第41回 サンタアニタトロフィー(S3)

【予想】
◎グレンツェント
〇キャプテンキング
▲コパノジャッキー
△ワークアンドラブ
△トーセンブル

 前走のスパーキングサマーCは、58キロを背負いながらリッカルド以下を測ったように差し切ったリッカルド。A級マイラーとしての威光衰えず。休み明けでも態勢は整っており、斤量差がさほどなければ鞍上的にも信頼。ただし、キャプテンキング、コパノジャッキー、ワークアンドラブは五分の評価。

【レース】
 絶好のスタートを決めたワークアンドラブが労せずしてハナ。サンロアノーク、ハルディネロが抑えて2、3番手。コパノジャッキー、グレンツェントは中団でペースは平均。勝負処から差を広げにかかったワークアンドラブが3馬身リードして直線へ。全く付け入る隙を与えず、ワンサイドの逃げ切り勝ちを収めました。激しい2着争いを制したのは大外伸びたグレンツェント。

【上位馬の寸評】
1着 ワークアンドラブ
 この日はプラス9キロの476キロ。ビシッと追い切って馬体を増やし良化顕著。レースは絶好のスタートを決めて楽にハナ。快調に平均ラップを刻み、勝負処からは更にギアチェンジ、3馬身リードして直線へ。終い更に差を広げてワンサイド勝利を収めました。時計も優秀で改めてマイラーとしての資質の高さをアピール。

2着 グレンツェント
 この日はマイナス2キロの471キロ。例によってパドックの外目を周回して活気横溢。年齢を感じさせません。レースは森騎手が多少気合をつけて外10番手から。ジックリ脚を温存して勝負処からスパート。4コーナーでは一番大外を回る形になりましたが、渋く脚を伸ばして連対は果たしました。完全に展開負けで、依然実力は維持しています。

3着 コパノジャッキー
 この日はマイナス5キロの487キロ。体型的にやや太目に映りますが、いつも通りで好調キープ。レースは出たなりに外9番手から。グレンツェントより一歩早く動いてマクり上げて4コーナーは大外。ジリジリ詰めて3着。夏のマイルグランプリと同様に、今回も本番では人気を下回りましたが、マイルでは走りが計算できる。

4着 ロードアルペジオ
 この日はプラス1キロの500キロ。適度に気合が乗って好仕上がり。レースは出遅れて離れた後方から。正味直線だけで2着争いに加わってきましたが、戦法が極端で常識に掛からない。今回の着順だけで人気になるようだと妙味なし。

5着 マイネルクラース
 この日はプラス26キロの501キロ。数字通りにやや立派。レースはこれも出遅れて直線だけの競馬。大外詰めて5着は前述馬と同じパターン。それでも今回の気配でこの競馬ができれば、人気次第で次は狙う手も。

8着 キャプテンキング
 この日はプラス16キロの543キロ。さすがに太目は否めませんが、馬っぷりは相変わらず冴えているし気合十分。レースは中団の馬込みで慎重な運び。最後の直線は横一線の2着争いに加わるシーンもあり、内容的には悪くない。叩いた次走は注目。