第29回 埼玉新聞栄冠賞(S3)

【予想】
◎センチュリオン
〇ディアデルレイ
▲カンムル
△サダムリスペクト
△キングニミッツ
△キャッスルクラウン
△ハセノパイロ

 東京記念は馬場を気にしたのかペースの割に行きっぷりが悪かったセンチュリオン。それでも2着に押し上げたのは底力の賜物。地元の長距離戦でメンバー有利なら、勝ちっぷりが焦点とみていました。相手も逃げるディアデルレイ。

【レース】
 同型不在でディアデルレイが単騎マイペース。向正に入るとムサシキングオー、センチュリオンが接近しましたが、残り600からハロンラップ11秒5とギアチェンジしたディアデルレイ。後続を一気に突き放し、7馬身リードして直線へ。その差は全く縮まらずワンサイド勝利を収めました。センチュリオンが2着で一応面子を保った形。

【上位馬の寸評】
1着 ディアデルレイ
 この日はプラス6キロの510キロ。夏場に減らした体重を戻して気合も乗り良化ムード。レースは好スタートを決めて予想通りハナ。道中ペースダウンしてスタミナの温存を図り、残り600から一気にペースアップ。後続を離して相手の戦意を萎えさせる戦法。リードを保ったまま付け入る隙を与えませんでした。いつも顔が合う逃げ馬シュテルングランツがおらず展開有利だったのは確かですが、やはり能力は高いし、本田正騎手の手綱捌きも光る。

2着 センチュリオン
 この日はプラス7キロの543キロ。少々立派に映りますが、大体いつもこんな感じの馬。一連のデキにあると判断。レースはスローペースを意識して早目の競馬。向流しでは逃げるディアデルレイの直後に接近しましたが、残り600からの急激なペースアップに対応できずに水を開けられたのは、浦和コースとしては致命傷。馬も目標を失った感じで追い上げに拍車が掛からず2着に終わりました。相手に翻弄された感じで展開負け。

3着 キングニミッツ
 この日はマイナス2キロの492キロ。特に目立たない気配ですが、一度使った分の上積みはありそう。レースは向正面から追い上げを図り8番手から4コーナー4番手。離されたとはいえ3着まで追い上げれば一応の戦果。メンバーが一枚落ちの長距離戦なら狙い目も。

4着 カンムル
 この日はプラス8キロの465キロ。馬体増好感、落ち着きもあり復調気配。レースは煽って出て後方10番手から。この展開では厳しい処ですが、一応4着まで追い上げてメドを立てました。一昨年のこのレースの強い勝ちっぷりを思い起こせば、もうひと花咲かせても。

5着 キャッスルクラウン
 この日はプラス4キロの464キロ。タフに使い込まれても状態安定。レースはスローペースを意識して向正5番手から3番手と積極的に展開しましたが、完全に力負けの5着。