第68回 全日本2歳優駿(Jpn1)

【予想】
◎ルヴァンスレーヴ
〇ハヤブサマカオー
▲ダークリパルサー
△ハセノパイロ
△ソイカウボーイ
△ドンフォルティス
△リコーワルサー

 全くモノが違うという2連勝のルヴァンスレーヴ。各路線から素質馬が集結しましたが、スケールが抜きん出ているとみました。逃げ候補ハヤブサマカオーが相手本線。

【レース】
 道営サザンヴィグラスがハナを主張して平均ペース。出遅れて置かれたルヴァンスレーヴですが、残り400からスパートして4コーナー3番手。残り200で先頭に立つと、最後は抑える余裕で1着ゴール。直線勝負に賭けたドンフォルティスが2着。

【各馬の寸評】
1着 ルヴァンスレーヴ
  この日は増減なしの486キロ。コンパクトにまとまった好馬体。活気もあり上々。レースは出遅れても慌てず騒がずデムーロ騎手が外に回して徐々に進出。向正9番手から残り400で本格的にスパート。4コーナー3番手。最後の直線は残り200で一気に先頭に立ち、最後は抑える余裕で1着ゴール。コースロスなどモノともせず別次元の走りで時計も及第点以上。相当な器です。

2着 ドンフォルティス
 この日はマイナス1キロの497キロ。馬体フックラ、適度な気合乗りで申し分なし。レースはスタートひと息に加えて接触する不利もあり後手に。外8番手を進み、ルヴァンスレーヴがスパートした際も中団でジックリ我慢。4コーナー手前からスパートして、一応迫る気配を見せました。道中不利もあったようですが、毎度後手に回りながら挽回する底力はかなりのもの。

3着 ハセノパイロ
 この日はマイナス2キロの529キロ。パドックではいつもオットリして気合を見せないタイプ。スケールの大きな好馬体。レースは本田正騎手が気合をつけて5番手から。強敵相手に真っ向勝負で強気の滑り出し。最終4コーナーでは内3番手。直線は内目からジリジリ脚を伸ばして3着争いに競り勝ちました。1、2着馬は別格ですが、強力なJRA勢の一角を崩し上々の内容。距離延びていいタイプだし、クラシック路線の主役は間違いなし。

4着 ダークリパルサー
 この日はプラス7キロの495キロ。パドックではややうるさい面が見られましたが許容範囲内。体つきはいい。レースは出たなりで戸崎騎手が内に寄せて3番手から。勝負処でやや置かれましたが、そこからマクって出て4コーナーでは3番手併走。終始3着争いを演じました。このキャリアでモマれる競馬になったことを考えれば悪くない走り。兄エスポワールシチーという血統面からも楽しみな馬です。

5着 ビッグスモーキー
 この日はマイナス11キロの523キロ。上々の馬っぷり。前との比較はできませんが、この馬体減は絞れた分と判断。レースは浜中騎手が気合をつけて外6番手から。ただし勝負処からは反応の違いで1、2着馬に次々に抜かれて追い通し。ジリジリ詰めて5着は力通りに結果か。キンカメ産駒らしい力馬タイプで、切れる脚はない感じ。いずれ長目の距離の交流重賞の常連になりそうな予感。

10着 ハヤブサマカオー
 この日はプラス11キロの463キロ。全く太目感なく適度な気合乗り。毛ヅヤもいい。レースは好スタートを決めて逃げると思われましたが、サザンヴィグラスに行かせ、外に切り替え2番手から。道中の折り合いはスムーズでしたが、いざ追い出してからがサッパリで案外な結果に。新馬で千七を勝利していますが、基本的には千四以下がベストのスプリンターか。