第39回 サンタアニタトロフィー(S3)

【予想】
◎ヒガシウィルウィン
〇バルダッサーレ
▲モンドアルジェンテ
△カンムル
△リアライズリンクス
△ムサシキングオー
△フォクスホール

勝ちに行く競馬で1秒圏内の帝王賞は価値十分。近走はやや行きたがる面を見せるヒガシウィルウィンは、血統的にも千六あたりが一番合う感じで、59キロでも譲れないとみました。復活バルダッサーレとのダービー馬対決。

【レース】
ゴーディーが手控えたので、好スタートを決めたニシノラピードが無理なくハナ。ヒガシウィルウィンがサッと2番手に行き、バルダッサーレは中団。出遅れたモンドアルジェンテは最後方。流れはスローに近い平均。単騎マイペースのニシノラピートが渋太く粘っていましたが、ゴール前100で先頭に立ったヒガシウィルウィンが余裕の1着で地力を見せつけました。手応え良くマクって出たバルダッサーレが2着で順当な決着。

【上位馬の寸評】
1着 ヒガシウィルウィン
この日はマイナス1キロの467キロ。帝王賞当時と変わらぬ好気配。適度な気合乗りに毛ヅヤも上々。レースはスタート自体はひと息でしたが、加速がつくと速くサッと2番手へ。勝負処では追って追走。このあたり微妙に斤量が応えているか…の懸念もありましたが、直線に向くとジリジリと脚を伸ばし残り100で先頭。着差以上の完封勝利を収めました。距離云々は抜きにして、地方№1を改めてアピールする強い競馬。

2着 バルダッサーレ
この日はプラス2キロの489キロ。闘志を内に秘め、堂々とパドックを周回する姿に好感。レースは出たなりで外6番手から。当然ヒガシウィルウィンを意識して4コーナーでは3番手に進出。あるいはと思わせましたが、最後は同じ脚になり2馬身差の2着。3キロ差がありながらの完敗ですが、基本的に外コース向きの馬だし、今回は展開も? 不遇の時期を乗り越え、完全に復活しました。

3着 ニシノラピート
この日はプラス6キロの471キロ。馬体をフックラ映して好調キープ。レースは同型ゴーディーが控えたこともあり、好スタートから楽にハナ。遅過ぎず速過ぎずの理想的なペース配分。最後は実力牡馬2頭に屈しましたが、自分の形に持ち込んだ際の粘り強さをアピール。

4着 フォクスホール
この日は増減なしの483キロ。以前のように使い減りしなくなり、本当に好調機関が長い。レースは出たなりで外6番手、ほぼバルダッサーレと同じポジション。手応え良く進みながら4着は力の差としか言いようがありませんが、この馬の脚質、ペースを考えると、もう少し積極的に攻めていればの気もします。

5着 グランディオーソ
この日はマイナス15キロの506キロ。長期休養明けの馬体減ですが、元々立派な馬なので細目感はありません。マズマズの仕上がり。レースは例によって後方から進めて直線勝負の5着。高齢馬で大きな変わり身は?ですが、手薄なオープン特別なら出番が回てくる可能性も。