第32回 ロジータ記念(S1)

【予想】
◎ケラススヴィア
〇カイカセンゲン
▲カルフレグランス
△ウワサノシブコ
△ハピネスマインド
△ディアリッキー
△ティーズアレディー

 牡馬相手のサバイバル戦はさすがに分が悪かったダービーグランプリのケラススヴィア。既に勝負付けが済んだ牝馬同士で同じ54キロなら、スンナリ先行して順当に勝てるとみました。叩いたカイカセンゲンが相手本線。

【レース】
 好スタートからケラススヴィアが先手を主張して2番手にウワサノシブコはほぼ想定通り。プレストレジーナ、ディアリッキーと続いてその外にハピネスマインド。カイカセンゲン、カルフレグランスは中団外。イヤサカ、クレモナは後方から。ペースは平均。終始ケラススヴィアをマークして進んだウワサノシブコが半馬身差で直線へ。残り100で競り勝ち先頭に立ちましたが、4コーナー3番手に取り付いたカイカセンゲンの末脚が上回り1着ゴール。混戦の3番手争いにはイヤサカが浮上。

【上位馬の寸評】
1着 カイカセンゲン
 この日はマイナス10キロの468キロ。叩いてここ照準にキッチリ仕上げてきた感じ。細目感はありません。レースはスタートひと息。張田騎手が気合をつけて外9番手から。向流しでは5番手に進出。更に追い上げを図り4コーナーでは3番手グループの一角。息の長い末脚を繰り出し、ゴール前でウワサノシブコを交わして1着ゴール。母子制覇を果たしました。正に素質開花で、今後古馬相手でも楽しみ。

2着 ウワサノシブコ
 この日はマイナス2キロの448キロ。前走から大きな変化はありませんが、馬体をキープして順調。レースは好スタートから2番手。逃げるケラススヴィアにジカ付けの形で真っ向勝負。2周目勝負処からは半馬身差で相手にプレッシャー。かなり追って追走しながら最後の直線では競り勝って一旦先頭。惜しくもカイカセンゲンに差し込まれましたが、正に渋さ満点で中身の濃い2着。

3着 イヤサカ
 この日はプラス5キロの476キロ。馬体をフックラ映して好調そのもの。レースはヤンワリ進めて後方12番手から。向流しでは外8番手。最終4コーナーではまだ前とかなり差がありましたが、上がりのかかる混戦に乗じて3着。トライアルでは先行して甘くなりましたが、差しに構えて味な競馬。

4着 ハピネスマインド
 この日はマイナス5キロの430キロ。特に変わらず前走並みの仕上がり。レースは小杉騎手がかなり気合をつけて外5番手から。向流しでは外6番手を追って追走。最後の直線は外から詰めて4着。なかなか見処のある走り。古馬の強豪相手に揉まれて地力強化は確かだし、長目の距離は合っていそう。

5着 クレモナ
 この日はプラス11キロの482キロ。ややコロンとした体型。気合乗りもひと息で気配は目立ちません。レースは後方11番手からの競馬。勝負処から追い上げを図り大外詰めて5着。展開に乗じた感もありますが大健闘。

10着 ケラススヴィア
 この日はプラス1キロの444キロ。小柄な馬体をフックラ映して春当時と変わりません。レースは好スタートから予想通りに森騎手がハナを主張。前半36秒9~51秒0は、関東オークスの37秒4~50 秒5とほぼ同じペース。勝負処からウワサノシブコに突かれて息の入らない流れになったのは確かですが、これに競り負けて馬群に吸収されたのは案外。レースの勝ちタイムは2分18秒台を想定していたのが20秒7。力を発揮できていないのは明らかで、遠征で過酷な競馬を強いられた影響があったか…。