第9回 優駿スプリント(S2)

【予想】
◎アジュディカグラ
〇ナガタブラック
▲ロイヤルビクトリー
△ヴァルラーム
△ポッドギル
△トーセンボルガ
△カンゲキ
 前走は太目残り。12秒9を叩き出してロイヤルビクトリーを一蹴した18大井、出遅れを挽回してナガタブラックを寄せ付けなかった20大井。スプリンターとしての資質一級品のアジュディカグラを信頼。前述2頭が相手本線。

【レース】
 好スタートを決めたトーセンボルガが先手を主張。レベルフォーがこれと併走。アジュディカグラは引いて内3番手。22秒9~34秒4のハイラップ。今回はスタートを決めて外5番手から早目にマクって出たナガタブラックが4コーナー2番手。残り200で先頭に立ち危なげなく押し切りました。ジックリ差しに構えたロイヤルビクトリーが2着。

【上位馬の寸評】
1着 ナガタブラック
 この日は増減なしの523キロ。迫力満点の好馬体、気合乗りも十分。レースは近3走とは一変した好スタート。外5番手からの競馬になり、勝負処から1頭違う脚いろで進出。4コーナーでは早くも2番手に上がり、残り200でトーセンボルガを交わし先頭。危なげなく押し切りました。長く脚を使って実にパワフルな勝ちっぷり。堂々たるスプリント王。

2着 ロイヤルビクトリー
 この日はプラス2キロの447キロ。懸念された馬体減りがなく順調な仕上がり。レースは出たなりに外6番手から。勝負処でナガタブラックが動いた際に、森騎手が速い流れを見計らって仕掛けをワンテンポ遅らせて追走。甘くなったトーセンボルガを交わして2着に浮上しました。森騎手の好騎乗ですが、前走に引き続いての戦法で、差す競馬が板に付いてきました。

3着 トーセンボルガ
 この日はプラス2キロの500キロ。一時減らしていた馬体を戻して好気配。レースは好スタートから川島騎手が先手を主張。かなりシビアな流れをに晒されましたが、最後の直線半ばまで先頭を譲らず、3着に敗れたとはいえ世代屈指のスピード能力をアピール。ガンガン行くスタイルが確立。長目の距離でも辛抱が利いていますが、体つきやレースぶりからはやはりスプリンターのイメージ。

4着 ポッドギル
 この日はマイナス2キロの438キロ。小柄な馬体をキープして前走のデキ。レースはスタートひと息でも無理なく内6番手から。ロスなく進めて直線は外へ進路を。2着争いに加わっての4着は、及第点の付く走り。小柄な牝馬ながらフリオーソ産駒らしい器用な立ち回りと瞬発力。距離はやはり千二、千四あたりがベスト。

5着 フォルベルス
 この日はマイナス2キロの483キロ。馬体をフックラ映してここ一連のいいデキをキープ。レースは出たなりに内11番手からの競馬で、直線外詰めて5着。展開に乗じての掲示板ゲットで自分の力は走りました。

5着同着 マルヨキング
 この日はプラス4キロの457キロ。活気があり連勝の勢いを感じさせる好気配。レースはスタートひと息で外13番手から。これも展開に乗じて掲示板ゲットですが、枠順とスタート次第ではもう少し前があったかも。

8着 アジュディカグラ
 この日はマイナス7キロの508キロ。前走も数字ほどは太くは映りませんでしたが、叩いた分の良化は確か。ややテンションが上がり気味。レースは逃げ争いを避けて内3番手から。勝負処での反応がひと息でやや置かれ気味に。直線も脚が使えず8着は案外。まだ中身が伴っていないのか、外から被される形が良くないのか…。次走で改めて真価を問いたい。

14着 ヴァルラーム
 この日はマイナス10キロの500キロ。少しうるさいのはいつも通り。大型馬の割にスカッとした体つきで減ったのは少々不安。レースは好スタートから真島騎手が気合をつけて外3番手。ただし、勝負処から早くも手応えが怪しくなりこの大敗は予想外。内枠でスタートが良かったので先行しましたが、どうもこの馬はあまり出して行くと良くない感じ。乗り難しい面がありテン乗りが微妙に影響したか。