第10回 ユングフラウ賞(S2)

【予想】
◎ハタノサンドリヨン
〇ストロングハート
▲グラヴィオーラ
△ゴールドパテック
△エターナルモール
△ポッドジゼル

 外枠がどうかですが、出遅れて後手に回ったローレル賞2着に着目してハタノサンドリヨンに期待。実績上位ストロングハート、グラヴィオーラが相手。

【レース】
 抜群の加速力で労せずしてエターナルモールの逃げ。離れた2番手にストロングハート。その内にポッドジゼルで、グラヴィオーラも接近。緩みないハイペース。勝負処からストロングハートが食らい付いて行きますが、エターナルモールの逃げは快調。セイフティリードを保って好タイムで仕上げました。外伸びたグラヴィオーラが2着で、ストロングハートはやや甘くなり3着。

【各馬の寸評】
1着 エターナルモール
  この日はマイナス3キロの487キロ。既に前開催で浦和を使っているだけに、落ち着いた好気配で馬体もフックラ。レースは吉原騎手が多少気合をつけた程度で自然にハナ。道中は離し気味にハイラップ。勝負処からストロングハートが食い下がってきましたが、再び突き放し2馬身リードして直線へ。グラヴィオーラの追撃を余裕を持って抑え込み鮮やかな逃げ切り勝ちを収めました。時計の1分28秒8は、古馬A3B1レベル。2歳優牝で殿り負けと気分屋な面はありますが、その圧倒的なスピードは魅力。桜花賞も極端な外枠を引かなければ有力。

2着 グラヴィオーラ
 この日はプラス3キロの427キロ。道営時代よりも体は減っていますが、全く細目感はなく適度な気合乗り。レースはテンの行きっぷり良く外4番手から。4コーナーでは3番手に上がり、最後の直線は勝ち馬に迫る勢いで2着。ローレル賞の走りから左回りに一抹の疑念もありましたが、調教過程で修正されてこの日はスムーズな走り。小柄ながら渋い走りで、距離はある程度こなしそう。当然桜花賞の有力候補。

3着 ストロングハート
 この日はマイナス7キロの459キロ。落ち着きはありましたが、馬体的に上積みは? レースは森騎手が気合をつけて2番手から。離して逃げていたエターナルモールに3コーナーあたりから1馬身圏内に接近。完全に勝ちに行く競馬でしたが、相手のラストスパートに根負けして4コーナーでは差を2馬身に広げられ、最後の直線ではグラヴィオーラに捕まり3着。大事に乗っていれば2着はあったかもしれませんが、これは勝負のアヤ。馬体を維持できていれば、桜花賞も有力圏内。

4着 ゴールドパテック
 この日はプラス1キロの483キロ。この馬は体重の変動があまりない馬。落ち着きもあり状態は安定しています。レースは流れに沿って中団7番手から。勝負処からマクり上げる形で4コーナー5番手。最後の直線も外から脚を伸ばして4着。上位3頭とは浦和千四への適性の差が出た感じも。血統、レースぶりからはもう少し距離が欲しい。

5着 ポッドジゼル
 この日はマイナス11キロの434キロ。懸念されたイレ込はなかったものの、馬体を減らして気配ひと息。レースは滝川騎手が気合をつけて内3番手から。勝負処ではステッキが入り速い流れの追走にひと苦労。終いに脚を残せる状況ではなく、流れ込む形で離された5着。完全な力負けですが、スピードのあるところは見せました。

7着 ハタノサンドリヨン
 出遅れたローレル賞が、森騎手の腹を括った待機策で内を狙って2着。そのレースぶりが見処満載だったのと、ひと息入れて馬体回復を期待して◎を打ちましたが、この日はマイナス2キロの433キロ。少々テンションが上がり気味で微妙なところ。レースは出遅れて外8番手から。特に見せ場もなく7着。外枠も響きましたが、もう少し暖かくなってからか。