第27回 埼玉新聞栄冠賞(S3)

【予想】
◎カンムル
〇タマモネイヴィー
▲イッシンドウタイ
△タイムズアロー
△オウマタイム
△ディアドムス


 小柄な馬の58キロでも、ステイヤーの血に目覚めたカンムルが中心。タマモネイヴィーとの小久保ラインを重視。

【レース】
 逃げ馬オウマタイムがハナで、カンムル、ディアドムスの並び。直後にタイムズアロー。向流しでタマモネイヴィーが一気に動き3番手へ。それを察知した左海カンムルが早目に動いて3コーナー先頭。3、4コーナーではディアドムスも先頭を窺う勢い。最後の直線は前2頭のデッドヒートになり、カンムルがハナ競り勝ちました。

【各馬の寸評】
1着 カンムル
  この日はプラス3キロの440キロ。ここ一連と同様に数字以上に馬体を大きく見せて好気配。レースはかなり脚を使って1周ホームストレッチで2番手へ。追って3コーナー先頭。一旦ディアドムスに出られそうになったのを抵抗して我慢。最後の直線も2頭のデッドヒートになり、ハナ差競り勝ちました。古馬相手に58キロで勝負強い走り。ステイヤーの血に目覚め、今後の長目の距離なら主役候補。

2着 ディアドムス
 この日はマイナス2キロの488キロ。目立つ良化は感じませんがマズマズ。レースは岡部誠騎手が多少気合をつけて外3番手から。勝負処から動いて3、4コーナーでは一旦先頭を窺う勢い。カンムルとのデッドヒートはゴール前まで続きましたが、首の上げ下げで惜しくも敗れました。14年のダート2歳チャンピオンが復活の狼煙。距離の守備範囲は広く、今後の注目株。

3着 タマモネイヴィー
 この日はプラス3キロの494キロ。ハードローテーですが、馬体を維持して順調。レースはスタートひと息で後方10番手から。向流しで一気に動く奇襲戦法ですが、前2頭に抵抗されてマクり切れず3番手まで。普通はここで売り切れてもおかしくないところですが、辛抱して再び詰める気配を見せるあたり、やはり地力はあります。大井コース向きか。

4着 タイムズアロー
この日はマイナス15キロの497キロ。休み明けの大幅馬体減。極端な細目感はありませんが、理想は510キロ前後だけに、調整に誤算があったのか。レースは出たなりで4番手から。マズマズのポジションですが、勝負処から置かれ気味になり、終いはソコソコ詰めたものの4着まで。メリハリのない競馬。年齢的な衰えが気になります。

5着 セイスコーピオン
 この日はプラス4キロの523キロ。気合が乗って馬っぷり上々。好調時と見劣りません。レースは出たなりで外9番手から。道中中団まで押し上げましたが、これといった見せ場のない5着。ここは叩き台とみるべきか。使っての変わり身に期待。