第21回 クラウンカップ(S3)

【予想】
◎ミスターバッハ
〇マースインディ
▲デニストン
△ムシカリ
△サザンヴィグラス
△ミスマンマミーア
△スプリングマン
△ヴオロス

 1週前の京浜盃に比べると一枚落ちのメンバーで混沌。外枠から速い流れを追い駆けてソコソコ粘った雲取賞が好内容のミスターバッハが、続く浦和を快勝して勢い付いたのでこれに注目。相手はマースインディ、デニストンの大井の差し馬2頭。

【レース】
 内枠勢が好スタートを決めたのに対し、逃げも予想されたサザンヴィグラスがスタートミス。左海スプリングマンがハナを主張してヴオロス、ミスターバッハに、ようやく追い付いたサザンヴィグラスが2番手グループ。ペースは序盤スロー。残り800から急激にペースアップしたスプリングマンの先行ペース。最後の直線に向いて一旦はミスターバッハが先頭に並びかける勢いでしたが、まだ余力を残していたスプリングマンが、二の脚を駆使して1着ゴール。この2頭が羽田盃への優先出走権をゲットしました。

【各馬の寸評】
1着 スプリングマン
  この日はマイナス1キロの487キロ。馬体をフックラ映して好気配。レースは好枠をゲットした左海騎手が先手を主張。序盤はスローに落とし込み、残り800から急激にハロンラップが11秒9。緩急をつけた運びで後続を翻弄。最後の直線では一旦ミスターバッハに並びかけられるシーンもありましたが、ラストスパートをかけて凌ぎ切りました。JRA1勝馬でやや人気先行ながらこれが南関2勝目。やや展開に恵まれた感じもあり、京浜盃組と顔が合うとどうか。

2着 ミスターバッハ
 この日はプラス2キロの465キロ。ややローテーションは混んできていますが、馬体を維持して好調キープ。レースは内枠を利した先行策で内3番手から。勝負処からは追って追走。2番手グループから抜け出して前を追い、最後の直線では一旦スプリングマンに並びかける態勢でしたが、相手の粘り腰に屈しました。ほぼ完全燃焼の競馬で、これも京浜盃組には分が悪いか…。

3着 ムシカリ
 この日はプラス6キロの485キロ。以前に比べると馬体がボリュームアップして成長確か。レースは内枠を考慮して、この馬にしては積極的な立ち回り。内6番手でロスを最小限に抑える運び。最後の直線は外に切り替えて差を詰めてきましたが、先行ペースに3着止まり。完全に力を出し切った競馬ですが、距離はもう少しあった方が良さそうです。

4着 マースインディ
 この日はプラス3キロの464キロ。遠征で馬体を増やしたのは好感だし、活気もありいい感じ。レースはスタートひと息で中団8番手から。道中追い上げを図りましたが、ペースアップした処でなかなか詰まらず。なし崩しに脚を使わされる形の負けパターンでしたが、終いソコソコ伸びて4着は収穫。ジックリ構えられる地元の外コースに替われば、京浜盃組が相手でも上位を狙えそう。

5着 エヌティプリンス
 この日はマイナス5キロの444キロ。特に目立たぬ気配。レースはやや躓き気味に出て内8番手から。ロスなく進めて最後の直線も内を狙って掲示板入線。これは頑張りました。

10着 ミスマンマミーア
 馬体の回復がポイントでしたが、この日はプラス15キロの453キロ。もう少しあってもいいくらいですが、意外に落ち着いておりマズマズ。レースはスタートやや躓いて10番手から。森騎手が追っても前に進まず気性面に課題。それと基本は芝向きで、ダートなら脚抜きのいい馬場が条件。

11着 サザンヴィグラス
 この日はプラス3キロの460キロ。多少テンションは上がり気味でしたが、馬体をフックラ映して前走のデキ。逃げを想定していましたが、やや躓き加減のスタート。しかも内枠勢が好スタートを決めたので、早々にあきらめ外目3番手から。一応2番手グループで頑張っていましたが、直線を待たずして後退。斤量差があるし展開も裏目でしたが、今後距離が延びてのプラスアルファは?