第66回 ダイオライト記念(Jpn2)

【予想】
◎アナザートゥルース
〇マスターフェンサー
▲ダノンファラオ
△エルデュクラージュ
△リンゾウチャネル
△トーセンブル

 日本テレビ盃ではサルサデイオーネと33秒8のスプリント戦並みのペースで競り合ったアナザートゥルース。リズムを崩したかに見えたが、前走の東海ステークスが差して2着とダメージ回復。森騎手で連覇に視界良好。当然JRAの争い。

【レース】
 逃げ候補のリンゾウチャネルが控えたので、内からアナザートゥルースがハナ。これをマークがエルデュクラージュでダノンファラオは外3番手から。その直後にマスターフェンサーで有力処は一団。終始間隔を詰めて追走のエルディクラーズが最終コーナー先頭。逃げ込みを図りましたが、一旦は置かれたダノンファラオが終い猛然と伸びで豪快な差し切り。アナザートゥルースは3着に終わりました。

【上位馬の寸評】
1着 ダノンファラオ
 この日はマイナス4キロの525キロ。いつも良く見せる馬ですが、パドックの外目を活気十分に周回する姿はこれまでで一番。レースはやや跳び上がるようなスタートでも大過なく外3番手。終始前2頭をマークする形。勝負処からやや置かれ気味になり3馬身ほどの差で直線に向きましたが、川田騎手のアクションに応えて鋭く反応、豪快に差し切りました。少頭数の外枠で注文通りの競馬とはいえ、更にスケールアップは確か。

2着 エルデュクラージュ
 この日はマイナス19キロの499キロ。休み明けの前走が重目で、これは絞れた分。適度な気合乗りで好気配。レースは好スタートから出たなりに外2番とと上々の滑り出し。向流しに入るとほぼ併走で相手にプレッシャーをかける形。手応え優勢に4コーナー先頭。逃げ込みを図りましたが、最後はダノンファラオの強襲に遭い2着。外目番手の好走パターンに持ち込み完全燃焼。

3着 アナザートゥルース
 この日はマイナス1キロの483キロ。ほぼいつもと同じ雰囲気ですが、兄のサウンドトゥルーと酷似。レースは出森騎手が多少気合をつけて内からハナ。超スローで逃げ切った昨年よりは速い流れですが、無理のないペース。ただし向流しからエルデュクラージュに並ばれて少々息の入らない逃げ。最終コーナーでは交わされ気味。抵抗したものの競り負けて3着。これが外枠ならもう少し違った流れ、結果になったかも。好走パターンの先着2頭には展開負けの感じも。

4着 マスターフェンサー
 この日はマイナス16キロの493キロ。この程度の体重でも好走例はありますが、若干減った感じで一抹の不安。レースは松山騎手が気合をつけて外5番手から。他の有力処をマークは想定通りの運びですが、向流しから勝負処にかけての反応ひと息。全く見せ場がなく水を開けられた4着。やはり仕上がりが伴っていなかったようです。

5着 リンゾウチャネル
 この日はマイナス3キロの509キロ。馬っぷりはJRA勢に比べてもヒケは取らず好調キープ。レースは逃げも予想されましたが、酒井騎手が控えて内3番手から。終始自分のペースを守って5着はほぼ力通りで健闘の部類。

第12回 フジノウェーブ記念(S3)

【予想】
◎サブノジュニア
〇キャプテンキング
▲ベストマッチョ
△グレンツェント
△カフジテイク
△クロスケ
△マッチレスヒーロー

 前走の根岸Sでも見せ場を作り千四もさして問題ないサブノジュニアの地力信頼。好仕上がりキャプテンキング、実績上位ベストマッチョが相手。

【レース】
 予想通り内からクルセイズスピリツの逃げ。出遅れたベストマッチョがすかさず2番手に取り付き、カプリフレイバー、クロスケの並び。直後にキャプテンキング。サブノジュニアは中団、グレンツェントは後方から。ペースは平均からやや速目。最後の直線、一旦はベストマッチョが先頭に立ちましたが、すぐさまこれを交わしてキャプテンキングが先頭。久々に勝利をゲットしました。追い込み及ばずグレンツェント3着、サブノジュニア4着。

