第23回 マイルグランプリ(S2)

【予想】
◎セイスコーピオン
〇ハッピースプリント
▲ムサシキングオー
△バルダッサーレ
△グランディオーソ
△リアライズリンクス
△ジャルディーノ
△ラヴィアンクレール

 JRAでは中距離路線のセイスコーピオンが、イキナリ千六を好タイムV。馬っぷりの良さからは伸びシロ十分で勢い信頼。実績上位ハッピースプリントが相手ですが、連下は波乱含み。

【レース】
 予想通りに赤岡ノットオーソリティがハナを主張。ムサシキングオー、ゴーディーの8枠2頭が追い駆けて、その直後にセイスコーピオンとハッピースプリント。内に構えてジャルディーノ、モンサンカノープス、外からバルダッサーレ、リアライズリンクスも進出開始。ペースは平均。手応え抜群に4コーナー先頭に立ったセイスコーピオンが、後続に付け入る隙を与えず悠々1着ゴール。鋭く脚を伸ばしたコンドルダンスが2着。

【各馬の寸評】
1着 セイスコーピオン
 転入緒戦を圧勝。最近の時計のかかる大井の馬場で40秒を切ったのも優秀。馬体から更に上積みが期待できるとみれば、ここもイケるとみました。この日はプラス5キロの522キロ。馬体増は充実の証で適度な気合乗り。申し分なし。レースは森騎手が気合をつけて外4番手から。馬なりでマクって出て4コーナー先頭。全く危なげなく1着ゴールを駆け抜けました。再び40秒を切って39秒7。もちろん距離の延長はOKだし、しばらくは南関重賞路線の主役級。

2着 コンドルダンス
 プレティオラスと並ぶ南関屈指の個性派追い込み型。その割に近走無類の堅実駆け。ただし、今回は森騎手がセイスコーピオンとかち合って乗れないので、評価を下げてしまいました。この日はマイナス1キロの485キロ。馬体をフックラ映して高値安定。レースはいつもよりはまともに出て内12番手から。4コーナー手前から手応え良くマクって出て一番大外へ。長く脚を使ういつものパターンで2着まで押し上げました。テン乗りの柏木騎手も期するところがあったのでしょう。この馬の新味を引き出す好騎乗でした。

3着 モンサンカノープス
 京成盃グランドマイラーズでよもやの大敗を喫して立て直し。それ以前の走りからマイラーとしての資質は互角ですが、休み明けの分、割引きました。この日はマイナス6キロの537キロ。大型馬の割に仕上がり早。全く太目感はないし、気合乗りも良好。レースは好スタートから矢野騎手が気合をつけて内7番手から。折り合いに専念して手応え良く4コーナー5番手。最後の直線も渋く脚を伸ばして3着に頑張りました。ほぼ力通りの競馬ですが、左回りベターか。

4着 バルダッサーレ
 前走の戸塚記念は勝ち馬の逃げに翻弄される形。今回は初の古馬相手で千六。序盤の追走がカギですが、驚異の爆発力で圧倒の可能性もありました。この日はプラス6キロの484キロ。体つきが良くなったし適度な気合乗り。東京ダービー当時と変わらず。レースは吉原騎手が気合をつけて外9番手から。かなり外を回って追い駆ける形。4コーナー6番手、終いもソコソコ詰めてきましたが、かなり脚を使わされた分、弾けませんでした。それでも地力の一端は示したので、次走改めて。

5着 ジャルディーノ
 羽田盃3着の素質馬が昨年全面開花。異なる距離で鋭い切れ味を発揮。鉄砲駆けOK、走るシーズンを迎えて勝ち負けとみました。この日はプラス10キロの479キロ。これは春シーズンに減らした馬体を戻したとみるべきか。それほどは気合を表に出さないタイプでマズマズ。レースは真島騎手が多少気合をつけて内5番手から。行きっぷりは悪くありませんでしたが、伸びずバテずで流れ込んでの5着。まだ本調子には今一歩なのか。

7着 ハッピースプリント
 2、4歳で年度代表馬、最優秀3歳の輝かしい実績。かしわ記念3着から千六もOKのスピード能力。要は復調度合いでした。この日はプラス9キロの535キロ。いつも通りの気配ですが、もうひと気合欲しい感じも。レースは手替わりした本橋騎手がかなり気合をつけて外6番手から。行きっぷりは今イチ。勝負処から動いて4番手に取り付くのが精一杯。直線でもうひと伸びする余力は残っていませんでした。まだ復調途上。