第32回 東京湾カップ(S3)

【予想】
◎デイジーカーニバル
〇レベルスリー
▲トーセンブル
△ユニバーサルライト
△ミスターバッハ
△エターナルモール
△クレイジーアクセル
△スプリングマン

 距離が延びても何らレースぶりに乱れがなく無傷3連勝のレース巧者デイジーカーニバルが、重賞の壁もクリアするとみました。ただし、連下は混沌。

【レース】
 エターナルモールの逃げを想定していましたが、抜群の出脚でハナに立ったのがクレイジーアクセル。エターナルモール、ミスターバッハと続き、直後にデイジーカーニバル。その内にユニバーサルライト。ペースは序盤やや速目。3コーナーで2番手に上がったデイジーカーニバルが1馬身差に接近して直線へ。一旦はデイジーカーニバルが先頭に立つシーンもありましたが、渾身の差し返しでクレイジーアクセルが1着ゴール。相手の粘りに根負けしたデイジーカーニバルが脱落して、ユニバーサルライト、フレアリングダイヤが2、3着。

【各馬の寸評】
1着 クレイジーアクセル
  この日はプラス3キロの471キロ。懸念していた馬体減りはなく適度な気合乗り。レースはこれまでにない出脚でエターナルモールを制してハナ。序盤は速目で、以降は平均ラップ。3コーナーからデイジーカーニバルが2番手に上がり突かれる形。1馬身リードして最終コーナーへ。最後の直線は一旦相手に出られるシーンがありながら、渾身の差し返しで1着ゴール。2月の船橋でも同じような競馬で勝っていますが、このメンバー、ペースで再現は立派。3歳牝馬のレベルの高さを証明する形になりました。

2着 ユニバーサルライト
 この日はマイナス7キロの454キロ。馬体的には現状維持。ややうるさい面も。レースは矢野騎手が多少気合をつけて内5番手から。勝負処から進出して4コーナー外4番手。渋く脚を伸ばして2着に食い込みました。トライアルでデイジーカーニバルに千切られているだけに単のイメージは沸きませんでしたが、相手なりに走れるタイプ。ただしこれ以上の上がり目は?

3着 フレアリングダイヤ
 この日はマイナス1キロの482キロ。馬体をフックラと映しているし、初コースの前走時よりも落ち着きがあり好気配。レースは外9番手から。この馬としては後手に回る形ですが、徐々にポジションを上げ、最後の直線もジリジリ脚を伸ばして3着。かなりレースを使い込んでいるだけに伸びシロ?ですが、気性面の成長は確か。

4着 デイジーカーニバル
 この日はマイナス5キロの475キロ。使う度に減っていますが、みっちり調整を積んで無駄肉が削ぎ落されたと判断。レースは出たなりで外4番手から。手応え良く3コーナー2番手。1馬身差で直線へ。一旦は先頭を窺いましたが、相手の粘りに根負けして4着。最後は完全に脚が止まりました。トライアルに比べると緩みない流れを勝ちに行った分、スタミナ切れした感じ。これを糧に反撃期待。

5着 ミスターバッハ
 この日は増減なしの465キロ。いつも通りの気配。気合はあまり表に出さないタイプ。レースは小杉騎手が気合をつけて外3番手から。ただし勝負処で置かれてしまい、終いジリジリ差を詰めているものの5着まで。いい意味での渋さはあるものの、少しメンバーが強力になると決め手不足を露呈。クラシックレース云々という馬ではありません。