【上位馬の寸評】
1着 キャプテンキング
 この日はマイナス22キロの521キロ。入念な調整を施された甲斐があって太目の馬体が絞れ冴える馬っぷり。適度な気合乗り。レースは好スタートから外5番手。手応え良く4コーナー3番手。最後の直線、残り100で先頭を奪い、抵抗するベストマッチョを退けました。実力馬がほぼ復活なら、今後は失地回復の連続好走が期待できそう。

2着 ベストマッチョ
 この日はプラス5キロの496キロ。遠征帰りで間隔はあきましたが、程良く気合が乗って好仕上がり。レースは出遅れ。森騎手が気合を入れて即2番手に。終始逃げ馬をマークして最後の直線は一旦先頭に立ちましたが、即キャプテンキングに交わされて2着。ただしスタートでハンデを背負ったことを考えれば内容は勝ち馬と同等かそれ以上。改めて地力をアピールした一戦。

3着 グレンツェント
 この日はプラス5キロの482キロ。年齢的に現状維持ですが、気配落ちなし。レースは御神本騎手が気合をつけて行きましたが、出脚が利かず内12番手から。勝負処から一気にマクって出て一番大外へ。外詰めて差のない3着は意地を見せた一戦。地元の外千四が合っている印象も。

4着 サブノジュニア
 この日はプラス1キロの533キロ。中央を2戦してきましたが、堂々たる馬っぷりは健在。レースは矢野騎手が気合をつけて外9番手から。手応え良く進出して4コーナーでは前を射程圏内に入れた感じでしたが、ひと息伸びを欠いて4着。ある程度前が残る競馬だったし、斤量差を考えれば頑張ったとみるべきかも。

5着 クルセイズスピリツ
 この日はプラス1キロの486キロ。変わりなく順調。レースは好スタートから定番の逃げ。35秒4~47 秒5のラップはこの馬としては自然な流れ。最後の直線も結構頑張っていましたが。残り200でベストマッチョに交わされ5着。5着なら大健闘でしょう。

10着 カフジテイク
 この日はプラス1キロの505キロ。少々余裕の造りですが、決して悪くはありません。レースは出遅れて後方を付いて回っただけ。明らかに叩き台で、これを使っての変わり身に注目。

第67回 エンプレス杯(Jpn2)

【予想】
◎マルシュロレーヌ
〇マドラスチェック
▲レーヌブランシュ
△プリンシアコメータ
△サルサディオーネ
△ダノンレジーナ

 昨秋から牝馬のダート交流路線へ参入。即結果を出してJBCでの失点もすかさず挽回したマルシュロレーヌ。川崎二一で仕掛け処が微妙でも、そこは川田騎手がジックリ構えて再び決め手炸裂とみました。当然マドラスチェック本線。

【レース】
 サルサディオーネ定番の逃げ。折り合いのついたスムーズな逃げで平均ペース。向流しで3番手に上がったマドラスチェックが3コーナーでは半馬身差の2番手に詰め寄り、マルシュロレーヌも接近。最後の直線、マドラスチェックが意外に甘くなり2頭のデッドヒート。マルシュロレーヌがキッチリ差し切って女王の座を確定的なものにしました。

【上位馬の寸評】
1着 マルシュロレーヌ
 この日はマイナス11キロの457キロ。数字的には昨秋と同程度ですが、毛ヅヤも含めて万全という感じは? レースはややジャンプ気味のスタート。川田騎手が折り合いに専念して自分のペース。向流し6番手から無理なくポジションを上げて最終コーナーでは離れた3番手。まだ前とは4馬身近く差がありましたが、図抜けた切れ味で測ったようにサルサディオーネを差し切りました。馬の実力もさることながら、川田騎手の沈着冷静な運びが光ったレース。

2着 サルサディオーネ
 この日はプラス3キロの529キロ。最近はこの520キロ台をキープ。以前とは別馬のイメージで完全にモデルチェンジ。レースは好スタートから楽にハナ。折り合いのついたスムーズな逃げ。程良い平均ペース。3コーナーあたりからマドラスチェックが絡んで来ましたが、半馬身差で直線へ。これを振り切って逃げ込みを図りましたが、最後はマルシュロレーヌの地力に屈しました。持ち味を存分に発揮した好内容2着。

