第10回 優駿スプリント(S2)

【予想】
◎カプリフレイバー
〇ストーミーデイ
▲ミチノギャング
△インペリシャブル
△スティールペガサス
△ファルコンピーク
△ボンボンショコラ
△タイセイサクセサー

 世代レベルは並みとしても、スプリント路線の層が厚い今年の3歳。その中でも素質ピカイチのカプリフレイバーが、トライアル以上の仕上がりなら負けられない一戦。相手に注目したいのは血統的に距離適性が高そうなストーミーデイ。

【レース】
 予想通りカプリフレイバーが無理なくハナ。ボンボンショコラがこれを追い駆けてストーミーデイ、インペリシャブルに内からブロンディーヴァも先行態勢。中団インにスティールペガサス、外にタイセイサクセサー。ミチノギャング、キングキャヴィアは後方からで当然ながら超ハイペース。馬順に変動はなく2馬身リードして直線に向いたカプリフレイバーが、トライアルの時計を0秒4詰めて逃げ切り。ロスなく立ち回ったブロンディーヴァが2着で、大外伸びたキングキャヴイアが3着。

【上位馬の寸評】
1着 カプリフレイバー
 この日はプラス3キロの512キロ。攻め強化して馬体回復、馬っぷり、気合乗りともに上々。レースは労せずしてハナに立って快調にハイラップの逃げ。後続に動く暇を与えず2馬身リードして直線へ。それを保ったまま危なげなく1着ゴールを駆け抜けました。マダマダ成長余力十分で上の世代との対決が楽しみ。

2着 ブロンディーヴァ
 この日はプラス4キロの521キロ。近走ひと息ですが、相変わらず馬っぷりは冴えており気配落ちなし。レースはスタートの出はさほどでもありませんでしたが、御神本騎手が気合をつけて内4番手から。ロスなく運んで最後の直線は内を突いて2着。巧く運んだにしても中身の濃い競馬。やはり母父バクシンオーの血が色濃く出て本質スプリンター。

3着 キングキャヴィア
 この日はマイナス7キロの521キロ。太目が絞れて良化歴然。悠然とパドックを周回する姿にスケールの大きさを感じさせます。レースは本橋騎手が腹を括った待機策。後方14番手から最後の直線は大外に回して追い込み3着。展開に乗じた面があるとはいえ、素質は紛れもなくオープン級。

4着 スティールペガサス
 この日はマイナス5キロの489キロ。ひと頃に比べると体つきがスカッとして好気配。レースは的場騎手が気合をつけて内6番手から。終始内々を運んで最後の直線もイン狙い。やや前が壁になって窮屈な処もありましたが、脚を伸ばして4着はマズマズの内容。サウスヴィグラス産駒でも距離こなしそうなタイプ。

5着 ストーミーデイ
 この日はプラス15キロの491キロ。決して太目感はなく戻した分と判断。力を出せる仕上がり。レースは笹川騎手が気合をつけて外3番手へ行きましたが、勝負処から置かれ気味になり流れ込んでの5着。血統背景を見込んで注目しましたが、除外を挟んで間隔があき、まだ中身が伴っていないのか…。

6着 タイセイサクセサー
 この日はマイナス1キロの531キロ。メンバー随一の巨漢。迫力十分の好馬体が目を引きます。レースは外9番手からの競馬になり、外詰めて6着。器用さに欠ける追い込みタイプで、フルゲートの捌きが難しかったのか。それほどの力差は感じません。

8着 インペリシャブル
 この日はマイナス4キロの458キロ。馬体を維持して落ち着きもありマズマズ。レースは大外から内を窺いつつ外4番手から。4コーナーでは2番手に進出しましたが、最後甘くなって着外。スピード能力非凡ですが、この馬の場合はもう少し長目の距離で楽に先行する形がベター。

9着 ミチノクギャング
 この日はプラス5キロの483キロ。少々コロンとした体型ですが、適度に気合が乗ってデキ維持。レースは後方に置かれる競馬で見せ場なし。外枠で連続好走してきましたが、このメンバーで最内を引いて後手に回っては厳しい。内枠加味で人気を集めましたが、それが裏目に出た形。

第23回 京成盃グランドマイラーズ(S3)

【予想】
◎キャプテンキング
〇リッカルド
▲グレンツェント
△カジノフォンテン
△サルサデイオーネ
△ベンテンコゾウ
△サダムリスペクト

 1年ぶりの川崎マイラーズが内容十分の3着で改めて地力の高さをアピールしたキャプテンキング。さきたま杯は出遅れで度外視。二度叩いてほぼ復調なったとみれば本領発揮に期待。リッカルド本線に手広く。

