第32回 テレ玉杯オーバルスプリント(Jpn3)

【予想】
◎ラプタス
〇アランバローズ
▲テイエムサウスダン
△ベストマッチョ
△ティーズダンク
△ダノンレジーナ

 過去千四の交流重賞を4勝。スタートで大きく躓いた兵庫GTでも大接戦に持ち込んだラプタス。内枠でモマれた際に不安は残るものの、仕上がり上々で56キロなら地力信頼。

【レース】
 当然逃げたのはアランバローズ。前半34秒9の入りもこの馬としては無理のないペース。離れた2番手にテイエムサウスダン。グランドボヌール、ティーズダンクと続きスタート煽ったラプタスは、向流しでスパートする気配を見せたもののリズム? 3コーナーで早くも先頭を窺う勢いのテイエムサウスダンが1馬身リードして直線へ。追い上げを図るティーズダンクを余裕を持って抑え、好タイムで1着ゴールを駆け抜けました。

【上位馬の寸評】
1着 テイエムサウスダン
 この日はマイナス3キロの536キロ。休み明けでも全く重目感なく冴える馬っぷり。気合乗りも上々。レースは岩田騎手が気合をつけて離れた2番手から。無理に仕掛けるでもなく自然な流れで3コーナーでは早くもアランバローズを交わす勢い。相手の抵抗にも泰然自若とした応対。1馬身リードして直線へ。ティーズダンクの追い上げを封じて正に横綱相撲。どうやら完成の域に入った模様。まだキャリアの浅い4歳。しばらく千二、千四路線で主役を張る。

2着 ティーズダンク
 この日はプラス7キロの507キロ。少し線の細いイメージがありましたが、払拭していい体つきに。レースは好スタートから和田騎手が気合をつけて内4番手から。前2頭とはかなり水を開けられたものの、勝負処からは3番手に上がり前を追う姿勢。最後の直線は外から脚を伸ばして2着。勝ち馬には完敗ですが、3着アランバローズに5馬身の差をつけて1分25秒0は掛け値なしに優秀。距離は幅広くこなすものの、千四、千六あたりがベストの印象。南関代表格にのし上がりました。

3着 アランバローズ
 この日はプラス10キロの449キロ。数字通りフックラした感じで好仕上がり。レースは当然先手を主張。この馬としては無理のないペースで引っ張りましたが、テイエムサウスダンに早目に来られて3コーナーでは交わされる体勢。内で抵抗して直線に向きましたが、ティーズダンクにも差されて3着。勝ち馬の想定外のパフォーマンスに完全に力負け。今後の路線はどうなるのか。他が速い短距離よりも、少し長目の距離でハイラップを刻み後続の脚をなし崩しに使わせる競馬がいいのか…。微妙なところです。

4着 アンティノウス
 この日はプラス4キロの520キロ。高齢を迎えても好馬体は健在。一連のデキをキープ。レースは離れた5番手から。ペースとこの馬のスピード能力のバランスを考えると妥当なポジション。最終4コーナーは4番手。終い外から差を詰めて4着はほぼ力通りの競馬。

5着 ハイランドピーク
 この日はプラス9キロの472キロ。馬体をフックラ映して気合も乗り好仕上がり。レースは殿りからの競馬。直線だけでバテた馬を交わしての掲示板ゲットは、大体こんな感じか。

10着 ラプタス
 この日はプラス3キロの471キロ。やや華奢な感じもあり見た目は今イチですが、大体かこんな感じの馬でマズマズ。レースはやや煽り気味のスタートでリズム? 馬込みに入り嫌がる素振り。向流しに入ると外に持ち出して追い上げる姿勢を見せましたが、全く加速がつかずほとんど見せ場なく大敗。今回に関しては基準外とみるべき。