3着 マドラスチェック
 この日はマイナス18キロの502キロ。馬体をフックラ映して適度な気合乗り。馬体減は絞れた分と判断。レースは序盤4番手から向流しで3番手。3コーナーあたりからサルサディオーネに並びかける姿勢であわよくば先頭を窺う勢い。ただし相手の頑強な抵抗に遭い、最後の直線は完全に脚が止まって離された3着。関東オークス2着はありますが、基本的には二千を超えるとあまり良くないのか…。

4着 ダノンレジーナ
 この日はマイナス2キロの481キロ。少々間隔はあきましたが仕上がり早のタイプ。ここ一連と同等の好気配。レースは好スタートから出たなりに中団7番手から。距離を意識して極力慎重な運び。最終4コーナーで4番手に上がり、流れ込む形で4着は、ほぼ力通り。やはりこの距離は長く、強気に動いて行けないのが痛い。

5着 レーヌブランシュ
 この日はマイナス2キロの458キロ。休み明け好走の反動もなく活気があり好気配。レースは出遅れ。松山騎手が気合をつけて中団6番手から。道中の反応ひと息でポジションアップが叶わず厳しい競馬。この形で5着なら追い上げた方かも。今回に関してはリズム悪し。

8着 プリンシアコメータ
 この日はマイナス1キロの494キロ。全盛期の覇気は感じませんが、近走と同様の気配で順調。レースは岩田騎手が気合をつけて行ったものの出脚ひと息で5番手から。メリハリのない競馬で全く見せ場なしの8着は拍子抜け。前走のTCK女王盃は逃げて3着に粘りましたが、あれは恵まれたということか…。

第13回 ユングフラウ賞(S2)

【予想】
◎ケラススヴィア
〇セイアイノホシ
▲グロリオーソ
△サブルドール
△ウワサノシブゴ
△ティーズアレディー
△レディブラウン

 意外に渋い面があるケラススヴィア。押し出されるようにしてハナに行った2歳優牝で時計を要したのは納得。地力上位は歴然で斤量不問。引っ張る馬がいれば楽に28秒台が可能で連勝続行とみました。連下争い。

【レース】
 内から森ケラススヴィアがハナを主張。アングラン、セカイノホシの並びで平均ペース、一団の競馬。向流しで動いたウワサノシブゴが3コーナー2番手。それに連れてアイカプチーノも進出。最後の直線、粘るケラススヴィアをゴール寸前で交わしたウワサノシブコが1着。内を突いたグロリオーソが3着。

【上位馬の寸評】
1着 ウワサノシブコ
 この日はマイナス2キロの441キロ。馬体を維持してデキキープ。レースは和田騎手が気合をつけて外5番手から。向流しから手応え良く進出して2番手。ほぼ馬体を合わせて直線へ。最後の直線は追い比べ。ゴール寸前に競り勝って大金星を挙げました。切れる脚はなくともなかなか渋い。

2着 ケラススヴィア
 この日はプラス13キロの445キロ。地元で戻した分。フックラ映して好仕上がり。レースは森騎手が主張してハナ。この馬のペースで息の入る逃げ。勝負処から後続が押し寄せて来ましたが、ガッチリ受け止める構え。最後の直線でひと脚使って突き放すとみていましたが、競り合う形になりよもやの2着。ここで初黒星は意外。逃げが裏目に出たのか…。当然次走は巻き返し期待。

3着 グロリオーソ
 この日はマイナス4キロの450キロ。まだ毛ヅヤはひと息ですが、程良く気合が乗って好調キープ。レースは吉原騎手が気合をつけて内4番手から。勝負処からのペースアップに一旦は置かれましたが、最後の直線は内から脚を伸ばして迫る勢い。内枠でこの競馬ができたのは収穫で、今後距離が延びてもある程度対応できそう。

