第9回 川崎マイラーズ(S3)

【予想】
◎タイムズアロー
〇ジャーニーマン
▲セイスコーピオン
△サクラレグナム
△タマモホルン
△オウマタイム
△プリンセスバリュー

 千四のフジノウェーブ記念を2着と新味発揮のタイムズアロー。案外気を抜かずに走れる短目の距離の方が持ち味が生きるとみれば、実績上位で期待大。復活ジャーニーマンが本線。

【レース】
 予想通り内枠から逃げ馬タマモホルンが先手を主張。これをトロヴァオが追い駆けてハイペース。3コーナーで先頭に立ったトロヴァオが2馬身リードして直線へ。2番手以下は横一線になりましたが、内目から脚を伸ばしてきた的場リアライズリンクスの伸びが上回り、残り50で抜け出して鞍上7000勝に花を添えました。

【各馬の寸評】
1着 リアライズリンクス
 この日はマイナス6キロの510キロ。ほぼこの付近の体重で安定して、以前に比べると重量感。レースはスタートひと息ながら的場騎手が気合をつけて内5番手から。終始経済コースを回り、最後の直線は外に持ち出して粘るトロヴァオを差し切りました。最近は自在性が出たといっても、内でモマれながらもこれだけ渋い末脚を繰り出せるとは正直想定外でした。

2着 トロヴァオ
 本年緒戦の名古屋大賞典は、大きく馬体を減らして7秒3の大差負け。どこまで回復してくるか微妙で無印にしてしまいましたが、この日はプラス7キロの461キロ。適度に気合が乗って悪くありません。レースは吉原騎手が気合をつけて2番手から。3コーナー先頭に立ち2馬身リードして直線へ。粘り込みを図りましたが、惜しくもリアライズリンクスに競り負けました。それでも捨て身で逃げるタマモホルンを早目に交わして粘ったレース内容は優秀。さすがにぶっつけで羽田盃2着、ダービーグランプリ1着は伊達ではありません。次走は当然チャンスで、馬体はもっと増えて理想。

3着 ポイントプラス
 この日はプラス1キロの498キロ。馬体をフックラ映し好調キープ。レースは出たなりで抑え込み後方12番手から。3、4コーナー大外マクって出て3着。4着と善戦した昨年とほぼ同じようなレース運び。展開に乗じた感は否めませんが、それでも衰えぬ実力をアピールしました。

4着 ジャルディーノ
 この日は増減なしの482キロ。パドックでは気合を内に秘めて淡々と周回。いつも通りの気配。レースはスタートひと息で内11番手から。勝負処からは馬込みに突っ込む形。内を突いてジリジリ差を詰めて4着。8歳を迎えた今年、やや往年のキレを欠いて入着ライン。

5着 インサイドザパーク
 この日はマイナス8キロの450キロ。決して細目感はなく、小柄な馬体をフックラ映してマズマズ。レースは例によって後方13番手から直線勝負。大外詰めて5着は、展開に乗じた感も。ただし、59キロを背負って入着を果たしたのは評価できます。

6着 セイスコーピオン
 この日はマイナス12キロの511キロ。元来が骨太のシッカリした体つきの馬。全く減った感じはしませんが、好調時に比べるとやや気合不足で毛ヅヤ? レースは外8番手を進み、直線の入口では5番手までポジションを上げましたがそこまで。早々にステッキが入るなど反応今イチ。テン乗り、不慣れな左回りなどが敗因に挙げられますが、中身が伴っていなかったのかも。

7着 タイムズアロー
 中距離タイプのイメージもありますが、前走は千四のフジノウェーブ記念2着。案外気を抜かずに走れる短目の距離は競馬がし易い感じもあり、再度笹川騎手で信頼。この日はマイナス2キロの508キロ。休み明けでもキッチリ仕上げてきた感じ。レースはスタート煽って出て内9番手から。勝負処からマクって出て追撃態勢に入りましたが、最後の直線でインサイドザパークに被されて行き場を失う不利。ほぼそこで終了。脚が残っていたかは微妙ですが、今回に関してはスタートミスも含めて誤算大。

9着 ジャーニーマン
 クラシック路線で活躍した素質馬が、復帰後2連勝と本領発揮。稽古内容も良く注目していました。この日はマイナス2キロの503キロ。やや太目に映る体型ですが、これはサウスヴィグラス産駒に共通。毛ヅヤ上々で好気配。レースは真島騎手が気合をつけて外6番手から。ただし速い流れの追走に汲々。4コーナー4番手まで上がりましたが、最後は完全に脚が止まって9着。この馬はもう少し長目の距離が合うのかも。