【レース】
 外からサルサディオーネがハナを主張は予想通り。キャプテンキング、リッカルドと続いてカジノフォンテンは内4番手。その外にグレンツェント。ベンテンコゾウは最後方から。ペースは平均。追い駆けるキャプテンキングを振り払うように直線に向いたサルサディオーネ。これを追うカジノフォンテンのデッドヒートになりましたが、カジノフォンテンが競り勝って嬉しい重賞初勝利。グレンツェントが3着。

【上位馬の寸評】
1着 カジノフォンテン
 この日はプラス5キロの549キロ。抜群の馬っぷりに翳りなし。程良く気合も乗って好調キープ。レースは共倒れになった前走を踏まえ、張田騎手が外をチラ見しつつ控えて内4番手から。意外に折り合いスムーズ。あとは流れに乗って経済コースをロスなく進め、最後の直線はサルサディオーネに馬体を併せ叩き合い。競り勝って重賞レース初制覇を果たしました。この展開は想定通り。内に入る競馬でどうかとみていましたが、逆にこれをプラスに転じてマイラーとしての資質の高さを改めてアピール。

2着 サルサディオーネ
 この日はプラス9キロの529キロ。これは過去最高体重。華奢な印象を払拭して適度な気合乗り。レースは当然先手主張でカジノフォンテンが控えるのは織り込み済み。この馬として平均ペースの逃げ。勝負処からキャプテンキングが絡んで来ましたが、これを振り切って1馬身差で直線へ。最後はカジノフォンテンに競り負けましたが、頑強に抵抗して2着と、得意の船橋コースで完全燃焼。

3着 グレンツェント
 この日はプラス1キロの472キロ。年齢的に上積みまでは感じませんが、活気があり順調そのもの。レースは出たなりに外5番手から。勝負処からマクり上げる形で大外へ。詰め寄っての3着は合格点の内容。前2頭に上手く捌かれました。

4着 リンゾウチャネル
 この日はマイナス5キロの502キロ。相変わらずの好馬体でデキ落ちなし。レースは出たなりに外8番手から。勝負処から追い上げを図り4コーナーでは離れた6番手。最後は外詰めて4着に押し上げました。南関の重賞レベルでは通用?とみていましたが、ハード調教をこなしつつ仕上げが軌道に乗った感じ。このマイルくらいが合っていそう。

5着 ベンテンコゾウ
 この日はプラス1キロの516キロ。どっしりと風格を漂わせ一連の好調キープ。レースは全く行き脚がつかず最後方から。御神本騎手が追い通して進出を図り4コーナーから大外へ。一応掲示板入線を果たしましたが、逃げ切った昨年とは対照的な走り。最近は序盤の行き脚が今イチ。差しに構えるとどうも勝ち切れない。

7着 リッカルド
 この日はプラス6キロの507キロ。馬体をフックラと映して休み明け好走の反動なし。レースは矢野騎手が多少気合をつけて外3番手、理想的なポジション。ただし3、4コーナーでステッキが入り反応今イチ。最後の直線での追い比べで後れを取り7着は案外。近走マイル路線で再び存在感を発揮してきましたが、やはり9歳という年齢は隠せないか…。

10着 キャプテンキング
 この日はプラス9キロの527キロ。気合乗りは十分ですが、数字通りやや重目残り。レースは今回はスタートを決めて真島騎手が前に出して行き2番手。勝負処からサルサディオーネを積極的に追い駆け勝ちに行く競馬。ただし振り切られてしまいこの結果は拍子抜け。重目もありますが、まだ中身が伴っていないのか…。

第56回 関東オークス(Jpn2)

【予想】
◎アクアリーブル
〇レーヌブランシュ
▲セラン
△ルイドフィーネ
△レイチェルウーズ
△クリスティ
△ミリミリ

 千八延長の東京プリンセス賞は急かさずに終始自分のペース。満を持して抜け出し全く危なげがなかったアクアリーブル。JRA勢が決定打今イチ。距離が延びて更に真価発揮のこの馬の優位は動かないとみました。JRA勢では一連のダート実績からクロフネ産駒のレーヌブランシュが筆頭。

【レース】
 レーヌブランシュが逃げる態勢でしたが、三浦アールクインダムが主張して、アクアリーブルが好スタートからサッと2番手。3番手に引いたレーヌブランシュに外からクリスティーが併走。直後にセラン、ルイドフィーネと有力処が前を占める形。2周目の向流しで少々動きがありましたが、大勢に影響なし。4コーナーで先頭に並び駆けたアクアリーブルが一旦は抜け出しかかりましたが、外に切り替えたレーヌブランシュの勢いが上回り残り200で先頭。1着ゴールを駆け抜けました。