4着 アイカプチーノ
 この日はマイナス4キロの473キロ。特に目立つ気配ではありませんが、勝った前走と同等。レースは出遅れ。勝負処をから一気に動いて5番手から3番手。4コーナーでは2番手に上がりましたが、最後は少々甘くなり4着。道中脚を使ったことを考えればマズマズ。地力強化は確か。

5着 プレストレジーナ
 この日はマイナス1キロの462キロ。気合が乗って状態安定。レースは笹川騎手が気合をつけて外6番手から。勝負処から進出して前に並び駆けるシーンもありましたが、4コーナー手前で置かれて5着止まり。小回りコースに対応し切れなかったという感じもありますが、大きくは崩れないタイプ。

第3回 雲取賞(S3)

【予想】
◎ランリョウオー
〇トランセンデンス
▲シビックドライヴ
△ノットリグレット
△タブラオ
△ギガキング

 交流千六の全日本2歳優駿では追走?とみていたところ、アランバローズの2番手に行って辛抱したランリョウオー。過去楽勝を決めた大井千八ならチャンスとみました。トランセンデンスとの小久保ラインが有力。

【レース】
 好スタートからノートウォージーの逃げ。ランリョウオーがサッと2番手に付け、その内にタプラオ。トランセンデンスは中団外。その内にギガキング。ペースはスロー。手応え良く4コーナー先頭に並びかけたランリョウオーが残り300で先頭。楽に突き抜けました。外詰めたトランセンデンスが辛うじて2着。

【上位馬の寸評】
1着 ランリョウオー
 この日はプラス2キロの447キロ。元々がスッキリとした体付きの馬。間隔をあけての今季緒戦だけにもう少し増えてきて欲しかったのが正直なところ。レースはほぼ馬なりで外2番手から。道中の折り合いスムーズ。後ろからのプレッシャーもなく楽な競馬。4コーナーで先頭に並びかけ、残り300で先頭。2着争いを尻目に楽に1着ゴールを駆け抜けました。見た目より芯がシッカリした馬で時計も及第点。間違いなく距離延びていいタイプで当然クラシック候補。

2着 トランセンデンス
 この日はマイナス2キロの466キロ。馬体に緩さが抜け、仕上げが軌道に乗った様子。レースは出たなりに外6番手から。抑え気味に脚を溜める競馬。4コーナー手前からマクって出て大外へ。ピリッとした脚は使えませんでしたが地力で2着確保。先行ペースに乗った僚馬に比べるとやや後手に回って苦しい競馬。逆転の余地は残されています。

3着 タブラオ
 この日はマイナス3キロの463キロ。特に目立つ気配ではありませんが、ここ一連と同等。レースは出たなりに内3番手から。経済コースをスムーズに折り合い直線は外へ。トランセンデンスとの2着争いに競り負けましたが、ハイセイコー記念6着当時よりも地力強化をアピール。ただし、クラシックレース云々という感じはしません。

4着 ギガキング
 この日はマイナス16キロの451キロ。見た目に細目感はなく気合乗りも上々。レースは和田騎手が気合をつけて内6番手から。終始内々を進めて最後の直線もラチ沿いを詰めて4着。現状これが一杯か。

5着 ノートウォージー
 この日はマイナス2キロの492キロ。馬体をフックラ映して気合も乗り好気配。レースは好スタートから的場騎手が気合をつけて先手主張。2番手のランリョウオーが壁になり結構楽に逃げていましたが、結果は完全に力負け。

6着 シビックドライヴ
 この日はプラス25キロの521キロ。かなり調教を積んできましたが、やはり数字通り少々立派な造り。レースはダッシュひと息。外を回って3番手に取り付きましたがリズム? 最後の直線は伸びを欠いて6着。次は変わってきそうです。

第65回 金盃(S2)

【予想】
◎サウンドトゥルー
〇ノンコノユメ
▲マンガン
△ストライクイーグル
△シュプレノン
△フレアリングダイヤ
△トーセンブル
△サブノクロヒョウ

 南関屈指の長距離ランナーへと特化。依然として存在感を放つサウンドトゥルー。このレースを照準にキッチリ仕上げてきたなら3連覇が濃厚。実績通りにノンコノユメ本線ですが。先日の船橋で4歳ゴールドホイヤーが重賞Vの流れを汲めばマンガンも。

