第44回 帝王賞(Jpn1)

【予想】
◎オメガパフューム
〇チュウワウィザード
▲オーヴェルニュ
△テーオーケインズ
△ダノンファラオ
△クリンチャー
△カジノフォンテン

 川崎記念では張田カジノフォンテンの術中にハマったオメガパフューム。仕切り直しの今回、大井二千でのパーフェクトな実績信頼。当然チュウワウィザード本線。

【レース】
 カジノフォンテンが逃げてダノンファラオ、オーヴェルニュの並び。その内にテーオーケインズ、外にクリンチャー。チュウワウィザード、オメガパフューム、ミューチャリーは中団。ノンコノユメは後方から。ペースはやや速目。クリンチャー、オメガパフュームなどが動きを見せ、ぼぼ一団で直線に向きましたが、内で脚を溜めていたテーオーケインズの伸び脚が格段に上回り圧勝。伏兵ノンコノユメが2着。

【上位馬の寸評】
1着 テーオーケインズ
 この日はプラス3キロの497キロ。特に目立つ馬っぷりではありませんが、キッチリ仕上がって落ち着きも伴い態勢万全。レースは出たなりに内4番手から。勝負処から動きがある中を、インで我慢して脚を溜め直線へ。残り300で横一線から突き抜けワンサイド勝利。時計の2分2秒7も優秀。東京大賞典では惜しくも敗れましたが、今季2連勝と地力を培い見事に雪辱。今回は全てに巧く運んだのでまだ絶対的な信頼は?ですが、交流路線の主役級に躍り出たのは確か。

2着 ノンコノユメ
 この日はプラス4キロの456キロ。小柄な馬体をフックラ映して毛ヅヤも上々。好仕上がり。レースは出たなりに内10番手から。人気薄の気楽さもありマイペースを堅持。コーナーはラチ沿いをロスなく立ち回り、最後の直線は外へ。もつれる2番手争いを制して衰えぬ力量をアピールしました。

3着 クリンチャー
 この日はマイナス2キロの490キロ。ひと息入れての南関初登場ですが、適度な気合乗りで上々の仕上がり。レースは出たなりに外4番手から。勝負処から動いて一旦は2番手に進出しましたが、ゴール前ノンコノユメに差されて3着。速目の流れを動いてこの結果なら地力は示した格好。マダマダ交流路線で星を重ねていきそう。

4着 ミューチャリー
 この日はマイナス1キロの466キロ。馬体をキープして落ち着きもあり前走を勝った当時と同等。レースは御神本騎手が多少気合をつけて中団7番手から。同じポジションにいたオメガパフュームをやり過ごす形で一旦脚を溜め、ワンタイミング遅らせスパート。ペースを考えれば巧く立ち回って4着に食い込みました。トップレベルを相手にコンスタントに入着は大したもの。

5着 オメガパフューム
 この日は増減なしの455キロ。仕上がり早のタイプ。適度な気合乗りで普段と変わらぬデキ。レースは外7番手から。道中はかなり外々を回って追い上げる形。なし崩しに脚を使い、最後は伸び切れず5着。大井の二千では初めて崩れる結果に。新旧交代の時期にきているのか…微妙なところですが、今回に関してはロスが大きかった。

6着 チュウワウィザード
 この日は487キロ。海外帰りですが、以前と変わらぬ好気配。程良い気合乗りに毛ヅヤもいい。レースは好スタートから6番手を進みましたが、道中の反応ひと息でポジションを下げて後方へ。最後の直線はインから盛り返して6着。消化不良のレース。次走で改めて注目。

7着 オーヴェルニュ
 この日はプラス8キロの482キロ。馬体を増やして成長が窺えます。レースは出たなりに外3番手からといつものパターン。最後の直線も2番手グループを死守していましたが、脚が止まって7着に後退。流れがシビアだったこともありますが、まだ一線級とは壁があるということか。

10着 カジノフォンテン
 この日はマイナス4キロの540キロ。堂々とした馬っぷりに充実ぶりが窺えます。レースは張田騎手が仕掛けてハナへ。ただし後続のマークが厳しく息の入らない流れ。先頭で直線に向いたものの、残り300で内外から殺到されて沈没。厳しい展開に加えて目イチの競馬が続いてややピークを過ぎていたのか…。