【上位馬の寸評】
1着 レーヌブランシュ
 この日はプラス5キロの455キロ。少々間隔はあきましたが、緩めず乗り込まれて落ち着きも伴い好仕上がり。レースはスタートして一旦は逃げる態勢でしたが、譲って内3番手から。道中の折り合いはスムーズ。勝負処でも前2頭を睨んで慎重な立ち回り。最後の直線は外に切り替えて残り200で先頭。正に正攻法のお手本のような競馬で抜け出しました。クロフネ最晩年の産駒として、今後のダート路線での活躍が楽しみ。

2着 アクアリーブル
 この日はプラス1キロの480キロ。タフな競馬が続いていますが、丸みを帯びた馬体に疲労感なし。レースは好スタートを決めて逃げるアールクインダムの2番手。終始自分のペースで最終コーナーでは先頭に並びかける形。これまでのレースぶりと血統背景から長距離対応に自信満々、積極的な立ち回り。結果は勝ち馬に巧く脚を使われ3冠ならずですが、これは展開のアヤ。今後再び対戦するであろう相手に雪辱は容易。

3着 クリスティ
 この日は増減なしの482キロ。一見して芝向きのイメージでそれほどのインパクトはありません。レースはデムーロ騎手が抑え気味に外4番手から。道中は終始レーヌブランシュと馬体を併せる形。スパートのタイミングも一緒に直線に向きましたが、最後は脚が上がってしまい離された3着。それでも初ダートでこの走りなら十分に及第点で今後が楽しみ。

4着 ルイドフィーネ
 この日はマイナス3キロの443キロ。ギリギリのラインで使われており上積みは感じませんが、レースに行っての勝負根性に期待といったところ。レースは好スタートから内5番手のイン回りはほぼ予想通り。ロスなく立ち回って最後の直線は外へ。正味目イチの4着ですが、距離を延ばしても崩れないのがこの馬の真骨頂。素質高いのは確か。

5着 セラン
 この日は海外帰りで485キロ。1月の中山を使った際より少しでも増えてきたのは好材料で落ち着きあり。レースは出負け気味のスタート。外5番手からの競馬で流れには乗れていましたが、もうひとつメリハリがなくそのポジションで流れ込んだ程度。同じダート2勝の勝ち馬に比べると物足りない走り。復調途上ということでしょうか…。

第66回 東京ダービー(S1)

【予想】
◎ゴールドホイヤー
〇プラヴール(競走除外)
▲ティーズダンク
△マンガン
△コバルトウィング
△デスティネ
△ウタマロ
△エメリミット

 距離延びて良さそうな雰囲気を醸し出していたゴールドホイヤーが、大きく時計を更新して羽田盃を圧勝と想像の上を行く充実ぶり。再戦メンバーで二千に延長なら、前捌きで2冠達成濃厚とみました。相手は混沌。

【レース】
 予想通り内からファルコンウィングが先手主張。これを追い駆けたのがウタマロ、ボンモマンで、エメリミットは一旦引く形。中団にゴールドホイヤー、ティーズダンク、マンガンなどがひしめき合い平均ペース。勝負処からコパルトウィングが動いて前に接近。最後の直線、粘るファルコンウィングに内を突いてティーズダンク、外に回してエメリミット、更に外からマンガンが迫り激しい叩き合いになりましたが、これを制したエメリミットが波乱を演出。

【上位馬の寸評】
1着 エメリミット
 この日はマイナス5キロの465キロ。月イチのローテーで馬体キープ。気合も乗って好調間違いなし。レースは山口達騎手がかなり気合をつけて逃げる勢い。主張してきたファルコンウィングに行かせて内4番手に引く形。意外に折り合いスムーズ。勝負処からは追って前を追い、4コーナーは思い切って大外へ。更に外からマンガンが迫って来ましたが、残り100で先頭に立って凌ぎ切りました、今回内枠を引いて乗り難しいのではと危惧していましたが、長く脚を使って堂々たる勝ちっぷり。距離延びていいタイプ、とりあえず世代間では一歩リード。

2着 マンガン
 この日はプラス3キロの454キロ。コンパクトにまとまった体つき。それほどのスケールは感じさせないし少々テンションも上がり気味ですが、この馬は実戦タイプ。レースは出たなりに内に寄せて中団9番手から。勝負処から町田騎手がステッキを振るって大外をマクり上げ直線へ。一歩先に抜け出したエメリミットとの叩き合いになりましたが、惜しくも首差及びませんでした。かなり追わせるタイプ。いくらか時計のかかる決着になったのも幸いしたか…。間違いなく距離は延びれば延びるほどいい。

