第32回 かしわ記念(Jpn1)

【予想】
◎サンライズノヴァ
〇アルクトス
▲モズアスコット
△ワイドファラオ
△ルヴァンスレーヴ

 少頭数とはいえ見処満載の好メンバー。連軸としてはサンライズノヴァ。器用さに欠ける追い込み馬でも、ベストの左回り千六、紛れのない頭数、デキの良さをトータルして連軸信頼。アルクトス以下も僅差。

【レース】
 好スタートを決めたワイドファラオの逃げ。2番手にルヴァンスレーヴが行ってアルクトス、モズアスコットの並び。ケイティブレイブは中位で折り合いに専念。その後ろにサンライズノヴァ。単騎マイペースに持ち込んだワイドファラオが2馬身リードして直線へ。速い上がりでまとめて付け入る隙を与えませんでした。内を突いたケイティブレイブが2着。

【上位馬の寸評】
1着 ワイドファラオ
 この日はプラス6キロの506キロ。短期放牧明けですが、相変わらず馬っぷり上々で力強い踏み込み。申し分ない仕上がり。レースは好スタートから単騎逃げ。2番手のルヴァンスレーヴが大事に乗ったのでスローペース。勝負処から徐々にリードを広げて2馬身差で直線へ。ヨーイドンの競馬で終い3ハロン36秒3でまとめ、後続の追撃を許しませんでした。若干伸び悩み気味だったとはいえ素材の良さをアピール。ただし、展開に恵まれたのも事実で、次走で改めて真価を問われる。

2着 ケイティブレイブ
 この日はマイナス3キロの521キロ。元々やや太目に映る体型。気合は乗っておりほぼ普段通り。この馬の逃げも予想されましたが、出たなりに内5番手で折り合いに専念は強敵を意識したためか。道中はロスなく進めて脚を溜め込む競馬。最後の直線は内を突いて2着争いを制す形。基本的なスピード能力は高く、今回はそのスピードをヨーイドンの瞬発力勝負で巧く生かした感じ。再び長岡騎手の好騎乗で古豪健在をアピールしました。

3着 サンライズノヴァ
 この日はマイナス5キロの529キロ。好馬体に落ち着きも伴い仕上がり上々。レースはスタート躓いて出て外6番手から。位置的には定番ですが、追い上げを図ろうとしたところでレースのピッチが上がり、差を詰めるのがままならず、かなり水が開いた状態で直線へ。外から詰めて3着と格好はつけましたが、完全な展開負け。この脚質だけに仕方ないところか…。

4着 アルクトス
 この日はプラス10キロの558キロ。スケールの大きな馬っぷりに適度な気合乗りで好調間違いなし。レースはこの馬の逃げも想定されましたが、ほぼ馬なりで外3番手から。勝負処から動いて2番手に上がりましたが、最後の直線では2着争いから脱落して4着。それほど溜めて味があるタイプではなく、結果論ですが、この流れなら思い切って行ってしまった方が良かったかも。

5着 ルヴァンスレーヴ
 この日はプラス9キロの499キロ。注目の復帰戦ですが、見た目に太目感なし。ただし今イチ覇気に欠ける感じも。レースはデムーロ騎手が行きたがる馬をなだめるように外2番手から。途中からリズムを回復しましたが、最後の直線では3頭雁行の2番手争いから退いて5着。中身が伴っていなかったようで、叩いての変わり身に期待。

6着 モズアスコット
 この日はマイナス6キロの488キロ。均整の取れた好馬体で落ち着きあり。レースはやや躓き気味でもそれほどのハンデにはならす外4番手から。ただし勝負処で早くも反応が怪しくなり黄信号。サッパリ伸びる気配もなくギブアップ。本質力の要るダートは?なのかもしれませんが、それにしても拍子抜け。