第45回 帝王賞(Jpn1)

【予想】
◎テーオーケインズ
〇オメガパフューム
▲クリンチャー
△チュウワウィザード
△メイショウハリオ
△ノンコノユメ

 昨年の圧勝劇が記憶に新しいテーオーケインズ。JBCは取りこぼしたものの、平安Sは59キロを難なくクリアして更にスケールアップ。展開不問の自在性からも信頼度は高いとみました。

【レース】
 好スタートからオーヴェルニュが先手を主張。クリンチャー、テーオーケインズ、メイショウハリオの並び。チュウワウィザードは内々大事に。その外にオメガパフュームにノンコノユメ。序盤はスローに流れましたが、残り1000でスワーヴアラミスが一気に動いて俄然ペースアップ。前も抵抗したので4頭雁行の形。ここから一歩引いたのがメイショウハリオ。勝負処からオメガパフュームも接近して直線へ。一旦脚を溜めたメイショウハリオが、外に持ち出し残り200で先頭。内から脚を伸ばすチュウワウィザードを抑えて大金星。オメガパフュームは同じ脚になり3着まで。

【上位馬の寸評】
1着 メイショウハリオ
 この日はマイナス6キロの500キロ。物見もせずに落ち着いてパドックを周回。体調の波が少ない馬のようです。レースは出たなりに外4番手から。向流しでレースが動いた際には、外枠でもあり一旦控えて離れた5番手。コーナーでは内に潜り込んでロスなく進め、最後の直線で機を見て外へ。外から迫るオメガパフュームの圧力に負けることなく脚を伸ばし1着ゴール。うまい具合に運んだのは確かですが、2分3秒3の時計も悪くないし、堂々たる勝ちっぷり。

2着 チュウワウィザード
 この日は2走前の川崎記念からプラス3キロの491キロ。淡々とパドックを周回する姿はいつも通り。好調キープと判断。レースは好スタートから出たなりに内6番手から。レースが動いた際も我関せずでマイペースを堅持。4コーナー手前からマクって出るメイショウハリオがいなくなった処を内々進出。最後の直線は内2頭目を割って伸び惜しい2着。ロスなく運べたのが好走の要因ですが、この馬らしい渋い走りで衰えなしをアピール。

3着 オメガパフューム
 この日はマイナス4キロの460キロ。キッチリ仕上げてきた感じで程良い気合乗り。全く問題なし。レースは出たなりに外7番手から。向流しでレースが動いて先行勢にはややストレスのかかる流れ。それを見やって徐々にスパート。4コーナーでは前を射程圏内に入れて完全に勝ちパターン。ところがメイショウハリオとの追い比べで後れを取り、チュウワウィザードにも先着を許して3着。通ったコース取りの差もありますが、基本的にこの時期は今ひとつなのか…。

4着 テーオーケインズ
 この日はマイナス5キロの495キロ。スッキリ仕上がった体つき。適度に気合が乗って毛ヅヤもいい。レースは出たなりに外3番手から。向流しでスワーヴアラミスに並ばれましたが、特にペースは乱さず4頭併走の一角。手応え良く4コーナーではクリンチャーの外併走。最後の直線は一旦先頭を窺うシーンもありましたが、追ってからサッパリ伸びず離された4着は案外。レースが動いた際にストレスが掛かったのかもしれませんが、それにしても不可解な敗戦。

5着 クリンチャー
 この日はマイナス1キロの487キロ。特に変わりない気配で順調。チーク装着。レースは森騎手が気合をつけて外2番手から。向流しでは4頭併走の形。最終コーナーではオーヴェルニュを交わして先頭に立つ構えでしたが、そこまでで終了。抵抗できず先行集団から完全に脱落。ハナに行こうとして行けなかったのと、やはり道中のプレッシャーが敗因か。