第56回 報知グランプリカップ(S3)

【予想】
◎ヤマノファイト
〇タービランス
▲コパノチャーリー
△マイネルバサラ
△オールブラッシュ(競走除外)
△ベンテンコゾウ

 初めて地元船橋を使った昨年6月の競馬が5馬身千切って1分52秒9。叩き二度目の報知ACで見せ場を作り、復調気配で迎えた地元戦。吉原騎手でもあり狙い目とみました。当然タービランスが本線。

【レース】
 外枠から無理なくサルサディオーネがハナに行って、他は抑え気味の競馬。コパノチャーリー、タービランスと続いて向流しに入るとベンテンコゾウ、ヤマノファイトが前に接近。ペースは平均からやや速目。2馬身リードして直線に向いたサルサディオーネが、終いの1ハロン14秒を要しながらも後続の脚をなし崩しに使わせる形で逃げ切り。タービランスが粘って2着。

【上位馬の寸評】
1着 サルサディオーネ
 この日はプラス5キロの519キロ。デビュー以来の最高体重。数字の割に華奢に映った馬体に大分実が入った感じ。落ち着いていたのも好感。レースは予想通りに先手を主張して常時後続に3馬身。やや速目でもこの馬のペース。2馬身リードして直線に向き、少々上がりを要しながらも、危なげなく押し切りました。これがこの馬の勝ちパターン。予想以上に逃げ有利な馬場状態になっていたのも追い風。

2着 タービランス
 この日はプラス4キロの535キロ。抜群の馬っぷりは健在で気合乗りも満点。レースはスタートひと息でも無理なく外3番手へ。勝負床尾で2番手に上がり前を追いましたが、最後の直線はやや脚が上がって2着死守まで。相手の勝ちパターンだったのと、現状もう少し距離があった方がいい感じ。

3着 ヤマノファイト
 この日はプラス7キロの532キロ。体型的なもので少々太目に映りますが、順調な攻め過程を踏んで体調アップ。レースは吉原騎手が気合をつけて外7番手から。向流しでポジションを上げ4番手。最後の直線も外から差を詰めて惜しい3着。やはりこの左回り千八が一番合っている感じ。もうひと絞り欲しいのは確かで、次あたりちょうどいいかも。

4着 コパノチャーリー
 この日はプラス3キロの523キロ。やや太目に映りますが、いかにもパワー先行型という雰囲気。力を出せる仕上がりと判断。レースは好スタートから逃げるサルサディオーネの離れた2番手。ただし勝負処でやや置かれ気味になり手応え? 最後の直線は内を突いたものの離された4着。高齢での移籍で半信半疑の面もありますが、今回に関してはやや重目と内枠も災いしたか…。

5着 ジョーストリクトリ
 この日はプラス3キロの511キロ。間隔があいてやや余裕の造り。レースは出たなりに後方9番手から。上がりのかかる競馬に乗じて甘くなった馬を交わして掲示板ゲットという内容。特に強調点はない。

6着 ベンテンコゾウ
 この日はマイナス4キロの500キロ。馬体をフックラ映して勝った前走のデキ。レースは御神本騎手が気合をつけて外5番手から。勝負処で3番手まで押し上げましたが、最後の直線はサッパリ伸びず。完全な力負けで距離も微妙に長いか…。

7着 マイネルバサラ
 この日はプラス4キロの492キロ。馬体を大きく見せて活気もあり好調。レースは序盤から抑え込む競馬で内8番手から。流れ的には悪いポジションではありませんが、マクり上げるタイミングを逸して見せ場なし。どうも常識に掛からない。