3着 ティーズダンク
 この日はプラス2キロの494キロ。体重の割にスッキリした体つきの馬で減らなかったのは好感。前走のデキ。レースは出たなりに中団7番手から。途中で内に潜り込み脚を溜める格好。手応え良く進出して直線もイン狙い。一旦は抜けるシーンもありましたが、最後は外2頭の末脚に屈しました。この馬の場合全日本2歳優駿で3着したように、千六くらいで一瞬のキレを生かす競馬が合いそう。先着2頭とは距離適性の差が出たか…。

4着 ブリッグオドーン
 この日はプラス2キロの479キロ。ここ一連と同等の気配ですが、以前より落ち着きが出たのは好感。レースは水野騎手が気合をつけても行き脚がつかず後方から。直線だけでメンバー最速の脚を使って4着は、他の人気処の凡走があったにせよ、評価できる内容。時計の速い決着への対応が課題に。

5着 ゴールドホイヤー
 この日はプラス7キロの492キロ。ひと息後の羽田盃を激走後ですが、最終追いを大井で行い調整に怠りなし。太目感はありません。パドックでは気合を表に出さないタイプ。レースはほぼ出たなりに外8番手から。脚質的にはこんな処かもしれませんが、道中の行きっぷりが今イチ。勝負処からマクって出たマンガンにも押され気味で黄信号。ほとんど見せ場のない5着に終わりました。2走目の反動や剥離骨折の影響もあったか…。

第24回 さきたま杯(Jpn2)

【予想】
◎キャプテンキング
〇ジャスティン
▲ブルドッグボス
△ノブワイルド
△ノボバカラ
△ゴールドクイーン
△ブルベアイリーデ

 距離の守備範囲は広いキャプテンキング。ただし、ベストはゴールドC、フジノウェーブ記念の鮮やかな勝ちっぷりから千四。太目叩いての変わり身を見込めば、人気的にも狙い目とみました。ジャスティン本線に手広く。

【レース】
 競りも予想されたゴールドクイーンが大きく躓くアクシデント。対照的に好スタートを決めたノブワイルドが労せずしてハナ。サイタスリーレッド、キャプテンキングと続いて内にノブバカラ、その外にブルドッグボス。ジャスティン、ブルベアイリーデは中団。当然ハイペースでもノブワイルドには楽な逃げ。残り600からペースアップしたノブワイルドは後続を4馬身リードして直線へ。一旦は逃げ切り態勢でしたが、残り100で甘くなりノボバカラ1着、ブルドッグボス2着。

【上位馬の寸評】
1着 ノボバカラ
 この日はマイナス6キロの501キロ。重苦しさが抜けて適度な発汗と気合乗り。絶好のデキ。レースは好スタートからテン乗りの森騎手が気合をつけて内4番手の好ポジション。勝負処から一旦は置かれましたが、離れた2番手を追って追走。最後の直線は森騎手の檄に応えて渋く脚を伸ばし1着ゴール。交流Vは4歳かきつばた記念以来4年越し。衰えぬ力量と今のデキの良さをアピールしました。

2着 ブルドッグボス
 この日はプラス7キロの529キロ。抜群の馬っぷりは健在で適度な気合乗り。レースは好スタートから御神本騎手が気合をつけて外5番手。まずは理想のポジションをゲット。最終コーナーでは内3番手。直線は外に切り替えて2着。勝ち馬に巧く捌かれたのと斤量差の分の敗戦。全く衰えを感じさせないし、千四ベストを改めてアピール。

3着 ノブワイルド
 この日はマイナス6キロの500キロ。パドックではあまり気合を表に出さないタイプ。毛ヅヤ上々でここ一連のデキ。レースは近走同様に抜群のスタートを決めてハナ。35秒2~47秒6の前半ラップは、昨秋逃げ切ったオーバルスプリントとほぼ同じ。JBCの34秒1~46秒5に比べればはるかに楽な単騎マイペース。残り600からギアチェンジしてハロンラップ11秒4。ここで後続に水を開けて4馬身リードして直線へ。ただし残り100で脚が止まり2頭に差し込まれました。やはり斤量が軽くなると行き脚が違ってくるし、自身の能力は出し切った競馬。

4着 ブルベアイリーデ
 この日はマイナス3キロの487キロ。馬体的にそれほどのインパクトはありませんが、落ち着きを伴い好仕上がり。レースはスタートひと息で中団8番手から。徐々に追い上げを図ったものの、最終4コーナーではまだ2番手とも開き。終い猛然と追い上げたものの4着まで。小回りコースのスピード競馬に戸惑っていた印象。それでこの結果なら交流重賞にもメド。

5着 ジャスティン
 この日はマイナス5キロの485キロ。馬体は維持できているし、東京スプリントの当時と比べると落ち着きがありハイレベル安定。レースはスタートのタイミングひと息でポジションを掴めず中団から。向流しから動いて4コーナー5番手まで進出しましたが、根が逃げ先行だけにそこからもうひと脚というわけにはいかず5着まで。レース前の展開予想では、ノブワイルド、ゴールドクイーンの競りを離れた3番手でしたが、序盤の運びに誤算。距離云々よりもやはりモマれる競馬になると?

