【予想】
◎ケイティブレイブ
〇ミツバ
▲サウンドトゥルー
△アポロケンタッキー
△インカンテーション
△コパノリッキー

　今季３戦は決定打を欠くケイティブレイブですが、帝王賞の鮮やかな勝ちっぷりを思い起こせばやはりコレ。鞍上のメリハリの利いたレース運びに期待して◎。デムーロ騎乗のミツバにも注目。

【レース】
　ケイティブレイブが行く気配も見せましたが、ラストランのコパノリッキーが先手を主張。インカンテーションが続き、その内にミツバ。直後にロンドンタウン、ヒガシウィルウィン。サウンドトゥルーは中団、アポロケンタッキーは後方から。ペースは平均。最終のコーナリングで後続を突き放したコパノリッキーが、危なげない逃げ切りで有終の美。根負けしたケイティブレイブを交わしてサウンドトゥルーが２着と人気サイドでの決着。

【各馬の寸評】
１着　コパノリッキー
　　この日はマイナス７キロの５３９キロ。ビシッと追い切り、ラストランのここへ究極の仕上げ。レースは行く気配を見せたケイティブレイブを制してハナ。昨年と異なり緩みないペースで先導。ラス前２ハロンに11秒７のラップを刻んでリードを広げ、危なげない逃げ切り勝ちを収めました。これで引退が惜しまれる気風のいい走り。種牡馬としての活躍にも期待。

２着　サウンドトゥルー
　この日はプラス１キロの４７９キロ。あまりパドックでは目立たない馬ですが、この日は程良く気合が乗っていい雰囲気。レースはスタートひと息で外10番手から。慌てず騒がず末脚を温存する構え。勝負処から動いて４コーナー７番手。自分の脚は使って２着に押し上げました。この馬の脚を知り尽くし、信頼した大野騎手の騎乗ですが、今回に関してはコパノリッキーに脱帽。

３着　ケイティブレイブ
　この日はマイナス１キロの５１１キロ。活気があり、帝王賞当時とも変わらぬ好気配。レースは好スタートからハナに行く気配もありましたが、コパノリッキーに行かせて２番手から。折り合いはスムーズ。勝負処までは１馬身圏内で続きましたが、相手の巧みなペース配分とラストスパートに翻弄され根負け。突き放されて３着に終わりました。結果論ですが、共倒れも覚悟してハナに行き切っていればどうだったか…。

４着　アポロケンタッキー
　この日はプラス９キロの５７２キロ。少々太目の感じもありますが、気合が乗って毛ヅヤもいい。力を出せる仕上がりと判断。レースはスタートひと息。内田博騎手が腹を括って後方待機。勝負処からサウンドトゥルーの後を追うように進出しましたが、反応はひと息。４着まで押し上げるのが精一杯でした。やはりこの馬は置かれると厳しい。昨年の大賞典や日本テレビ盃のような好位からの早マクりが理想。

５着　ロンドンタウン
　この日はマイナス６キロの５１２キロ。馬っぷり上々、適度な気合乗り。レースは外５番手で折り合いに専念。ただし追って速い脚が使えず流れ込んだ程度の５着。過去二千の佐賀記念を勝利していますが、基本的にはもう少し短目の距離が向いている感じ。

６着　ミツバ
　この日はマイナス１キロの４７１キロ。最近は馬体を増やしてきていますが、ダートの一流馬としては線が細い感じも。レースは好スタートからデムーロ騎手が気合をつけて内４番手。ほぼ想定通りのポジション終始経済コースを回って最後の直線も内を狙いましたが、差のある６着。デムーロ騎手でＪＢＣにひと押しあればと思いましたが、力の差を見せつけられた格好。

７着　インカンテーション
　この日はプラス５キロの５０７キロ。馬っぷり上々で適度な気合乗り。力強い踏み込み。文句なし。レースは好スタートを決めて外３番手から。積極的に勝ちに行く競馬を試みましたが、完全な力負けでＪＲＡ勢では最下位。白山大賞典は勝っていますが、これもロンドンタウンと同様に基本マイラーでは。

８着　ヒガシウィルウィン
　この日はマイナス３キロの４６９キロ。クラシックシーズンの頃より馬体の雰囲気はいいし、活気もあり叩いての良化を確認。レースは森騎手が気合をつけて離れた番手から。勝負処からマクって出て４番手。当然ながら勝ちに行く競馬ですが、最後はスタミナ切れで８着。さすがに古馬Ｇ１レベルでは荷が重かった感じ。ただし、いい経験にはなったはずで、次回改めて。