【レース】
 内枠からスピード馬ハルディネロが先手主張。ストライクイーグル、テルペリオンにノンコノユメも早目の競馬。一周ホームストレッチでサウンドトウルーがポジションを上げて中団前へ。マンガンは好スタートから控える形。ペースは平均。勝負処からノンコノユメが2番手、サウンドトゥルーが3番手へ接近。ただし、反応良くマクり上げたマンガンの脚勢が抜群。一気に前を呑み込んで残り300で先頭。アッサリ突き抜けました。混戦の2着争いを制したのは、マンガンの後を追うように追い上げを図ったトーセンブル。

【上位馬の寸評】
1着 マンガン
 この日はマイナス2キロの471キロ。見た目はやや地味ですが、3歳クラシックシーズンより20キロほど増やして内面充実。レースは好スタートから引く形で内8番手。途中で動く他の人気馬をやり過ごして脚を溜める競馬。2周目3コーナー過ぎから一気にマクり上げて前を呑み込むように進出。残り300で先頭に立つとあとは離す一方のワンサイド勝利を収めました。報知ACでサウンドトルルーとの2着争いに競り勝ち、この日は決定的な差。本格派ステイヤーとして全面開花。

2着 トーセンブル
 この日はマイナス2キロの444キロ。小柄な馬体をフックラ映して状態安定。レースは道中内10番手からでマンガンのちょうど後ろあたり。反応の違いで相手に水を開けられながらも後を追うように進出。混戦の2着争いを制した走りは『らしさ』満載。長距離戦では常に目が離せない。

3着 サウンドトゥルー
 この日はマイナス4キロの477キロ。前走は少々余裕の体つきに映ったので、マイナス4キロは好材料と判断。ただし、昨秋の東京記念を勝った当時に比べると活気ひと息。レースは外9番手から一周ホームストレッチでポジションを上げ、向流しでは早くも4番手。最終コーナーでは3番手に進出しましたが、勝ち馬の瞬発力には脱帽。2着争いにも後れを取って無念の3着。さすがのサウンドトゥルーも世代交代の波には抗えないか。

4着 シュプレノン
 この日はプラス5キロの487キロ。勝利したトライアルの際と変わらぬ気配。落ち着きを伴い好仕上がり。レースは道中離れた6番手から。ペース的には程良いポジション。勝負処からは追って追って前を追い駆ける形。最後の直線は内ラチ沿いに差を詰めて4着。大崩れしないのはさすがですが、勝ち馬とは力差を痛感。

5着 ハセノパイロ
 この日はプラス7キロの546キロ。体型的なモノでやや太目に映りますが、大体いつもこんな感じで順調。レースは道中7番手から勝負処では前に接近。この馬にしては早目の立ち回りで掲示板ゲット。調子を上げているようです。

7着 ノンコノユメ
 この日はプラス5キロの452キロ。馬体をフックラ映して落ち着きもあり悪くありません。レースはテンから積極的に動いて4番手、向流しでは3番手、最終コーナーでは2番手まで進出しましたが、最後の直線では伸びを欠いて7着。未経験の距離を強気の競馬で脚をなし崩しといったところか。

11着 ストライクイーグル
 この日はプラス5キロの515キロ。いつも通りで馬っぷりの良さに陰りはありません。レースは外2番手からでほぼこの馬のポジション。それほど負荷のかかるペースでもありませんでしたが、勝負処を前に手応えが怪しくなり後退。報知ACに続いての凡退で状況は厳しくなってきました。

第70回 川崎記念(Jpn1)

【予想】
◎オメガパフューム
〇タービランス
▲ロードブレス
△ダノンファラオ
△カジノフォンテン
△ミューチャリー

 難産の末、大賞典3連覇のオメガパフューム。超スローで全体時計が遅く上がりだけの競馬。各馬余力を残していた分、大接戦。そこを凌いだ点に価値。ここは力通りの競馬で信頼。