7着 キャプテンキング
 この日はマイナス7キロの518キロ。数字通りに前走時に比べると馬体スッキリ。適度に気合も乗り変わり身十分。レースは出遅れ。和田騎手が気合をつけて外3番手へ。ただし3コーナー過ぎから手応えが怪しくなり次々に吸収される形。やはりこのメンバーで最初からハンデを背負っては厳しかった様子。馬の気配は間違いなく良くなっているので、次走で改めて注目。

第65回 大井記念(S1)

【予想】
◎ストライクイーグル
〇タービランス
▲サウンドトゥルー
△クインズサターン
△ジョーストリクトリ
△バンズーム
△オールブラッシュ

 金盃は内に入って行きっぷりが悪くサウンドトゥルーに圧倒されたストライクイーグル。前走のブリリアントCは外枠先行で即反撃。ヨーイドンの瞬発力勝負でノンコノユメに競り勝った点に価値。今回も外枠から同様のパターンに持ち込みもう一丁の期待。実力通りタービランス、サウンドトゥルーが相手。

【レース】
 他に何が何でもの逃げタイプがおらず、内枠からオールブラッシュが先手主張は予想通り。これがやや速目のペースで飛ばして、8馬身近く離れたグリードパルフェ以下はほぼ平均ラップ。タービランス、ストライクイーグル、マルカンセンサーが上位グループで、サウンドトゥルーも早目に進出の構え。3馬身リードして直線に向いたオールブラッシュに後続が殺到。一旦は先頭に立ったタービランスを残り50で交わしたストリクイーグルが重賞V2を果たしました。

【上位馬の寸評】
1着 ストライクイーグル
 この日は増減なしの513キロ。厳冬期に比べると馬体がスカッとして好調キープ。レースは御神本騎手が気合をつけて外4番手から。勝負処から動く気配でしたが、意外に反応が鈍く少々ポジションを下げて5番手で直線へ。そこからサウンドトゥルーと馬体を合わせて追い込み態勢。サウンドトゥルーを置き去りにして前を追い、残り50で先頭に立ち1着ゴールを駆け抜けました。ヨーイドンの瞬発力勝負の前走とは一転して、今回はサバイバル戦を競り勝つ着差以上の好内容。再び旬を迎えました。

2着 タービランス
 この日はプラス4キロの536キロ。移籍を繰り返してきた7歳ですが、好馬体は健在で、年齢を感じさせぬ活気。レースは出たなりに外3番手、実質は2番手から。道中の行きっぷり上々。最後の直線は手応え良くマルカンセンサーとの併せ馬から一旦は先頭に立ちましたが、惜しくも交わされて2着。流れに乗って力を出し切った競馬、崩れないのが強味。

3着 オールブラッシュ
 この日はマイナス3キロの492キロ。パドックの外々を活気十分に周回。馬体を大きく見せて好調。奇襲作戦が奏功した報知オールスターCを考えると、典型的な逃げ不在の今回、内枠から行きそうな気配はありましたが、案の定ハナへ。しかも道中後続を8馬身近く離しての大逃げ。最終コーナーでは3馬身リードして直線へ。残り200でタービランスに交わされましたが、執拗に抵抗して3着は立派。年齢的に変わり身は期待薄ですが、こういった逃げ不在のケースはマーク必須。

4着 マルカンセンサー
 この日は増減なしの512キロ。牝馬離れした雄大な馬格はいつも通りですが、大分毛ヅヤ良化。レースはメンバーと枠を考慮して的場騎手が前に出して行くのは予想されたこと。内4番手を進み、勝負処から内をすくうようにポジションを上げて4コーナー2番手。最後の直線はタービランスと並んで前を交わす勢いでしたが、競り合いで後れを取り4着は現状力の差か。牝馬重賞なら手が届く範囲に。

5着 サウンドトゥルー
 この日はマイナス1キロの469キロ。いい意味での平行線。モッサリ感はありません。レースは森騎手がある程度気合をつけて内へ馬を寄せつつ7番手から。最終4コーナーではほぼストライクイーグルと併走。併せ馬の形で追い込み態勢でしたが、意外にアッサリ後れを取って5着。このレースぶりを見ると衰えは否めないか…。

第12回 川崎マイラーズ(S3)

