第10回 優駿スプリント(S2)

【予想】
◎カプリフレイバー
〇ストーミーデイ
▲ミチノギャング
△インペリシャブル
△スティールペガサス
△ファルコンピーク
△ボンボンショコラ
△タイセイサクセサー

 世代レベルは並みとしても、スプリント路線の層が厚い今年の3歳。その中でも素質ピカイチのカプリフレイバーが、トライアル以上の仕上がりなら負けられない一戦。相手に注目したいのは血統的に距離適性が高そうなストーミーデイ。

【レース】
 予想通りカプリフレイバーが無理なくハナ。ボンボンショコラがこれを追い駆けてストーミーデイ、インペリシャブルに内からブロンディーヴァも先行態勢。中団インにスティールペガサス、外にタイセイサクセサー。ミチノギャング、キングキャヴィアは後方からで当然ながら超ハイペース。馬順に変動はなく2馬身リードして直線に向いたカプリフレイバーが、トライアルの時計を0秒4詰めて逃げ切り。ロスなく立ち回ったブロンディーヴァが2着で、大外伸びたキングキャヴイアが3着。

【上位馬の寸評】
1着 カプリフレイバー
 この日はプラス3キロの512キロ。攻め強化して馬体回復、馬っぷり、気合乗りともに上々。レースは労せずしてハナに立って快調にハイラップの逃げ。後続に動く暇を与えず2馬身リードして直線へ。それを保ったまま危なげなく1着ゴールを駆け抜けました。マダマダ成長余力十分で上の世代との対決が楽しみ。

2着 ブロンディーヴァ
 この日はプラス4キロの521キロ。近走ひと息ですが、相変わらず馬っぷりは冴えており気配落ちなし。レースはスタートの出はさほどでもありませんでしたが、御神本騎手が気合をつけて内4番手から。ロスなく運んで最後の直線は内を突いて2着。巧く運んだにしても中身の濃い競馬。やはり母父バクシンオーの血が色濃く出て本質スプリンター。

3着 キングキャヴィア
 この日はマイナス7キロの521キロ。太目が絞れて良化歴然。悠然とパドックを周回する姿にスケールの大きさを感じさせます。レースは本橋騎手が腹を括った待機策。後方14番手から最後の直線は大外に回して追い込み3着。展開に乗じた面があるとはいえ、素質は紛れもなくオープン級。

4着 スティールペガサス
 この日はマイナス5キロの489キロ。ひと頃に比べると体つきがスカッとして好気配。レースは的場騎手が気合をつけて内6番手から。終始内々を運んで最後の直線もイン狙い。やや前が壁になって窮屈な処もありましたが、脚を伸ばして4着はマズマズの内容。サウスヴィグラス産駒でも距離こなしそうなタイプ。

5着 ストーミーデイ
 この日はプラス15キロの491キロ。決して太目感はなく戻した分と判断。力を出せる仕上がり。レースは笹川騎手が気合をつけて外3番手へ行きましたが、勝負処から置かれ気味になり流れ込んでの5着。血統背景を見込んで注目しましたが、除外を挟んで間隔があき、まだ中身が伴っていないのか…。

6着 タイセイサクセサー
 この日はマイナス1キロの531キロ。メンバー随一の巨漢。迫力十分の好馬体が目を引きます。レースは外9番手からの競馬になり、外詰めて6着。器用さに欠ける追い込みタイプで、フルゲートの捌きが難しかったのか。それほどの力差は感じません。

8着 インペリシャブル
 この日はマイナス4キロの458キロ。馬体を維持して落ち着きもありマズマズ。レースは大外から内を窺いつつ外4番手から。4コーナーでは2番手に進出しましたが、最後甘くなって着外。スピード能力非凡ですが、この馬の場合はもう少し長目の距離で楽に先行する形がベター。

9着 ミチノクギャング
 この日はプラス5キロの483キロ。少々コロンとした体型ですが、適度に気合が乗ってデキ維持。レースは後方に置かれる競馬で見せ場なし。外枠で連続好走してきましたが、このメンバーで最内を引いて後手に回っては厳しい。内枠加味で人気を集めましたが、それが裏目に出た形。