【レース】
 好スタートからカジノフォンテンが楽にハナに行って単騎マイペース。ダノンファラオ、タービランスと続いてその外にロードブレス。オメガパフュームは一周ホームストレッチから徐々にポジションを上げて向流しでは外4番手へ。常に1馬身のリードを保ったカジノフォンテンは、3コーナーからリードを広げて2馬身差で直線へ。後続を翻弄して付け入る隙を与えず1着ゴール。オメガパフュームは辛うじて2着争いを制する形。

【上位馬の寸評】
1着 カジノフォンテン
 この日は増減なしの541キロ。相変わらず抜群の馬っぷり。レースは好スタートから楽にハナに行ってペースダウン。気分良さそうな逃げ。常に1馬身のリードを保ち、勝負処から機敏にメースアップ。2馬身差をつけて最後の直線へ。更にリードを広げて付け入る隙を与えませんでした。大賞典でアワヤの2着、そして今回は堂々たる勝ちっぷり。完全に南関の頂点へ。

2着 オメガパフューム
 この日はマイナス2キロの455キロ。馬体は維持できていたし適度な気合乗りで好調キープ。レースは序盤に外6番手。一周ホームストレッチで徐々にポジションを上げ、向流しでは外4番手。4コーナーでは3番手に上がりましたが、2着争いを制するのが精一杯。今回は展開負けといったところか。

3着 ダノンファラオ
 この日はマイナス1キロの538キロ。もうひと絞りといった体つきですが、叩かれつつ良化確か。レースは川田騎手が気合をつけて2番手から。ただし残り800から11秒台にペースアップした際にやや水を開けられる形。最後の直線は2着争いという状況になり3着止まり。速い脚を使える馬ではないので、後ろを警戒するよりも、もう少し強気に動いた方が良かったかも。

4着 タービランス
 この日は増減なしの539キロ。年齢を感じさせぬ活気十分の好馬体。体つきに緩みがありません。レースは好スタートから笹川騎手が気合をつけて内3番手から。折り合いスムーズにロスなく進めて最後の直線は2着争い。惜しくも4着に敗れましたが、長距離では本当に崩れません。

5着 ミューチャリー
 この日はプラス1キロの469キロ。最近は馬が落ち着いてきたし、馬体を維持して気性面の進境が窺えます。レースは出たなりに後方8番手から。完全な先行ペースに動くタイミングを見出せず5着は致し方ないところか。

6着 ロードブレス
 この日はプラス4キロの504キロ。馬体をフックラと映し適度な気合乗り。ハイレベル安定。レースはルメール騎手が多少気合をつけて外4番手から。ただしペースアップした処で置かれてしまい、そこで半ば戦意喪失の形。この馬の場合はテンからガンガン流れる日本テレビ盃のような形が理想。

第24回 TCK女王盃(Jpn3)

【予想】
◎マドラスチェック
〇ローザノワール
▲マルシュロレーヌ
△レーヌブランシュ
△プリンシアコメータ
△サルサレイア

 競り負けたとはいえ、インでスムーズに折り合い2着のJBCに確かな成長が窺えたマドラスチェック。今回も手の内を知り尽くしたメンバー。森騎手が前々ソツなく立ち回ってキッチリ決めるとみました。

【レース】
 好スタートを決めた岩田康プリンシアコメータがハナを主張。マドラスチェックは2番手に引いてその外にレーヌブランシュ。マルシュロレーヌは、マイポジションで末脚勝負。ペースはスロー。4コーナーで先頭に並び駆けたマドラスチェック。一旦は先頭を窺う勢いでしたが、追ってからが案外。外からレーヌブランシュが襲いかかり、更に外からマルシュロレーヌが伸びて追い込み決着。

【上位馬の寸評】
1着 マルシュロレーヌ
 この日はプラス9キロの468キロ。毛ヅヤはひと息でも中間の調整過程が順調に運んで馬体回復、デキアップを確認。レースはいつも通りの運びで川田騎手がジックリ差しに構えて直線勝負。流れ的には先行ペースでも、ヨーイドンの決め手勝負でレディスプレリュードの再現を演じました。

2着 レーヌブランシュ
 この日はプラス3キロの460キロ。キッチリ仕上がった馬体で状態安定。レースは松山騎手が気合をつけて外3番手から。近2戦よりも積極的な運び。勝負処からマクり上げて前に接近。最後の直線では一旦先頭に立つシーンもありましたが、勝ち馬の強襲に屈して2着。ただし先輩の実績馬にようやく先着を果たし、再び重賞Vも視野に。

