第10回 習志野きらっとスプリント(S1)

【予想】
◎ノブワイルド
〇キャンドルグラス
▲アピア
△アザワク
△ポッドギル
△クインズテソーロ
△ストロングハート

 昨年は先手を主張してアピアを振り切ったノブワイルド。現状無理なく逃げられる千四ベストの感じはあるものの、デキの良さと斤量的な観点から、行き切って連覇達成が有力とみました。当然キャンドルグラス本線。

【レース】
好スタートを決めたノブワイルド、二の脚速いアザワクの熾烈なハナ争い。離れた3番手にポッドギル。キャンドルグラスは中団イン。フランシスコダイゴは後方から。22秒1~33秒5の超ハイラップ。3、4コーナーで振り切ったノブワイルドが2馬身リードして直線へ。ロスなく進出したキャンドルグラスが外から伸びてきましたが、半馬身残してノブワイルドが連覇達成。後方から詰めたフランシスコダイゴが3着。アピアはアクシデントで競走中止。

【上位馬の寸評】
1着 ノブワイルド
 この日はマイナス9キロの491キロ。一時より減らしていますが、むしろスカッとしていいバランス。気合も乗って申し分なし。レースは好スタートから左海騎手が何が何でもの構え。内からアザワクが来て激しいハナ争い。3、4コーナーでこれを振り切って単騎先頭。2馬身リードで直線に向き、終いやや甘くなったものの、前半の貯金を守り切りました。高齢を迎えて益々盛ん。

2着 キャンドルグラス
 この日はマイナス3キロの507キロ。間隔はあきましたが、堂々たる馬っぷりに仕上がりの良さが伝わります。レースは岡部騎手が気合をつけて内9番手から。道中うまく前があいてロスなく内々進出して4コーナー4番手。直線は外から詰めてノブワイルドに迫りました。このメンバーの千㍍ではテンに置かれる競馬は織り込み済み。短距離ならまず破綻はありません。

3着 フランシスコダイゴ
 この日はプラス3キロの479キロ。馬体をフックラ映して適度な気合乗り。レースはいつも通り出脚ひと息。後方12番手からの競馬になり、直線勝負で3着と好走。腹を括って終いに賭けた(賭けざるをえなかった?)のが、展開に乗じて混戦の3着争いを制した要因。もちろんスプリンターとしての資質の高さは言うまでもなし。

4着 アザワク
 この日はマイナス1キロの463キロ。コンパクトにまとまった馬体。スケールは感じさせませんが、落ち着いていたのは好感。レースはスタートひと息。ただし二の脚が速く内から逃げる勢い。結局好スタートを決めたノブワイルドと馬体を接して競り合う形。3、4コーナーで振り切られて劣勢に回りましたが、案外辛抱が利いて差のない4着。五分に出ていれば先手を取り切れていたはずで、結果は違っていたかも。軽量52キロとはいえ、非凡なスピード能力を垣間見せました。

5着 ポッドギル
 この日はプラス2キロの452キロ。最近は使い減りせず状態安定。レースは矢野騎手が多少気合をつけて内3番手から。競り合う前2頭は眼中になく自分のペースを堅持。結局前を捕まえ切れず後ろから来られて5着ですが、自分の力は出し切った競馬。スプリント戦なら展開不問で計算できる。