【予想】
◎カジノフォンテン
〇キャプテンキング
▲クリスタルシルバー
△リッカルド
△グレンツェント
△サルサディオーネ
△ワークアンドラブ

 破竹の4連勝カジノフォンテンが、上の世代との重賞初手合わせ。活躍馬の母は基本マイラーだし、父の産駒も短目の距離に良績で千六あたりがベスト。外枠も競馬がし易くパワー先行で押し切り期待。1年ぶりでもキャプテンキングを相手に強調。

【レース】
 ワークアンドラブがスタート後に大きく内にヨレるアクシデント。当然先手主張はサルサディオーネで、外2番手にカジノフォンテンも予想通り。その外にリッカルド、内にキャプテンキング。離れた5番手にグレンツェント。ペースはほぼ平均。勝負処からリッカルドが動いて4コーナーでは先行3頭雁行。直後にグレンツェントも接近。一旦は先頭に立ったリッカルドを残り100で捕らえたグランツェントが、久方ぶりの勝利を収めました。

【上位馬の寸評】
1着 グレンツェント
 この日はマイナス8キロの471キロ。前走に続いての馬体減ですが、フックラ映して活気もありキッチリ仕上げてきたと判断。レースはスタートはそうでもありませんが、ワークアンドラブが内にヨレた隙に巧く内に潜り込む形。離れた5番手をスンナリと理想形。リッカルドのスパートを待って追い出し4コーナー接近。最後の直線、残り100で前を交わし久々に重賞をゲットしました。高齢で今以上の変わり身は期待薄ですが、千六が合っているのと、今回は展開ハマった。

2着 リッカルド
 この日はマイナス3キロの501キロ。4ヶ月ぶりですが、入念に乗り込まれて好仕上がり。パドックでは周回を重ねつつ気合アップ。レースは出たなりに外3番手から。道中の行きっぷりスムーズ。勝負処から動いて4コーナーでは前2頭に並び駆ける形。最後の直線、一旦は先頭に立ちましたが、グレンツェントに屈して2着。今回の流れを無理なく追走できるあたり、スピードに衰えなし。むしろこのくらいの距離が合っているのかも。

3着 キャプテンキング
 この日はプラス16キロの525キロ。弾力勘に富んだ好馬体を誇る馬。休養明けでも相変わらず馬は良く見せますが、見た目に少々立派な感じ。レースは好スタートから馬なりで内3番手は想定通り。行きっぷりも悪くありません。ただし勝負処からリッカルド、更にはグレンツェントのスパートを受け、若干前が窮屈になり自身スパートの機を逸した感じも。最後再び迫る気配を見せましたが3着に終わりました。それでも滑り出しとしては上々で、次は狙ってみたい。

4着 アンサンブルライフ
 この日はマイナス6キロの499キロ。高齢を迎えましたが、馬体にボリューム感が出て衰えなし。レースは的場騎手が気合をつけて離れた内6番手から。勝負処から追って前を追走。終い外から詰めて4着は大健闘。過去交流のさきたま杯で4、3着がありますが、それと同じようにロスなく進めての上位食い込みは、さすが的場騎手という捌き。

5着 カジノフォンテン
 この日はマイナス4キロの544キロ。雄大な馬っぷりに落ち着きも伴いひと味違う風格。レースはスタートはひと息でも無理なく外2番手。サルサディオーネを行かせてこのポジションは張田騎手も恐らく目算通り。ただし、近走に比べるとやや力みも。4コーナーではリッカルドに並ばれて3頭雁行の中。最後の直線では脱落して掲示板確保がようやくでした。重賞挑戦で若干の気負いとプレッシャーがあったのでしょうか。これを糧に更なる成長を期待。

6着 クリスタルシルバー
 この日はプラス4キロの489キロ。パドックではそれほど気合を表に出さない馬。特に目立ちませんが、叩いた分は上向きと判断。レースは出たなりに中団8番手を進みましたが、手応えサッパリで流れ込んだ6着。まだ復調途上。

第34回 東京湾カップ(S2)

【予想】
◎デスティネ
〇マンガン
▲エメリミット
△サンスクリット
△チョウライリン
△ヘブンリーキス

 大井のクラシックTRでブラヴールと同じタイミングで動いて接戦を演じたデスティネ。あの走りができれば前走のブルーバードCは当然の勝利。船橋コースへの適性が高く競う面の成長も確かなら信頼。マンガン、エメリミットとの差し比べ。

【レース】
 逃げ馬サンスクリットがハナを主張。出遅れたエメリミットが2番手に行き、レイワデジタル、マーヴェルクエストの並び。デスティネは中団からでマンガンは後方から。ペースは平均。3コーナーで先頭に並び駆けたエメリミットが4コーナー先頭。最後の直線で一旦は後続を突き放しましたが、これを外豪快に差し切ったのがマンガン。デスティネはやや水が開いた3着。

