第31回 東京プリンセス賞(S1)

【予想】
◎ピンクドッグウッド
〇シェアハッピー
▲ステップオブダンス
△グラスサファイヤ
△アップトゥユー
△アンジュジョリー

 京浜盃を正攻法の競馬で牡馬相手に2着と頑張ったピンクドッグウッドが、牝馬同士なら文句なく中心。外コース千八でシェアハッピーが相手本線。

【レース】
 グラッブユアダイヤが取消したので、必然的にアップトゥユーの単騎マイペース。ピンクドッグウッドは外3番手。超スローになり、末脚勝負のアンジュジョリー、グラスサファイヤも先行集団。最後の直線、人気のピンクドッグウッドは呆気なく後退。一旦はアップトゥユーがセイフティリードかと思われましたが、最後の100で鋭い脚を使ったアンジュジョリーが頭差差し切りました。

【各馬の寸評】
1着 アンジュジョリー
 この日はマイナス5キロの445キロ。仕上がり切った馬体で上積みは感じませんが。落ち着いていたのは好感。レースは好枠でスタートが良かったのと、ペースが遅いので内4番手の好ポジション。勝負処で一旦置かれましたが、経済コースを堅持して脚を溜め、最後の1ハロンで速い脚を使い見事に差し切りました。全体時計の1分56秒3は平凡。すべてに恵まれた感じも。

2着 アップトゥユー
 この日はマイナス2キロの462キロ。フックラと丸味を帯びた好馬体。好調キープは間違いなし。レースはグラッブユアダイヤが取消しただけに、予想通りの単騎マイペース。残り600からピッチを上げて4コーナーでは後続に2馬身。残り100でもまだ4馬身ほどリードしていましたが、そこからパッタリ止まってアンジュジョリーに屈する結果に。サウスヴィグラス産駒は距離をこなす馬が多数いますが、この馬は千六以下で力を発揮。

3着 ステップオブダンス
 この日はマイナス13キロの454キロ。極端に減った感じはしませんが、見た目今イチ。レースはしばしばやらかす出遅れ。ペースが遅いので6番手に取り付きましたがリズム? それでも最後はソコソコ詰めて3着ですから、力があるのは確か。少し体を戻したい。

6着 シェアハッピー
 この日はプラス11キロの470キロ。一戦毎の馬体増ですが、全く太目感はなく好意的に解釈。活気もあって上々の気配。レースは今回も出遅れてほぼ最後方から。超スローペースに4コーナーでまだ後方では6着まで押し上げるのが精一杯。消化不良の競馬。

7着 グラスサファイヤ
 この日はマイナス2キロの416キロ。細身であまり見映えしません。レースは出たなりで外5番手から。4コーナーで3番手に上がりましたが、最後は脚が止まって7着。近走は速い流れの内々でスムーズな競馬を展開していましたが、今回はスローペースの外を回らされる形で厳しかった。

11着 ピンクドッグウッド
 この日はプラス3キロの461キロ。パドックではいつも通りに力強い踏み込み。体の造りも申し分なし。ほぼイケると確信。レースは赤岡騎手が気合をつけてアップトゥユーの2番手。これも想定通り。ただし、勝負処から手応えが怪しくなり、やや置かれ気味。直線に向くと、手前の替えがギコチなく、フットワークがバラバラになって見ていられない状態。ブービー負けの惨状。右回りなら大丈夫とみていましたが、本当に競馬は何があるかわかりません。