第72回 川崎記念(Jpn1)

【予想】
◎テーオーケインズ
〇ニューモニュメント
▲ノットゥルノ
△ウシュバテソーロ
△エルデュクラージュ
△ペイシャエス
△ライトウォーリア

 意外に伸びを欠いたチャンピオンズCは休み明け激走の反動ともとれるテーオーケインズ。ある程度間隔を置いた方が力を発揮できるタイプ。ここ照準にキッチリ仕上げてきたなら素直に地力信頼。遅まきながら本格化のニューモニュメント本線。

【レース】
 大外から馬なりでライトウォーリアの逃げ。ただし、追い通しで進めた江田照テリオスベルが一周ホームストレッチで先手強奪。ノットゥルノ、テーオーケインズ、エルデュクラージュと続いてウシュバテソーロは中団イン。ペイシャエス、ニューモニュメントと続いてペースは平均。勝負処から手応え良く外に持ち出して勝ちに行ったテーオーケインズですが、その間隙を突いて内々ポジションを上げたウシュバテソーロが、残り200でテリオスベルを交わして先頭。テーオーケインズを抑えて1着ゴールを駆け抜けました。

【上位馬の寸評】
1着 ウシュバテソーロ
 この日は増減なしの523キロ。気合乗り十分の好馬体は大賞典当時と同様でハイレベル安定。レースはスタートひと息で内6番手から。スムーズに流れに乗りテーオーケインズの直後。勝負処から相手が外に切り替え動いた間隙を突いて内々をスルスル進出。最終コーナーでは内2番手。残り200でテリオスベルを交わして先頭。テーオーケインズの追撃を退けダート界の第一人者を確定しました。

2着 テーオーケインズ
 この日はマイナス1キロの493キロ。入念に乗り込まれて隙のない仕上がり。レースは好スタートから出たなりに内4番手から。道中の行きっぷりは上々。2周目勝負処から外に切り替え前を呑み込む勢い。確勝パターンかと思わせましたが、ウシュバテソーロに経済コースを機敏に立ち回られて早目先頭を許す形。最後肉薄したものの半馬身及びませんでした、相手に巧く捌かれた格好。当然反撃の余地は残されています。

3着 ニューモニュメント
 この日はマイナス2キロの490キロ。初コースを気にする風もなく集中力を保ち好調キープ。レースはダッシュひと息で後方8番手のイン。そのポジションで我慢を決め込む形。勝負処から前が捌けてウシュバテソーロの後を追うように内を進出。最後の直線は外に持ち出して追って来ましたが、前2頭と同じ脚いろになり離された3着。ほぼ力通りの走りでしょうか。

4着 テリオスベル
 この日はプラス1キロの455キロ。よもやの連闘策ですが、馬体に落ち込みはなく好気配。レースは例によってダッシュ利かず後方から。それでも江田照騎手が追い通しで進め、ペースの落ち着いたホームストレッチで先頭へ。以降はペースを落としての逃げ。ライトウォーリアのマークを振り切り2馬身リードして最後の直線に向きましたが、背後に実力馬2頭の影。残り200で交わされ4着に終わりました。それでもあれだけ無理してハナに行きながらこの粘りですから力があるのは確か。もっと長い距離を走らせたい感じも。

5着 ライトウォーリア
 この日はマイナス1キロの490キロ。適度な気合乗りで好調間違いなし。レースは馬なりで序盤は先頭。ホームストレッチでテリオスベルが主張してきたので、これに譲って外に切り替え2番手。この形で推移しましたが、3コーナー過ぎからは手応えが怪しくなりテリオスベルに置かれる格好。結局離された5着に終わりました。スンナリ逃げられればもう少し頑張れたかもしれませんが、それでも健闘の部類。

7着 ペイシャエス
 この日はプラス6キロの502キロ。馬体フックラ、程良い気合乗りで文句ない仕上がり。レースは外7番手からの競馬になりましたが、道中の反応が思わしくなく早々に圏外。JBCを3着して名古屋グランプリを勝利しましたが、まだ今イチ信頼し切れない。

8着 ノットゥルノ
 この日はプラス6キロの522キロ。馬っぷり良く好気配。レースは外3番手の好ポジションから進めましたが、2周目勝負処からの反応が1、2着馬とは大違い。よもやの結果に。大賞典は脚がハマって2着に頑張りましたが、ペイシャエスとともに、力勝負になるとまだ上の世代とは壁があるのかも。