【上位馬の寸評】
1着 マンガン
 この日はプラス3キロの451キロ。休み明けを叩いての大きな変化は感じませんが、馬体をキープしてすこぶる順調。レースは出脚ひと息で後方10番手からは想定内。他の有力処より仕掛けを遅らせるというか、これが脚質なのでしょう。4コーナーでは大外に回してまだ前とは距離がありましたが、段違いの末脚で測ったような差し切り。これまで左回りの重賞2着3回と涙をの呑んでいましたが、悲願の勝利。間違いなく距離延びていいタイプでダービーでもソコソコには。

2着 エメリミット
 この日はプラス2キロの470キロ。完成度が高く、落ち着き払った好気配。レースは出遅れ。山口達騎手が気合をつけて2番手へ。3コーナーで先頭に並び駆け、4コーナー先頭。最後の直線、一旦は3馬身ほど抜けましたが、ゴール寸前交わされて惜しい2着。内容的には勝ち馬に匹敵。馬込みでモマれた際は未知数ですが、外目スンナリなら崩れないし長目の距離もこなしそう。

3着 デスティネ
 この日はプラス1キロの470キロ。体重は変わらずとも以前より体つきがフックラして落ち着きもあり成長が窺えます。レースは出たなりに外7番手から。勝負処からスパートして3コーナーでは離れた3番手。更に前を追いましたが、エメリミットは捕まえ切れずマンガンには追い抜かれて3着。少々不満の残る内容で、もっとジックリ構えた方がいいのか…。

4着 シナノパワー
 この日はマイナス4キロの501キロ。馬体フックラ、活気があり連勝の勢いを感じさせます。レースは向正面10番手からマンガンと同じタイミングでスパート。4コーナーでは4番手。流れ込む形で離された4着。ほぼ力通り。

5着 ドテライヤツ
 この日はマイナス4キロの451キロ。馬体の造りはここ一連と同等でハイレベル安定。レースは例によって後方からの競馬でひと脚使って5着。現状重賞ではこれが精一杯。

第32回 かしわ記念(Jpn1)

【予想】
◎サンライズノヴァ
〇アルクトス
▲モズアスコット
△ワイドファラオ
△ルヴァンスレーヴ

 少頭数とはいえ見処満載の好メンバー。連軸としてはサンライズノヴァ。器用さに欠ける追い込み馬でも、ベストの左回り千六、紛れのない頭数、デキの良さをトータルして連軸信頼。アルクトス以下も僅差。

【レース】
 好スタートを決めたワイドファラオの逃げ。2番手にルヴァンスレーヴが行ってアルクトス、モズアスコットの並び。ケイティブレイブは中位で折り合いに専念。その後ろにサンライズノヴァ。単騎マイペースに持ち込んだワイドファラオが2馬身リードして直線へ。速い上がりでまとめて付け入る隙を与えませんでした。内を突いたケイティブレイブが2着。

【上位馬の寸評】
1着 ワイドファラオ
 この日はプラス6キロの506キロ。短期放牧明けですが、相変わらず馬っぷり上々で力強い踏み込み。申し分ない仕上がり。レースは好スタートから単騎逃げ。2番手のルヴァンスレーヴが大事に乗ったのでスローペース。勝負処から徐々にリードを広げて2馬身差で直線へ。ヨーイドンの競馬で終い3ハロン36秒3でまとめ、後続の追撃を許しませんでした。若干伸び悩み気味だったとはいえ素材の良さをアピール。ただし、展開に恵まれたのも事実で、次走で改めて真価を問われる。

2着 ケイティブレイブ
 この日はマイナス3キロの521キロ。元々やや太目に映る体型。気合は乗っておりほぼ普段通り。この馬の逃げも予想されましたが、出たなりに内5番手で折り合いに専念は強敵を意識したためか。道中はロスなく進めて脚を溜め込む競馬。最後の直線は内を突いて2着争いを制す形。基本的なスピード能力は高く、今回はそのスピードをヨーイドンの瞬発力勝負で巧く生かした感じ。再び長岡騎手の好騎乗で古豪健在をアピールしました。

3着 サンライズノヴァ
 この日はマイナス5キロの529キロ。好馬体に落ち着きも伴い仕上がり上々。レースはスタート躓いて出て外6番手から。位置的には定番ですが、追い上げを図ろうとしたところでレースのピッチが上がり、差を詰めるのがままならず、かなり水が開いた状態で直線へ。外から詰めて3着と格好はつけましたが、完全な展開負け。この脚質だけに仕方ないところか…。

