第30回 ロジータ記念(S1)

【予想】
◎シャイニングアカリ
〇ケイティマドンナ
▲サツマキリコ
△グランモナハート
△ゼットパッション
△リトミックグルーヴ

 重賞にしては今イチのメンバー。少頭数の割に難解ですが、長距離を二度使ってこのレースに備えてきた地元シャイニングアカリに期待。良血ケイティマドンナ、トライアル勝利のサツマキリコ、稽古動いたグランモナハートなど横一線。

【レース】
 スタートひと息のシャイニングアカリですが、山崎誠騎手が気合をつけてハナを主張。ケイティマドンナも出遅れましたが、一瞬スタンド前で2番手に進出。グランモナハート、サツマキリコは中団。リトミックグルーヴは後方から。ペースはスロー。勝負処で一旦離しにかかったシャイニングアカリを再びケイティマドンナが追い詰めて直線へ。最後は差し馬勢も殺到して大混戦になりましたが、中を割ったグランモナハートが1着、外伸びたリトミックグルーヴが2着。

【上位馬の寸評】
1着 グランモナハート
 この日はマイナス7キロの463キロ。入念に攻め込んで仕上げてきた感じ。落ち着きもある。レースは本田正騎手が気合をつけて内6番手から。道中はロスなく進めて4コーナーでは内4番手。ゴール前の攻防で中を割って抜け出し1着ゴール。この時点での未勝利馬が重賞Vは珍しいケース。鞍上の落ち着いた騎乗ぶりが光りました。

2着 リトミックグルーヴ
 この日はマイナス8キロの427キロ。やや減った印象も…。レースはスタートは出たものの、吉原騎手が抑え込んで後方から。向流しの中間あたりから一気に動いてポジションを上げ、最後の直線も大外から伸びて2着。長く脚を使えたのが注目点で、長距離への適性が高そう。

3着 ケイティマドンナ
 この日はマイナス2キロの464キロ。馬体から大きな上積みは感じませんが、落ち着きを伴い一連のデキ。レースは出遅れ。森騎手が落ち着いて捌きペースの落ちる一周ホームストレッチで自然な形で2番手へ。勝負処でペースアップしたシャイニングアカリに2馬身差で直線へ。辛抱して脚を伸ばしてシャイニングアカリを交わしましたが、そこを差し馬に殺到されて3着。内容は伴っており、やはり血統に裏打ちされた素質は相当。

4着 アブソルートクイン
 この日はプラス17キロの470キロ。全く太目感はなく、中間の調整過程がすこぶる順調だった様子。レースは佐藤友騎手が気合をつけて内4番手から。勝負処からは前2頭を追って追走。最後の直線は外に切り替え、混戦の叩き合いに加わり見せ場十分の4着。この走りができれば、自己条件なら堂々主役級。

5着 シャイニングアカリ
 この日はプラス2キロの472キロ。多少テンションは上がり気味でも、むしろ活気があっていい感じ。レースはスタートひと息。山崎誠騎手が気合をつけて先手主張。スローに落とし込み、残り800からスパートして追走のケイティマドンナを振り切る形。2馬身リードして直線に向きましたが、最後の100で甘くなり殺到されての5着。力通りか。

9着 サツマキリコ
 この日はプラス5キロの505キロ。増えてきたのは好感で好調キープ。レースは出たなりに外6番手から。決して悪い位置取りではありませんでしたが、全く見せ場を作れないまま大敗。トライアルは殿りからの競馬でハマった感じですが、やはり常識に掛からない。