合って進みましたが、最後の直線、内を狙ったものの全く伸び脚がなく5着。正直拍子抜け。内に入ったのが敗因でしょうか。それと基本はやはり芝向きでは。