第33回 東京プリンセス賞(S1)

【予想】
◎トーセンガーネット
〇ゼットパッション
▲アークヴィグラス
△ダバイダバイ
△グレースレジーナ
△グランモナハート

 脚抜きのいい馬場とはいえ、出色の時計で桜花賞を制したトーセンガーネット。兵庫ジュニアG挑戦を契機に飛躍的に成長。新興勢力不在の再戦メンバーで自身の体調も更にアップなら死角はないとみました。相手も順当にゼットパッションかアークヴィグラス。

【レース】
 好スタートを決めたリトミックグルーヴが控えたので、外枠から自然にアークヴィグラスがハナ。ゼットパッション、トーセンガーネットの並びで超スローペース。勝負処からトーセンガーネットが仕掛けて2番手に進出。最後の直線はアークヴィグラスが一旦リードを広げにかかりましたが、地力の違いでトーセンガーネットが残り50で先頭、難なく2冠を奪取しました。

【上位馬の寸評】
1着 トーセンガーネット
 この日はマイナス6キロの449キロ。変わり身は感じませんが、馬体を維持できており前走のデキ。レースは出たなりに外3番手と、ほぼ想定通りのポジション。勝負処で動き2番手に進出して楽勝ムード。アークヴィグラスが溜め逃げを打って脚を残していたので、意外に手こずりましたが、残り50で交わして順当勝ち。目イチの競馬が続いておりこれ以上の上がり目は?ですが、南関牝馬同士では勝負付けが済んでいます。

2着 アークヴィグラス
 この日はプラス3キロの449キロ。見映えする方ではありませんが、前走の引き続いて馬体を増やしてきたのは好感。レースは想定通りの逃げでスローダウン。コーナーで息を入れて直線入口ではトーセンガーネットに1馬身差に迫られましたが、コーナリングでリードを広げてアワヤのシーン。残り50で交わされたとはいえ、展開の恩恵もあり力を出し切りました。過去牝馬クラシックレースではサウスヴィグラス産駒が活躍してきましたが、この馬もその例にもれず意外に渋い。

3着 リトミックグルーヴ
 この日はプラス11キロの438キロ。間隔をあけて調整を図った甲斐があり馬体良化。適度な気合乗り。レースは逃げる勢いで飛び出しましたが、控えて内4番手から。人気の前3頭を深追いせず終始マイペース。最後の直線は外から詰めて3着。正味目イチの競馬ですが、格下の身分を考えれば大善戦。

4着 グレースレジーナ
 この日馬プラス2キロの484キロ。馬体をキープして前走勝った当時と同等の仕上がり。レースは藤本騎手が気合をつけて内6番手から。終始内々の経済コースで脚を溜め、直線勝負で4着。これも現状目イチの競馬。

5着 グランモナハート
 この日はマイナス4キロの469キロ。馬体をフックラ映して気合も乗り好調。レースは出遅れて後方7番手から。ジックリ構えましたが、予想を上回るスローペースになす術なし。相手云々よりも展開向かず。

9着 ゼットパッション
 この日はプラス4キロの507キロ。メンバー唯一の500キロ超え。さすがに見映えするし一連の好調キープ。レースは出たなりに2番手は、ペースを考えれば当然の策。ただし勝負処で行きっぷりが怪しくなり無抵抗に失速は正直拍子抜け。トーセンガーネットに外からプレッシャーをかけられたのが響いたか…。あるいは距離を苦にしたのか…。次走で改めて真価を問いたい。