【予想】
◎キャンドルグラス
〇マルヒロナッツオー
▲ユーコンクエスト
△ラペルドゥリデュ
△キャッスルクラウン

　前走の鎌倉記念は初の左回りに気を遣って走っていた感じのキャンドルグラス。それで差のない４着なら、二度目で最有力とみました。素質高いマルヒロナッツオー、良血ユーコンクエストなども虎視眈々。

【レース】
　笠松のキングレイジングが逃げて、ユーコンクエスト、キャンドルグラスが２番手併走。その外にマルヒロナッツオー。スカイサーベルは離れた６番手。ラペルドゥリデュ、キャッスルクラウンは後方。ペースは平均でも勝負処から激しい攻防で結構前が厳しい展開。４コーナーでマルヒロナッツオーが先頭。最後の直線では一旦４馬身ほど離しましたが、最後は完全に止まって後続が殺到。スカイサーベルが抜け出し、キャッスルクラウンが２着。

【各馬の寸評】
１着　スカイサーベル
　新馬１着後、イキナリの千六を２着。能力があるのは間違いありませんが、前走はマルヒロナッツオーから２秒１差の５着。これでは印は付け切れませんでした。この日はマイナス１キロの４８１キロ。馬体に凄みはありませんが、キビキビ感がありデキ良好。レースは出たなりで離れた６番手から。向流しでは追って追走。４コーナーでも離れた５番手。ただし前が結構やり合う展開で上がり２ハロンが14秒６〜15秒０。そこに乗じて一気に差し切りました。走破時計の１分46秒６も、時計がかかる馬場としても平凡で、レースレベルに疑問符。

２着　キャッスルクラウン
　８月の船橋では逃げてマルヒロナッツオーから１秒５差の３着。以降は差しに切り替えて３、３、５着。前走の鎌倉記念は０秒６差とマズマズ健闘。連下のヒモならの評価。この日はプラス12キロの４５６キロ。デビュー当初は４３０キロ前後で走っていたのが、見違えるほどフックラ。毛ヅヤもいい。レースは中野騎手が抑え込んで最後方から。向流しでは内々をロスなく進出。メンバー唯一の上がり３ハロン39秒台の末脚で２着に食い込みました。ハマった感は否めませんが、力をつけているのは確か。

３着　マルヒロナッツオー
　千�bの新馬２着後、千二、千五、千六と距離を延ばして３連勝。それもパーフェクトな勝ちっぷり。他地区馬は別にして、地元船橋勢との比較なら譲れない一戦でした。この日はプラス４キロの５１１キロ。馬っぷりがいいし、いつも通りに落ち着いた好気配。レースは山口達騎手が気合をつけて４番手から。先行３頭の直後はマズマズのポジション。勝負処から仕掛けて出て４コーナー先頭。一旦は４馬身ほどリードしましたが、力の要る馬場でのシビアな展開が応えたのか急ブレーキが掛かって３着に終わりました。完全に展開のアヤで、普通は勝っていた競馬。

４着　ユーコンクエスト
　兄ハッピースプリントの良血馬で、千�b新馬１着後、イキナリの千六でマルヒロナッツオーに０秒６差の２着。当然注目の一頭でした。この日はマイナス５キロの４８２キロ。兄ほどの迫力は感じませんが、完成度が高く落ち着いた好気配。レースは吉原騎手が気合をつけて２番手をキャンドルグラスと併走。３コーナーで一旦先頭を窺いましたが、すぐに交わされて３番手に後退。置かれてしまい厳しい流れ。それでも一応４着に粘り格好はつけました。キャリアの差が出たとみれば、次走で改めて真価を問いたい。

５着　キャンドルグラス
　鎌倉記念では、初の左回りに気を遣いながら走って差のない５着。直前のローレル賞ではアップトゥユーが楽勝と、怖い怖い道営馬。左回り二度目でこのレベルの重賞ならいけそうな気がしました。この日はプラス10キロの４７４キロ。全く重目感なし。モッサリ型の多いサウスヴィグラス産駒ですが、活気があり好気配。レースは好スタートから森騎手が多少気合をつけて２番手へ。行きっぷり上々で３コーナー先頭に立ちましたが、すぐにマルヒロナッツオーに並ばれて脚いろ劣勢。最後の直線は完全にバテて、一旦交わしたユーコンクエストにも差し返されて５着は拍子抜け。買い被りだったか…。