【予想】
◎モンサンカノープス
〇レガルスイ
▲ブルーチッパー
△バーンザワールド
△ポイントプラス
△ガンマーバースト

　報知グランプリＣは急遽の手替わり、隅田川オープンは初コースの決め手勝負に敗れたモンサンカノープス。前走で反撃Ｖを果たし、中間の気配も良好なら、勝ちパターンに持ち込めるとみました。相手も順当にレガルスイ、ブルーチッパーの両先行馬。

【レース】
　注目の逃げ争いは、ブルーチッパーがよもやの出遅れ。レガルスイが楽にハナに行き、盛り返してブルーチッパーが２番手。セイントメモリー、ジェネラルグラントと続いて、中団外にモンサンカノープス。バーンザワールド、ポイントプラスは後方から。２馬身リードして直線に向くレガルスイ。２番手に上がったのがモンサンカノープス。最後の直線はこの２頭の争いになり、ゴール前モンサンカノープスが抜け出しました。

【各馬の寸評】
１着　モンサンカノープス
　ＪＲＡ１勝馬が、南関で11戦８勝と大化け。報知グランプリＣの４着は、重賞の壁というよりは急遽の手替わりが影響。既にオープン２勝の実績。コース１勝もあり、軸としては最も信頼できるとみました。この日はマイナス５キロの５５キロ。巨漢馬ですが、バランスのいい体型で、馬っぷり上々。レースは矢野騎手が多少気合をつけて中団。向正６番手から無理なく進出して３コーナーでは外２番手。追ってレガルスイを追走。最後の直線、ゴール前で抜け出し、嬉しい重賞レース初制覇を果たしました。マイラーとは決めつけられませんが、今後もこの路線の主役級。

２着　レガルスイ
　デビュー当初から注目を集めたスピード馬が本格化。昨年12月のゴールドＣはソルテを追い駆けて８着に敗れましたが、勢い衰えず以降オープンを２勝。問題はブルーチッパーとの兼ね合いでした。この日はマイナス４キロの５０４キロ。好馬体に適度な気合乗りでここ一連のデキ。レースは恐らく鞍上がブルーチッパーの２番手を想定していたようで、出たなりの先行策。相手が出遅れて自然にハナに行く形。望外の単騎マイペース。２番手以下の小競り合いを尻目に２馬身リードして直線へ。逃げ切り態勢でしたが、ゴール寸前モンサンカノープスに交わされて２着。これは完全に力負けで、能力は出し切りました。

３着　バーンザワールド
　３歳時に優駿スプリント２着の実績。その当時のイメージは男馬の割に華奢で、短目の距離で一瞬のキレを生かすタイプ。それが今や30キロ近く増やし、距離も千六までクリア。川崎有数の実力馬に成長。展開如何ではチャンスありとみていました。この日はマイナス３キロの４６３キロ。ハードな追い切りを敢行してキープできているし、落ち着きもあり好気配。レースは森騎手が多少気合をつけて内７番手から。ジックリ脚を溜めて直線勝負。外迫って３着は、展開を考えればマズマズ。とにかく安定してきました。

４着　ポイントプラス
　昨年の当レースは出遅れて直線勝負、内を狙って４着。前走の地元戦で復活Ｖ。スタートさえ決まればソコソコやれそうな感触はありました。この日はマイナス10キロの４８２キロ。決して細目感はなく絞れた感じ。落ち着きもあり好調キープ。レースはやはり出遅れ。後方９番手からの競馬で、正味直線勝負の４着。メンバー最速の脚を使った点は評価できますが、今イチ計算できない。

５着　セイントメモリー
　マイラーとしての実績はピカイチですが、しばらく勝利から遠ざかっている９歳馬。現状で59キロを背負っては厳しいとみました。この日はマイナス２キロの４８８キロ。それほど気合を表に出す馬ではありませんが、体つきも含めて悪い感じはしません。レースは本橋騎手が気合をつけて飛び出し先行。レガルスイの外２番手に付けるチャンスはありましたが、結局内３番手に。これは過去にもあった負けパターン。勝負処で置かれてしまい、盛り返す気配は見せたものの５着まで。もし外２番手を主張していれば、違った結果が出ていたかも。完全に終わったとみるのは早計か。

６着　ブルーチッパー
　フジノウェーブ記念は致命的なフルゲート千四の外枠。スンナリ逃げれば交流でも好走できることを証明した前走のマリーンＣ。今回も逃げられる可能性十分だけに当然勝ち負け。この日はプラス６キロの４９５キロ。馬体増好感、適度に気合も乗って申し分なし。レースは出遅れ。前走のマリーンＣもスタートはあまり良くありませんでしたがそれ以上。ペースが上がらず即２番手に巻き返したものの、リズムを崩したのは否めず。勝負処で手応えが怪しくなり勝ち負けに参加できず。やはり逃げてこその馬です。