第69回 川崎記念(Jpn1)

【予想】
◎チュウワウィザード
〇ケイティブレイブ
▲アナザートゥルース
△デルマルーヴル
△オールブラッシュ
△ミツバ

 JBCでライバルに競り勝ったチュウワウィザード。チャンピオンズCの4着は外に繰り返すタイミングを逸した感じ。この組み合わせなら、強気の攻めで押し切れるとみました。先手主張でケイティブレイブが本線。

【レース】
 森騎手が乗ってきたケイティブレイブが内枠から先手主張は予想通り。ミューチャリーが意表を突く先行策で2番手。チュウワウィザードは外3番手で盤石。ミツバ、デルマルーヴル、アナザートゥルースと続いてヒカリオーソは意外に置かれて中団から。ペースは平均。残り800からペースアップ。残り600で先頭に立ったミューチャリーにチュウワウィザードが並びかけ、2頭が後続をリードして直線へ。いち早く先頭に立ったチュウワウィザードが楽に抜け出し2着争いが焦点に。ヒカリオーソがひと脚使って2着と大健闘。

【上位馬の寸評】
1着 チュウワウィザード
 この日はマイナス4キロの478キロ。状態面も見た目も全く波がない馬。通例の仕上げを施されて好調キープ。レースは好スタートから内の動向を窺いつつ外3番手からはほぼ想定通り。勝負処からミューチャリーのスパートに合わせて2番手。直線に向くと即先頭を奪い、貫録のワンサイド勝利を収めました。今が盛りのダート最強レベルを遺憾なくアピール。

2着 ヒカリオーソ
 この日はプラス6キロの476キロ。ダービー勝利が446キロで、当時から30キロ増。少々テンションが高いのは相変わらずですが、凄まじい成長ぶり。まだ増えてもいいくらい。レースはスタートひと息で中団7番手からと、この馬としては厳しいポジション。勝負処から外マクって出て4コーナー5番手。最後の直線ではもうひと脚使って2着争いを制しました。正に新味発揮で予想を上回る進化。文句なく難関を代表する実力馬に。

3着 デルマルーヴル
 この日はプラス4キロの494キロ。活気があって毛ヅヤも上々。デキはピーク。レースはマーフィ騎手が多少気合をつけて外4番手から。勝負処からは追って3番手をキープ。前2頭からはやや離され気味になり直線へ。2着争いを演じたものの、ヒカリオーソに交わされ3着止まり。メンバー一枚落ちの名古屋グランプリは勝利しましたが、一線級に入るとワンパンチ不足して勝ち切れないのが現状。

4着 ミューチャリー
 この日はプラス2キロの465キロ。休養を挟んでもう少し増えてくるとみていましたが、成長今イチ。ただし、落ち着いていたのは好感。レースは人気落ちの気安さと御神本騎手がスローペースを見込んだのか、先行策に打って出て逃げるケイティブレイブにジカ付け。2周目3コーナーではこれを交わして先頭。ただし終始チュウワウィザードにマークされる形。最後の直線、交わされながらも抵抗していましたが、甘くなり4着。本来の差しに構えていればどうなったかは判断しかねるところですが、厳しい競馬を経験したのは今後の糧になりそうだし、戦法の幅が広がった点は評価に値。

5着 アナザートゥルース
 この日はマイナス1キロの484キロ。ややコロンと映る体型ですが、気合が乗って好調キープ。レースは好スタートから一旦引いて6番手から。勝負処から更に置かれてしまい、挽回が利かず5着。それほど切れる脚はなく、メンバーが揃うとどうしても入着ライン。

6着 ケイティブレイブ
 この日は増減なしの520キロ。堂々たる馬っぷりは健在で反撃態勢。レースはこの枠だけに森騎手が先手主張は予想通り。道中はペースダウンしてマイペース。ただし、残り600でミューチャリーに交わされて内3番手。何とかこらえて挽回を図りましたが、そこから盛り返す余力はなく6着。どうせ逃げるならもっと思い切って離して行くくらいの方が良かったかも。浦和記念で復活を果たしましたが、東京大賞典に続く敗退で評価が微妙に…。