第1回 ブリリアントカップ(S3)

【予想】
◎リッカルド
〇ウマノジョー
▲クラージュドール
△ディアドムス
△トロヴァオ
△タービランス
△サブノクロヒョウ
△ムサシキングオー

 59キロを背負って千四の外枠ながら、目を見張る行きっぷりで難なく重賞V2を果たしたリッカルド。南関同士では勝負付けが済んだ感じで、距離二千でも問題なくいけるとみました。ただし、連下は混沌。

【レース】
 各馬が牽制し合う間隙をついてハナに行ったのはグレナディアース。一旦は大逃げの気配もありましたが、ペースはスロー。トロヴァオ、タービランスと続き、外に回してリッカルドも接近。完全な先行ペース。4コーナー先頭に立ったトロヴァオにタービランス、リッカルドが並びかけて直線へ。すぐ先頭に立ったリッカルドにタービランスも差し返す気配を見せましたが、振り切ってリッカルドが重賞V3を果たしました。

【各馬の寸評】
1着 リッカルド
  この日はプラス8キロの501キロ。ハードに追い切っての馬体増で全く太目感なし。適度な気合乗り。レースは矢野騎手が多少気合をつけて馬の気に任せた滑り出し。外に切り返して向正では4番手へ。折り合いスムーズ。勝負処から動いて4コーナーでは3頭併走の外。直線に向くとすぐに先頭に立ち一旦は2馬身リード。タービランスが差し返す気配を見せて少し詰められましたが、危なげなく押し切って時計の2分6秒5もマズマズ。これなら交流でもの期待感。

2着 タービランス
 この日はマイナス2キロの519キロ。道営で復活した際は542キロ。そこからは大分減らしてややスマートに映りますが、順調に調教を積めるようになり、馬体が研ぎ澄まされてきたということでしょう。レースは好スタートを決めて外3番手から。先行ペースの流れに乗って4コーナーでは先頭に立つ勢い。最後の直線では一旦リッカルドに2馬身出られながら、気持ちが切れずに差し返すシーン。世代屈指の実力馬がいよいよ軌道に乗ってきたなら、楽しみが膨らみます。

3着 ディアドムス
 この日は増減なしの493キロ。休み明けの今回、直前の稽古内容は今イチですが、見た目は好調時と変わらず。レースは出たなりで内8番手から。勝負処から外に切り替えてマクって出て4コーナー5番手に上がりましたが、結果は前2頭に大きく水を開けられた3着。中身が伴っていなかったのかもしれませんが、力負けの感じも。

4着 タマモネイヴィー
 この日はマイナス1キロの488キロ。元々それほど見映えのするタイプではなく、特に変わらぬ気配で順調。レースは人気薄の気楽さもあり、的場騎手が殿り待機で直線勝負の決め打ち。実力処の先行決着に4着まで押し上げれば上等ですが、3着以下は凡戦のきらいもあり、過大評価は?

5着 ウマノジョー
 この日はマイナス4キロの497キロ。以前に比べると体つきがシッカリして充実ぶりが窺えます。レースは出たなりで後方12番手から勝負処から追い上げる姿勢を見せましたが、今イチ推進力に乏しく離された5着が一杯。この馬の流れではなかったか…。

6着 クラージュドール
 この日はプラス4キロの513キロ。高齢ですが、相変わらず馬っぷりは冴えており好調キープ。レースは後方13番手からの競馬になり、僅かに詰めた程度。前走の金盃はスタートを決めてロスなく運べましたが、対照的なレースぶり。ただしまともに走っても、この時計の決着では厳しかったか…。

9着 トロヴァオ
 この日はマイナス6キロの460キロ。ビシッと追い切って仕上げてきましたが、休み明けの馬体減は気懸り。レースは好スタートを決めて2番手から。先行ペースに乗って4コーナー先頭に立つシーンがありましたが、最後の直線は辛抱が利かず後退。仕上がり云々よりも、基本的にはマイラータイプのようです。