【予想】
◎ユーロビート
〇クラージュドール
▲サブノクロヒョウ
△ウマノジョー
△キングニミッツ
△モズライジン
△アサクサスターズ

　勝島王冠は59キロの千八で度外視。ひと絞りが理想でも、この距離なら南関屈指のステイヤー、ユーロビートの出番とみました。同じく距離合うクラージュドールが本線。

【レース】
　内枠から矢野グルームアイランドがハナを主張。アサクサスターズ、キングニミッツと続いてその後ろにユーロビート。珍しくスタート決めたクラージュドールも５番手と前目。ウマノジョーは後方からでペースはスロー。手応え良く４コーナー３番手に上がったクラージュドールが、危なげなく抜け出して１着ゴール。長く脚を使ったウマノジョーが２着。

【各馬の寸評】
１着　クラージュドール
　　この日はマイナス１キロの５０９キロ。一段と馬っぷりが冴えてきたし、活気もあり年齢を感じさせません。レースは珍しくスタートまともに出て内６番手と望外の好ポジション。勝負処から手応え良くマクって出て４コーナー３番手。着差以上に危なげない勝ちっぷりでした。スタートで大きく躓いてユーロビート、ウマノジョーの後塵を拝した昨年の憂さを晴らし、明け８歳とはいえ今が旬。もちろん長距離の適性も高い。

２着　ウマノジョー
　この日はプラス10キロの505キロ。ただし、これは昨年２着した際と全く同じで、戻した分。それもキッチリと追い切ってのもので内面充実。外見的にもひと回り成長。レースは手替わりした町田騎手がジックリ構えて外13番手から。そこから長く脚を使って、後方馬群から１頭目立つ脚いろで追い込んでの２着は、斤量を考えても価値大。ステイヤーとして完成の域に。年齢的にも、今後の南関長距離路線を牽引していく期待感を抱かせます。

３着　キングニミッツ
　この日はプラス12キロの４９７キロ。休養を入れて減らしていた馬体が回復。適度に気合が乗って好仕上がり。レースは石崎駿騎手が多少気合をつけて外３番手から。スローペースの流れに乗って理想的な運び。勝負処で少々置かれましたが、最後の直線も辛抱強く脚を伸ばして３着は、昨年の東京記念と類似した内容。長距離への高適性をアピールしました。

４着　エンパイアペガサス
　この日はマイナス５キロの５３４キロ。少々テンションは上がり気味でしたが、転入緒戦の前走時に比べると体が引き締まって悪くありません。レースはテンの行き脚がひと息で後方12番手から。腹を括って後方で脚を溜める競馬。外からソコソコ詰めて４着は、先行タイプのイメージが強いこの馬としては新味発揮とも言えるレース内容。これが形になってくるかどうか注目。

５着　モズライジン
　この日はプラス４キロの４８２キロ。転入緒戦で休み明けですが、入念に乗り込まれて太目感なく好仕上がり。レースは出たなりで外11番手から。２周目向流しからポジションを上げにかかり、ソコソコ詰めて５着はマズマズか。ＪＲＡ５勝のオープン格ですが、パンチ力は今ひとつ。

６着　サブノクロヒョウ
　この日はマイナス３キロの５０３キロ。以前に比べると体つきに幅が出たし、見違えるほど落ち着いてきました。この馬の逃げとみていましたが、レースは内枠勢に行かれて内４番手から。そのポジションをキープして最後の直線に向きましたが、追ってからサッパリ伸びず６着。東京記念では外３番手から脚を伸ばしたように、この馬は逃げか外目好位がベスト。内に入ると馬が周囲に気を遣って走りがギコチない。デキはいいので、自分のスタイルに持ち込めば即反撃。