第21回 TCK女王盃(Jpn3)

【予想】
◎プリンシアコメータ
〇ララベル
▲ミッシングリンク
△ラインハート
△ブレンシェクール
△オールポッシブル
△パーティードレス


 クイーン賞で改めて交流主役級のパフォーマンスを発揮したプリンシアコメータが、斤量比較からも最有力。ララベルは2キロ重い57キロがカギ。気分良く走ればミッシングリンク。

【レース】
 内枠から好スタートを決めたオールポッシブルがハナ。ララベルが2番手に行きミッシングリンク、プリンシアコメータの並び。ペースはスローに近い平均。向流しでブランシェクールが上位に接近。それに合わせてミッシングリンクもスパートして4コーナーではララベルと先頭併走。直線に向くとすぐに抜け出したミッシングリンクが、危なげなく1着ゴールを駆け抜けました。最後は同じ脚になり、ブランシェクール、ラインハートが2、3着。内を狙ったプリンシアコメータは、全く伸びを欠いて6着。

【各馬の寸評】
1着 ミッシングリンク
  この日はマイナス3キロの519キロ。馬体をフックラ映し、少しうるさいくらいに活気。この時季の牝馬にしては毛ヅヤもいい。レースは内の動向を窺いつつ外4番手。折り合いスムーズ。ブランシェクールのスパートに合わせて動き、4コーナーでは内ララベルと併走。直線に向くとすぐに先頭に立ち、危なげなく1着ゴールを駆け抜けました。ダートに切り替え3、1着。特に前走は上がり36秒3でまとめる完勝。それは伊達ではありませんでした。キャリアが浅く、馬っぷりのいい明け4歳。距離延長に関しては未知数ですが、またまた牝馬交流路線に新星誕生。

2着 ブランシェクール
 この日はマイナス1キロの507キロ。昨年のエンプレス杯を使いに来ていますが、同時と同様になかなかパワフルな好馬体。レースは三浦騎手が気合をつけて外7番手から。向流しで早目に動いて4番手、4コーナーでは3番手。ミッシングリンクに並び駆ける勢いでしたが、最後の直線は相手のラストスパートに後れを取り2着。タイミング良く動いた三浦騎手の好騎乗と言えるでしょう。

3着 ラインハート
 この日はプラス7キロの476キロ。重目感なし。活気があり好気配。レースは出たなりで外9番手から。無理なくポジションを上げて4コーナー6番手。上々の手応えでアワヤの感触もありましたが、直線半ば過ぎでは同じ脚になり3着。それでもララベル、プリンシアコメータに先着と気を吐きました。勝ちに行くと案外甘くなる傾向があり、相手に関係なくジックリ構える競馬が合う。

4着 ララベル
 歓喜のJBCゲットから3ヶ月ぶりでプラス10キロの564キロ。ただしマリーンCを2着の際は567キロだし、格別太目感なし。いつも通りの気配。レースは真島騎手が気合をつけて外2番手。後続に急かされる形で3、4コーナー先頭に立ちましたが、4コーナーでミッシングリンクに並ばれ劣勢ムード。4着に敗れましたが、一旦は交わされたプリンシアコメータは抜き返して意地を見せました。斤量差を考えればマズマズ及第点の走り。

5着 ファイトユアソング
 この日はマイナス3キロの446キロ。夏場から休まず使い込んでいますが、適度に気合が乗りいい雰囲気。レースは例によって後方10番手から。終いマクって出て5着は、展開に乗じた面もありますが、悪くない内容。

6着 プリンシアコメータ
 この日はプラス6キロの495キロ。JBCの頃より更に体つきが良くなって充実ぶりが窺えます。レースはテンから抑え込む競馬で外6番手からと意外な慎重策。道中ブランシェクールが動いた際も慌てず先行勢をマークする形。最後の直線は手応え良く内を突いて抜け出す構えでしたが、追ってからサッパリ伸びず6着。この日は時計は出ていたものの、内が伸びない馬場が影響したか…。それと結果論ですが、ペースを考えれば、もう少し積極的な立ち回りが欲しかった。次走での反撃期待。