3着 プリンシアコメータ
 この日はマイナス1キロの495キロ。豊富な乗り込み量で仕上げに怠りなし。レースは追って伸びを欠いた近2戦を踏まえて岩田康騎手が先手を主張。単騎マイペース。勝負処から動いてきたマドラスチェックと馬体を併せて直線へ。デッドヒートを繰り広げましたが、結果は差し馬2頭に屈して3着。それでも58キロを背負ってこの走りですから、気分良く先行できれば、まだまだ侮りがたい。

4着同着 マルカンセンサー
 この日はプラス1キロの511キロ。相変わらず馬体をフックラ映して好気配。レースは出たなりに内4番手から。負荷のかからないペースで無理なく流れに沿った競馬。最後の直線は内を突いて力を出し切った競馬。善戦でしょう。

4着同着 マドラスチェック
 この日はプラス13キロの520キロ。デビュー以来の最高体重。いい意味で馬が立派になった感じ。適度な気合乗りで毛ヅヤもいい。レースは主張するプリンシアコメータを行かせて2番手から。これは織り込み済みでしょう。4コーナーで先頭に並びかけて一旦は先頭を窺うシーンもありましたが、追ってから案外伸びずにこの結果は拍子抜け。中身が伴っていなかったのか…。

7着 ローザノワール
 この日はプラス3キロの468キロ。太目感なく仕上がりマズマズ。レースはスタート直後にリズムを崩し置かれる競馬。逃げを想定していたのが案外な滑り出し。道中追い上げを図りましたが、早々に手応えが怪しくなり後退。現状逃げか外目2番手が必須条件。

第57回 報知オールスターカップ(S3)

【予想】
◎タービランス
〇ストライクイーグル
▲サウンドトゥルー
△リッカルド(競走除外)
△マンガン
△ゴールドホイヤー
△ヤマノファイト

 当レースは2年連続タイム差なし2着のタービランス。勝ちに行ってアワヤの浦和記念から衰えぬ実力を確認。長距離での安定感は抜群。強敵は多くとも、前目の立ち回りで連対は確保するとみました。外枠先行でストライクイーグル本線。

【レース】
 内枠から御神本シャイニングアカリの逃げ。スギノグローアップ、エメリミットと続いてタービランスは3番手。その外にストラークイーグルでサウンドトゥルーも早目に7番手。ペースに緩急をつけたシャイニングアカリが残り800からペースアップして後続をリード。手応え良く2番手に上がったのがタービランス。最後の直線、残り200で先頭に立ったタービランスが、過去2年のうっ憤を晴らすような快勝。外伸びたマンガンがサウンドトゥルーを抑えて2着。

【上位馬の寸評】
1着 タービランス
 この日はプラス1キロの539キロ。スケールの大きな好馬体は健在。レースは好スタートから笹川騎手が気合をつけて内4番手。流れに沿って進み、勝負処からは2番手に進出。2馬身差で直線に向くと、残り200で単騎先頭。危なげなく押し切りました。馬の気を緩めることなく早目に抜け出した鞍上の好騎乗。もちろんそれに応える馬の実力も見事。

2着 マンガン
 この日はプラス3キロの473キロ。3歳春シーズンより20キロほど増やして成長確か。レースは中団8番手から。向流しでは内に潜り込んでロスを避ける運び。4コーナー手前から一気にマクって出て大外へ。勝ち馬には完敗ですが、サウンドトゥルーとの2着争いに競り勝った点に価値。ステイヤーとして頭角を表してきました。

3着 サウンドトゥルー
 この日はプラス7キロの481キロ。近走に比べるといくらか余裕の造りですが、昔から見た目はいつもこんな感じ。レースはメンバーとペースを見越して本田騎手が早目の競馬を意識。向流しでは内6番手に上がり、4コーナーではタービランスの直後、内4番手。これならと思わせましたが、マンガンにも追い負けて3着は案外。やはり現状維持が精一杯ということか。

