第1回 雲取賞(S3)

【予想】
◎ヒカリオーソ
〇ミューチャリー
▲ハルディネロ
△ラプラス
△グラビテーション
△カジノフォンテン

 厳しい流れを凌いで2着のニューイヤーCで改めて地力の高さをアピールしたヒカリオーソ。今回のメンバーなら逃げ有力でチャンスとみました。逆転があれば素質上位のミューチャリー。

【レース】
 好スタートを決めたヒカリオーソが楽にハナに行き、サーブルグロワール、カジノフォンテンの並び。続いてマイコートにラプラス、ハルディネロ。ミューチャリーは中団よりやや後ろ。スローで完全な先行ペース。逃げるヒカリオーソに、手応え良く2番手に上がるカジノフォンテン。3番手グループは横一線で直線へ。余力を残した逃げで二の脚を使ったヒカリオーソが見事1着ゴール。底力を発揮したミューチャリーが2着。

【上位馬の寸評】
1着 ヒカリオーソ
 この日はプラス1キロの441キロ。相変わらずテンション高め。ただし、いつもこんな感じだし、馬体もキープできているので不安なしと判断。レースはスタート抜群。他に行く構えを見せる馬もおらず自然にハナ。スローの単騎マイペース。3、4コーナーからカジノフォンテンが食い下がってきて一旦は並ばれそうなシーンもありましたが、終いの2ハロン12秒3~12秒6の二の脚を駆使して突き離しました。馬体気配からクラシック路線のイメージは沸きませんが、完成度で一歩リード。

2着 ミューチャリー
 この日はプラス3キロの467キロ。馬体はもう少し増えてベターな印象ですが、落ち着いているし毛ヅヤも良く前走以上。レースは御神本騎手が気合をつけて出ましたが、行き脚は今イチで11番手から。勝負処からマクッて出て4コーナーでは馬群の一番大外。更に脚を伸ばしてカジノフォンテンを交わし2着に押し上げました。完全に展開負けで、負けて強い競馬内容。あと少し馬体に成長が見られれば、クラシック候補の筆頭。

3着 カジノフォンテン
 この日はプラス8キロの527キロ。前走に引き続いての大井遠征ですが、落ち着いているし、馬っぷりの良さでは抜けた存在。レースは外枠から出たなりに外3番手へ。スローペースに行きたがる面も見せずスムーズな運び。勝負処から2番手、更には先頭に並びかける勢い。アワヤと思わせましたが、最後はバテたというよりも上がりの速い競馬に瞬発力負け。前走はチグハグな競馬で敗れましたが、改めて素材の良さをアピールする競馬。距離延長に関しては未知数ですが、血統的にも大いに楽しみな一頭。

4着 アギト
 この日はマイナス1キロの469キロ。初の大井遠征ですが、馬は落ち着いているし馬体もフックラ好調。レースはダッシュが利かず後方14番手から。追って追って追い上げを図り、離されたとはいえ4着まで浮上。平和賞5着、ニューイヤーC5着に続いて重賞で掲示板をゲット。渋い末脚は評価できますが、スピードの絶対値が少々不足。

5着 ラプラス
 この日はプラス7キロの492キロ。休み明けで体重増ですが、これは成長分で太目感なし。適度な気合乗り。レースは矢野騎手が気合をつけて5番手からの競馬。ペースを考えれば悪くないポジションですが、勝負処から突き放されて全く見せ場なし。ハイセイコー記念を勝った大井の一番馬としては不甲斐ない競馬。中身が伴っていなかったのか距離を気にしたのか…。次走で改めて真価を問いたい。