第30回 かしわ記念(Jpn1)

【予想】
◎ゴールドドリーム
〇インカンテーション
▲ノンコノユメ
△モーニン
△ベストウォーリア

 デッドヒートを演じたフェブラリーS上位3頭の争い。展開に乗じたノンコノユメに敗れたとはいえ、一旦抜け出して強い競馬を見せたゴールドドリームの頭狙い。船橋千六も競馬がし易いとみました。

【レース】
 内枠から田辺オールブラッシュが先手を主張。モーニン、ベストウォーリアの並びで、インカンテーション、ゴールドドリーム、更にはノンコノユメも置かれずに追走。ペースは平均。人気処が一団で直線へ。一旦はオールブラッシュが逃げ切り態勢でしたが、地力を発揮したゴールドドリームが捕まえて1着ゴール。インカンテーションは伸びひと息で3着。

【各馬の寸評】
1着 ゴールドドリーム
  この日はマイナス10キロの514キロ。程良い気合乗りで、体重的にもちょうど理想の感じ。レースは出はひと息ですが、いつもよりはマシで無理なく5番手から。最終4コーナーでは4番手。叩き合いに競り勝ち地力を発揮しました。やはり左回りの千六が一番イメージに合います。大井の二千になると微妙な面も。

2着 オールブラッシュ
 この日はマイナス4キロの484キロ。丸みを帯びた馬体で落ち着きもあり悪くありません。レースは田辺騎手が気合をつけてハナを主張。平均ペースの逃げ。最後の直線は一旦後続に水を開けましたが、惜しくもゴールドドリームに交わされて2着。交流重賞デビューの川崎記念の逃げ切りVは、展開に恵まれたきらい。以降の走りからもこのレベルの争いでは厳しいとみていましたが、意外な頑張り。これなら早々にチャンスあるかも。

3着 インカンテーション
 この日はマイナス8キロの504キロ。活気があり伸びやかで躍動感があり文句なし。レースはややバランスを崩し気味のスタート。外5番手を進み、勝負処から動いて2番手。前を追いましたが、ゴールドドリームに交わされ、オールブラッシュを捕まえ切れず3着。正直レース直前は、馬の気配や枠順、展開などからこの馬から入るのが正解かなとも思いましたが、スタートひと息が誤算。サッと外2番手に付けられれば違っていたはず。

4着 ノンコノユメ
 この日はプラス5キロの455キロ。元々体重よりは大きく見せる馬ですが、懸念された馬体減がなかったのは何より。適度な気合乗りで踏み込みもいい。レースは出たなりで7番手からですが、ライバル達の先行ペースを意識して早目の競馬。勝負処からマクり上げる態勢でしたが、コーナーで置かれたのが誤算。最後は再び詰めており力は示しましたが、やはりこの馬は東京コースで直一気に賭ける競馬が似合う。

5着 ベストウォーリア
 この日はマイナス3キロの515キロ。やや太目に映る体型で気合を表に出さないタイプ。パドックでの気配は目立ちません。レースは出たなりで外3番手から。ペース的にもこの馬のポジションですが、4コーナー2番手に上がったもののサッパリ伸びず5着。このレースも2、3、4、5着と年々着順を落としてきたし、衰えは否めません。

6着 モーニン
 この日はマイナス6キロの524キロ。あまり減るとどうかですが、520キロ台をキープなら不安なし。前走のデキ。レースは逃げも予想されましたが、内のオールブラッシュに行かせて2番手から。道中の折り合いはスムーズでしたが、勝負処で手応えが怪しくなり無抵抗に後退。前走は楽な相手に復活Vを果たしましたが、このレースぶりを見ると、やはり全盛期には戻り切らないのか…。

7着 ヒガシウィルウィン
 この日はプラス1キロの470キロ。馬体をフックラ映して気合も乗っており好仕上がり。レースは出たなりに内4番手から。有力JRA勢と一緒になって先行グループの一角。結構頑張っていましたが、最後の直線は辛抱が利かず7着。それでも次に繋がる走りで、南関同士なら当然主役級。