第10回 勝島王冠(S2)

【予想】
◎ヒガシウィルウィン
〇モジアナフレイバー
▲リッカルド
△ディアドムス
△キャプテンキング
△クリスタルシルバー
△リコーワルサー

前走のマイルグランプリは序盤の入りが速い競馬にポジションを悪くしたヒガシウィルウィン。現状千八の方が合いそうで、先行策から抜け出すとみました。斤量魅力は3歳モジアナフレイバー。

【レース】
好スタートを決めたキャプテンキングの逃げ。ムサシキングオー、ディアデルレイ、ゴーディーと続き、離れてリコーワルサー、ヒガシウィルウィン。リッカルドは中団。出遅れたモジアナフレイバーは後方から。ペースはスローに近い平均。出入りの少ない流れで直線へ。リコーワルサー、ヒガシウィルウィンが抜け出す気配を見せましたが、その外から一気に突き抜けたのがモジアナフレイバー。嬉しい重賞初制覇を果たしました。

【上位馬の寸評】
1着 モジアナフレイバー
この日はマイナス4キロの501キロ。休み明けの前走で戻した馬体をキープ、順調な仕上がり。レースは枠内で落ち着かず今回も出遅れ。ただし繁田騎手が腹を括って慌てずにジックリと。向流しでは中団、4コーナーでは好位の一角へ自然な流れで進出。最後の直線、残り200手前から追い出すと、それこそ弾けたように突き抜け別次元の走りでした。斤量差があるにせよ、初の古馬相手にこの内容は出色。当然今後の重賞路線の主役級。

2着 ヒガシウィルウィン
この日は増減なしの473キロ。凄味こそありませんが、コンパクトにまとまった好馬体。毛ヅヤの良さも目立つ。レースはスタートひと息で外6番手から。4コーナーでは4番手に上がり前を射程圏内に。最後の直線も外から脚を伸ばしましたが、勝ち馬に規格外の脚を使われて2着。気楽に乗れる立場か否かと斤量差。南関屈指の実力派としての意地は見せました。

3着 リコーワルサー
この日はプラス5キロの494キロ。クラシックシーズンよりも馬体を増やして成長が窺えます。レースは笹川騎手が多少気合をつけて5番手、先行4頭を見る形で絶好のポジション。勝負処から差を縮めて4コーナーは内。最後の直線は中を割って脚を伸ばしましたが、ヒカシウィルウィンとの2着争いに競り負けて3着。軽量53キロとロスのない立ち回りで善戦。

4着 キャプテンキング
この日は増減なしの514キロ。なかなか馬っぷりが冴えて、体調アップが窺えます。レースは好スタートから馬なりでハナ。道中ペースダウンして息の入る逃げ。最後の直線も頑張っていましたが、残り200で交わされ4着。現状目イチの競馬か…。クラシック路線で鎬を削ったヒガシウィルウィンとは差がついてしまいましたが、馬の気配は随分良くなってきたので、反撃の余地は残されています。

5着 リッカルド
この日は増減なしの501キロ。非常に活気があり、上半期の連勝時と気配は変わりません。レースはスタートひと息。流れに沿って注目。中団8番手から。手応え良く4コーナーでは4番手。突き抜けもあるかなとみていましたが、意外なモタつき。直線半ばから内に突っ込んだものの差のある5着。まだ中身が伴っていないようです。

7着 クリスタルシルバー
この日はプラス1キロの486キロ。ビッシリ追い切って馬体を維持できており、体調安定。レースはスタートひと息で中団、ほぼリッカルドと同じ位置。ただし、内枠で比較的ロスなく運んできたこれまでとは違い、かなり外を回って追い上げる形。なし崩しに脚を使って全く見せ場がありませんでした。クラシック路線では活躍したものの、依然として血統通りマイラーのイメージは拭えません。