4着 シャイニングアカリ
 この日はマイナス1キロの477キロ。適度な気合乗りで申し分のない仕上がり。レースは好スタートから御神本騎手が先手を主張。緩急をつけた逃げで残り800から本格的にペースアップ。2番手に上がってきたタービランスに2馬身の差をつけて直線へ。残り200でタービランスに交わされ、更に殺到されて4着とはいえ、格下の身としては大健闘。長距離の逃げ馬として益々存在感アップ。

6着 ストライクイーグル
 この日は増減なしの510キロ。気合乗り十分の好馬体でデキ落ちなし。レースは外6番手から徐々にポジションを上げて勝負処からは外3番手。この馬としては好走パターンの運びでしたが、結果は拍子抜けの離された6着。正直敗因が掴めません。

第44回 東京2歳優駿牝馬(S1)

【予想】
◎ケラススヴィア
〇セカイノホシ
▲ソロユニット
△ディアリッキー
△ケープホーン
△ギルランディーナ
△ベツセタイ

 結構追い通しで行きながらも渋く脚を伸ばしてローレル賞を制覇のケラススヴィア。小柄ながらも底力兼備のレース巧者。過去当レースに抜群の実績を残すサウスヴィグラス産駒でもあり信頼。ここから手広く。

【レース】
 好スタートを決めたケラススヴィアが馬なりでハナ。大外のセカイノホシは無理せず2番手に控える形。内にプレストレジーナ、外にレディブラウン。ソロユニットは内6番手から。スローペース。十分に脚を残して直線に向いたケラススヴィアが、直線は後続を突き放して鮮やかな逃げ切り。外詰めたサブルドールが2着。

【上位馬の寸評】
1着 ケラススヴィア
 この日は増減なしの432キロ。毛ヅヤはひと息でも、小柄な馬体をフックラ映してハイレベル。レースはスタート抜群に労せずしてハナ。単騎マイペースで息の入る流れ。後続を引き付けて直線に向くと、一気にスパートして引き離しにかかり、危なげなく逃げ切りました。時計を要したのはペースによるもので全く問題なし。クラシック路線に向けて視界良好。

2着 サブルドール
 この日はマイナス3キロの479キロ。叩いて体つきがスカッとして落ち着きもあり好気配。レースは好スタートから藤田騎手が気合をつけて5番手から。勝負処から進出して最後の直線もジリジリと脚を伸ばし2着。なかなかのレース巧者だし、キャリア的に伸びシロも十分。

3着 ディアリッキー
 この日はプラス2キロの473キロ。馬体をキープして前走のデキ。レースは本田騎手が気合をつけて内9番手から。勝負処からマクって出て2着争いに加わる勢い。馬込みで競馬をしてひと脚使えたのは収穫。成長確か。

4着 プレストレジーナ
 この日はマイナス11キロの466キロ。馬体減は絞れた分とみるべきか。フックラと映して好仕上がり。レースは好スタートから馬なりで内3番手。経済コースを折り合いスムーズに進み、終いも内を突いて4着。正味目イチですが、初距離の重賞でこれだけ走れば次に繋がる。

5着 レディブラウン
 この日はマイナス4キロの453キロ。馬体に丸みは失われておらず好調キープ。レースは外4番手から。勝負処から動いて2番手に上がり前を脅かす勢い。最後は突き放されて5着ですが、積極的に前を追った走り好感。これも次に繋がる走り。

8着 ソロユニット
 この日はマイナス2キロの442キロ。仕上がり切った馬体で毛ヅヤひと息。それほどは見映えしません。レースは内6番手から。多頭数の馬込みでの競馬は初体験でやや気を遣った走り。ここで消耗したのか、勝負処で既に手応えが怪しくなり見せ場なし。能力が高いのは間違いないので、立て直しての変わり身に期待。

16着 セカイノホシ
 この日はプラス8キロの445キロ。馬体増好感で好仕上がり。レースはフルゲートの大外枠もあり、内の動向を窺いつつ先行。2番手に落ち着いて流れに乗りましたが、4コーナーで息が上がり失速。やはり逃げてこその馬だし、基本的にはスプリンター。