第12回 習志野きらっとスプリント(S1)

【予想】
◎ギシギシ
〇キモンルビー
▲コパノフィーリング
△カプリフレイバー
△コウギョウブライト
△ブンロート

 初コースの前走は接戦になりながらも凌いで地力をアピールしたギシギシ。この距離のスペシャリストが相手とはいえ、抜群のスタートセンスを誇り難なく対応とみれば力通りの◎。キモンルビーも崩れなし。

【レース】
 前走に続いてコパノフィーリングが先手主張ですが、今回は御神本キモンルビーも容赦せず競り合う格好。22秒1~33秒6の激流。スタート決めたギシギシも置かれて4番手。その前に佐賀のロトヴィグラス。直後にカプリフレイバーでブンロートは後方から。3、4コーナーで単騎先頭に立ったキモンルビーが後続を突き放して直線へ。残り200ではまだ4馬身ほどリードしていましたが、さすがに残り50で甘くなりギシギシの強襲劇。

【上位馬の寸評】
1着 ギシギシ
 この日はマイナス2キロの500キロ。今回はパドックで少々うるさい面を見せていましたが、気になるほどではなくむしろ暑さ負けせず活気ありと判断。レースはいつも通りのロケットスタートで瞬時に1馬身のリード。ただし異例の超ハイラップに置かれ、笹川騎手が追い通しで外4番手を追走。4コーナーの時点ではどうみても届かないポジションでしたが、残り50で脚が止まったキモンルビーに襲いかかり首差の差し切り。スタート巧いからといって、スペシャリストとは加速が違うので難産の末の勝利。やはり千二ベスト。

2着 キモンルビー
 この日はマイナス2キロの480キロ。近況は一定の数字をキープしてハイレベル安定。レースは御神本騎手が思い切って出して行ってコパノフィーリングにケンカを売る形。前走と同じ競馬にはさせないとの意図がアリアリ。外併走から3、4コーナーでは早くも単騎先頭。残り200は後続に4馬身差。ほぼ安全圏内と思われましたが、あと50で甘くなりギシギシの強襲に屈する破目に。ただし道中の競りを考えれば内容的には明らかに勝ち馬以上。心身ともに充実一途。

3着 ブンロート
 この日はプラス2キロの536キロ。パワフルな好馬体は相変わらず。レースは本田騎手が気合をつけて行きましたが、超ハイラップに追走ままならず殿りから。途中からは腹を括って直線勝負に構える姿勢。結果的にはそれが功を奏したのか、上がりのかかる競馬に乗じて3着。時計的にも力通りの競馬。

4着 カプリフレイバー
 この日はプラス3キロの529キロ。おっとりタイプでいつも通りの気配。ブリンカー装着。レースは真島騎手が気合をつけて外5番手から。本来もう少し前目のポジションを取りたいところですが、このペースでは致し方なし。4コーナーでは3番手の一角に押し上げましたが、追って味のあるタイプではなく流れ込んでの4着。現状ではこれが一杯か。

5着 ロトヴィグラス
 この日はマイナス13キロの489キロ。数字ほど細くはなく毛ヅヤがいい。レースは竹吉騎手がステッキを振るって逃げ争いに加わる姿勢。さすがにスピード負けして3番手を追走。途中置かれ気味になりましたが、気持ちが切れることなく追走して内を突いて5着。このスピードがあれば、ホームコースのスプリント戦なら敵なしか。

7着 コパノフィーリング
 今日は増減なしの462キロ。馬体をキープして順調。レースは川崎スプリントの再現狙いで森騎手が先手を主張しましたが。キモンルビーにケンカを売られて終始併走の超ハイラップ。3、4コーナーで交わされて早々に終了。これは展開のアヤ。本来差す競馬もできるので巻き返しは容易。