第29回 かしわ記念(Jpn1)

【予想】
◎モーニン
〇ベストウォーリア
▲コパノリッキー
△インカンテーション
△ブラゾンドゥリス

 昨年は屈辱の敗戦を喫したモーニンですが、デビュー当初の経緯から能力は紛れもなく超A級。リフレッシュ放牧明けで立て直し成功とみれば期待度大。ベストウォーリアが本線。

【レース】
 コパノリッキーが煽り気味のスタート。先手主張がモーニンで、ブラゾンドゥリス、ベストウォーリアの並び。その内にインカンテーション。コパノリッキーは離れた6番手から。ペースは平均。3コーナー過ぎから先行馬群が凝縮。コパノリッキーも接近。最後の直線、粘るモーニンを交わして残り100でコパノリッキーが先頭。危なげなく押し切りました。2着争いに競り勝ったのがインカンテーション。

【各馬の寸評】
1着 コパノリッキー
 この日はマイナス8キロの536キロ。いつも通り悠然とパドックを周回。キッチリ仕上げてきた感じ。レースは煽り気味のスタートで中団6番手から。勝負処から動いて4コーナー4番手。最後の直線では速い脚を使って2番手に上がり、残り100で先頭に立ち危なげなく押し切りました。災い転じて福となすではありませんが、出遅れて差しに構えての勝利は、4歳時にこのレースを勝った際と同じパターン。少頭数の中団ポツンでモマれない競馬になったのが幸いした感じも。即復活とは言い切れませんが、健在ぶりを示したのは嬉しい。

2着 インカンテーション
 この日は増減なしの504キロ。馬っぷり上々、適度な気合乗り、毛ヅヤもいい。レースは好スタートから岩田騎手が気合をつけて内4番手から。前走勝利したマーチSと同じパターン。折り合いスムーズに直線に向き、ゴール前でモーニンを交わして2着。キッチリ力を出し切りました。

3着 モーニン
 この日はマイナス2キロの518キロ。大きく馬体を減らした昨年に比べると雲泥の差で、さすがに見映えします。レースは内から逃げるコパノリッキーにジカ付けを想定していましたが、相手が煽ったので、自身が逃げる展開に。それでも無理のないペースで引っ張り最後の直線に向きましたが、コパノリッキーの決め手に屈し、インカンテーションにも交わされて3着。力の要る馬場で標的にされたのが誤算か…。次走今一度注目。

4着 ベストウォーリア
 この日はマイナス6キロの510キロ。やや太目に映る体型の馬ですが、過去鉄砲実績があるように案外仕上がり早です。レースは出たなりで外3番手から。手応え良く4コーナー2番手に上がりましたが、直線に向いて外からコパノリッキーに一気に来られた際に、やや怯んだのか置かれ気味に。最後はまた詰めているので、あのロスは痛かった。次走は見直す手。

5着 ブラゾンドゥリス
 この日はマイナス7キロの518キロ。馬体減は絞った分か。活気があり悪くありません。レースは逃げるモーニンの離れた2番手を行きましたが、勝負処での手応え? 決してバテている感じはありませんが、上位4頭とは力の差が出ました。