第9回 習志野きらっとスプリント(S2)

【予想】
◎ノブワイルド
〇アピア
▲デイジーカーニバル
△クルセイズスピリツ
△ヨンカー
△ラディヴィナ
 交流千四のオーバルスプリントを逃げ切っているノブワイルドですが、本質スプリンターで距離は短ければ短いほどいいタイプ。休み明けの前走59キロから今回は2キロ減の57キロで左海騎手。一気に逃げてアピアの連覇を阻止できるとみました。もちろんアピアの連覇も十分で、狂っても▲△まで。

【レース】
 その気になればアピアが逃げる行きっぷりでしたが、あえて拘らずノブワイルドに行かせる形。ロマンコスモ、クルセイズスピリツに内からデイジーカーニバルも先行グループ。ヨンカーは中団から。前2頭が譲らず競り合い3番手以下を4馬身離して直線へ。脚いろはアピアが優勢に見えましたが、抵抗するノブワイルドに根負けして2着死守がやっと。それを尻目にノブワイルドが鮮やかに逃げ切りました。

【上位馬の寸評】
1着 ノブワイルド
 この日はマイナス3キロの494キロ。一度使われた分、体が引き締まった感じ。意外にパドックでは大人しいタイプ。レースはスタート自体はやや劣勢でしたが、左海騎手が何が何でも行く構え。アピアの御神本騎手が控えてくれたこともありハナへ。ただし終始アピアに突かれる形で余裕のない逃げ。2頭で後続をリードして直線へ。手応え的にはどうかという感じでしたが、残り100でアピアの脚が止まり、結果的には2着に0秒5差をつける完勝。59秒0の時計もほぼ想定通りでマズマズ。衰えぬスピード能力、スプリント戦への高適性をアピールしました。

2着 アピア
 この日はプラス14キロの550キロ。休み明けでデビュー以来の最高体重ですが、太目感なく抜群の馬っぷり。適度な気合乗り。レースはここ最近と同様にポンと出てその気になればハナに行けるほど。ノブワイルドに行かせて外2番手ですが、1馬身とは離されずに外併走の形。手応え的には明らかに優勢でしたが、最後の直線、残り100で脚が止まってしまい、ギリギリ2着死守という結果に。ワイルドな勝ち馬に、優等生が根負けした格好。あくまでも結果論ですが、問答無用で行き切ってしまえば良かった。

3着 ヨンカー
 この日はプラス9キロの536キロ。この馬は550キロ台でも勝利したことがある馬。太目感なく好馬体が輝く。レースは吉原騎手が気合をつけて行きましたが、速いペースに置かれて外7番手から。ただし22秒3~33秒5の超絶ハイペース。アピアが甘くなって2着争いがもつれたところに、外詰めて惜しい3着。前走2着した際と同じく、一旦下げて盛り返す競馬。この距離なら展開不問で力を発揮。

4着 ロマンコスモ
 この日はマイナス5キロの515キロ。元来がやや太目に映るタイプで、馬体減は絞れた分と判断。前走以上。レースは好スタートから岡村健騎手が気合をつけて外3番手から。さすがに前2頭のペースが速く置かれてしまいましたが、ポジションをキープしつつ、最後の直線はそれなりに詰めて4着。積極的に追い駆けての好走は価値があり、改めて非凡なスプリント能力をアピール。

5着 クルセイズスピリツ
 この日はプラス7キロの473キロ。いかにもサウスヴィグラス産駒といった風情で好調キープ。レースは好スタートから山崎誠騎手が気合をつけて外4番手から。勝負処でやや置かれて5番手。最後の直線はある程度盛り返して2着争いには加わっており、一応力通りの競馬。大外枠は少々厳しかったか…。