4着 アルクトス
 この日はプラス10キロの558キロ。スケールの大きな馬っぷりに適度な気合乗りで好調間違いなし。レースはこの馬の逃げも想定されましたが、ほぼ馬なりで外3番手から。勝負処から動いて2番手に上がりましたが、最後の直線では2着争いから脱落して4着。それほど溜めて味があるタイプではなく、結果論ですが、この流れなら思い切って行ってしまった方が良かったかも。

5着 ルヴァンスレーヴ
 この日はプラス9キロの499キロ。注目の復帰戦ですが、見た目に太目感なし。ただし今イチ覇気に欠ける感じも。レースはデムーロ騎手が行きたがる馬をなだめるように外2番手から。途中からリズムを回復しましたが、最後の直線では3頭雁行の2番手争いから退いて5着。中身が伴っていなかったようで、叩いての変わり身に期待。

6着 モズアスコット
 この日はマイナス6キロの488キロ。均整の取れた好馬体で落ち着きあり。レースはやや躓き気味でもそれほどのハンデにはならす外4番手から。ただし勝負処で早くも反応が怪しくなり黄信号。サッパリ伸びる気配もなくギブアップ。本質力の要るダートは?なのかもしれませんが、それにしても拍子抜け。

第65回 羽田盃(S1)

【予想】
◎コバルトウィング
〇ティーズダンク
▲ファンシーアップ
△グリーンロード
△ブラヴール
△ゴールドホイヤー
 JRA1勝馬とはいえ、結構強いメンバーといい勝負をしてきたコバルトウィング。京浜盃で早速その片鱗を披露。叩いて距離延長なら信頼。ただしティーズダンク以下、上位陣は拮抗。

【レース】
 逃げ馬ファルコンウィングがハナを主張は予想通り。好スタートを決めたゴールドホイヤーが2番手。グリーンロードが3番手で意外な緩ペース。それでもブラヴールは後方から。
2馬身リードして直線に向いたファルコンウィングですが、山崎誠騎手が満を持して追い出したゴールドホイヤーが残り150でこれを交わし、一気に突き抜けました。ブラヴールが追い込んで2着。

【上位馬の寸評】
1着 ゴールドホイヤー
 この日はプラス3キロの485キロ。ジックリ調整を積まれて太目感なし。割とおっとりしたタイプ。レースは好スタートからファルコンウィングを行かせて2番手。前は眼中になく大事に大事に。後続馬に動きがなく終始自分のペース。最後の直線、満を持して追い出すと残り150で先頭。危なげなく1着ゴールを駆け抜けました。正に勝って下さいと言わんばかりの競馬ですが、1分53秒3の時計は及第点。間違いなく距離延びていいタイプで2冠も視野。

2着 ブラヴール
 この日はプラス7キロの500キロ。全く太目感なく適度な気合乗り。充実顕著。レースは本橋騎手が気合をつけて行きましたが、やはりテンの行き脚は鈍く後方9番手から。明らかな先行ペースを追って追走する形。かなり厳しい状況でしたが、4コーナーでマクり上げて大外。持ち前の息の長い末脚を駆使して2着に押し上げました。今回に関しては展開負けで、改めて実力の程を示すレース内容。当然東京ダービーの有力候補。

3着 ファルコンウィング
 この日はマイナス1キロの486キロ。かなりローテーションが混んでいるので大きな変化は感じませんが、一連のデキ。レースは当然ながら先手主張。ニューイヤーCで圧倒されたグリーンロードがスタート今イチで控えたのと、2番手のゴールドホイヤーが壁になって意外な単騎マイペース。2馬身リードして直線に向きアワヤのシーンもありましたが、2頭に交わされて3着は、展開の恩恵を加味しても大健闘。

4着 ティーズダンク
 この日はプラス6キロの492キロ。馬体増好感、気合も乗って前走以上。レースは出たなりに外7番手から。勝負処から押し上げて4着は展開を考えれば致し方ないところですが、ブラヴールには決め手の差を見せつけられた格好。

5着 モンゲートラオ
 この日はマイナス3キロの470キロ。見た目は前走並みですが、叩いた分の良化は見込めそう。レースは相手関係を考えて的場騎手が腹を括った待機策。直線だけで内を突いて5着は。ほぼ力通りの結果。

7着 コバルトウィング
 この日はマイナス6キロの511キロ。多少重目に映った馬体が引き締まり気合乗り十分。型通りに良化。レースは矢野騎手が気合をつけて出ましたが、意外に行き脚がつかず後方8番手から。勝負処から脚を使って追い上げ4コーナーでは5番手に取り付きましたがそこまで。正直拍子抜けで評価が揺らぐ。