第19回 ジャパンダートダービー(Jpn1)

【予想】
◎ヒガシウィルウィン
〇タガノディグオ
▲リゾネーター
△サンライズノア
△サンライズノヴァ
△キャプテンキング
△ノーブルサターン

 JRAは横並びの印象があり、迎え撃つヒガシウィルウィンで勝負になるとみました。好枠から前捌きで対応なら2分5秒台も可能と判断。JRA勢では距離向くタガノディグオ。

【レース】
 大外からノーブルサターンが逃げてローズプリンスダム、サンライズソア、シゲルコングリゾネーターなどJRA勢が先行グループを形成。ヒガシウィルウィンもその一角で平均ペース。有力処は一団で、予断を許さぬ状況で勝負は直線へ。ノーブルサターンに並びかけるリゾネーター。内を狙うサンライズソア、外に切り替えたヒガシウィルウィン、大外から脚を伸ばすタガノディグオ。大激戦を制したのは東京ダービー馬ヒガシウィルウィン。

【各馬の寸評】
1着 ヒガシウィルウィン
 羽田盃で敗れたキャプテンキングに、東京ダービーで超倍返し。道中のペース如何で2分5秒台も可能とみれば、傑出馬不在のJRA勢を打ち破れるとみました。この日はプラス5キロの459キロ。数字的には大差なくとも、体つきが見違えるほどフックラしてきました。レースは先行グループの一角、5番手あたりを手応え良く進み、直線は外に切り替え激しいデッドヒート。一旦は内から抜けたサンライズソアを首差交わして久々に地方馬に勝利をもたらしました。血統を超えた勝負強い走りと耐久力。次が楽しみです。

2着 サンライズソア
 先行型ですが、差しに構えても一瞬速い脚を使える馬。要は道中の折り合いと距離の克服でした。この日はプラス4キロの502キロ。キリッと仕上がっていかにも切れ味がありそうなタイプ。適度な気合乗り。レースは出たなりで内3番手から。折り合いに気を遣って比較的スムーズな運び。最後の直線は残り100で内から一旦抜けかかりましたが、惜しくも交わされ首差惜敗。力は出し切りましたが、やはり千六あたりがベストか。

3着 タガノディグオ
 かなり追わせるタイプが、その持ち味を大いに発揮した兵庫CS。距離二千は大歓迎で、JRA勢では最右翼とみていました。この日はプラス5キロの526キロ。もうひと絞りという体つきですが、気合乗り上々で悪くありません。レースはダッシュひと息で内9番手から。勝負処では前がひしめき合う形。壁が厚く、一番大外を回す格好。追い込み及ばず3着ですが、あのロスを考えると勝利に匹敵。将来性では一番かも。

4着 リゾネーター
 兵庫CSの敗戦で評価が揺らぐところですが、その前3連勝が好内容で、改めて注目。この日はプラス2キロの537キロ。堂々たる馬っぷり。気合も乗って好気配。レースは出脚はひと息でも、加速がついて外5番手へ。勝負処から動いて4コーナーでは外併走。最後の直線も勝ち負けの叩き合いに加わりましたが、ひと息伸びを欠いて4着。パワー先行型で、やや決め手に甘い面。それが、兵庫CSの敗因でもあるのか。長目の距離に適性が高いのは間違いなし。

5着 ノーブルサターン
 人気を落とした兵庫CSで、逃げてアワヤの頑張り。スケール的には見劣るものの、スンナリ先行が叶えば食い込む可能性ありとみていました。この日はプラス6キロの507キロ。過不足なく仕上がり適度な気合乗り。レースは外枠から無理なくハナに行きマイペース。4コーナーで並ばれでも頑張って応戦していましたが、最後は力尽きて5着。基本的に二千は長いか…。

6着 サンライズノヴァ
 ユニコーンSが鮮やかな大外一気。ただし、脚の使い処が難しそうなイメージがあり、人気を考えると、馬券的には抑えに回したい気がしました。この日はプラス3キロの529キロ。気合乗り十分の好馬体で見映えがいい。レースは出遅れ。向流し8番手から追って追って進出を図りましたが、推進力今イチ。4コーナー5番手に取り付くのが精一杯で、最後は流れ込んだ程度の6着。リズムが悪く、今回に関しては基準外とみるべき。